2020(5)2/11観:シネプレックス小倉
『The Good Liar ─ 上手な噓つき』
2019年 アメリカ映画 109分
監督/ビル・コンドン(『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』『美女と野獣』)
脚本/ジェフリー・ハッチャー
原作/ニコラス・サール「老いたる詐欺師」
音楽/カーター・バーウェル
撮影/トビアス・A・シュリッスラー
編集/ヴァージニア・カッツ
【キャスト】
ベティ/ヘレン・ミレン
ロイ/イアン・マッケラン
ヴィンセント(ロイの相棒)/ジム・カーター
スティーヴン(ベティの孫)/ラッセル・トーヴィー
【あらすじ】夫を亡くした資産家のベティは、インターネットの出会い系サイトを通じてロイと知り合う。ロイはベテランの詐欺師で、ベティの全財産をだまし取ろうと策を練っていた。だが、世間知らずのベティは自分の財産が狙われていることに気付かず、次第にロイを信頼し始める。やがて単純な詐欺だったはずのシナリオは、思いがけない展開を見せていく・・・(MW.参照)。
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名優二人の共演が売りだったようで、ストーリーはさほど込み入っていないミステリーでした。
ヘレン・ミレンをキャスティングしてるので、ただの世間知らずの未亡人ではないだろうと思えてしまって(笑)。いっそホントに世間知らずのお婆ちゃんだったら別の意味でどんでん返し?
また、イアン・マッケラン扮する老詐欺師も、さぞや老獪だろうと思ってたらさほど・・・。
長期間に渡る偽りの人生を歩んできた人とは思えぬ普通っぷり。ただの成りすましであれば目立たぬようひっそり暮らす所でしょう。あんな行き当たりばったり詐欺で、老人になるまで逮捕歴が無いのか?
そんなディテールよりも、あっ!と驚く未亡人の正体にのみ重きを置いた話なのかな。
それすらも少々取って付けた感を個人的には覚えました。しかしながら主演二人の巧みな会話劇は流石ですし、老詐欺師の相棒がダウントン・アビーの執事カーソンさんだったので「おお♪」と成りました。