ゴジラ(1954)「ついにシアター鑑賞!\(^o^)/」 | 心を湛(しずか)にゆるがせて

心を湛(しずか)にゆるがせて

ご訪問、ありがとうございます。
風森湛(かざもり しずか)と申します。
隙間を縫っての更新な為
空いてる時間に記事を書き溜め
UPしている状態です。
リコメ等 遅れがちですが
気長にお付き合いください。

イメージ 1

※新作映画ではないのでネタバレしています。ご了承ください。

2017(35)2017/4/30観  於・小倉昭和館1(※『シン・ゴジラ』と二本立て)

ゴジラ(呉爾羅)

1954年  日本映画  97分
監督/本多猪四郎
特殊技術/円谷英二
脚本/村田武雄×本多猪四郎
原作/香山滋
製作総指揮/森岩雄
製作/田中友幸
撮影/玉井正夫
美術監督/北猛夫
美術/中古智
音楽/伊福部昭
録音/下永尚
音響効果/三縄一郎
照明/石井長四郎
編集/平一二
特技美術/渡辺明
合成/向山宏
特技照明/岸田九一郎
特技撮影/有川貞昌
造形/利光貞三
操演/中代文雄
特技小道具/山本久蔵
光学撮影/荒木秀三郎
光学作画/幸隆生×茂田江津子
合成撮影/泉実×土井三郎
合成作画/岡田明方×石井義雄×渡嘉敷唯信×進八郎
特技助監督/浅井正勝
【キャスト】
尾形秀人(南海サルベージKK所長)/宝田明
山根恭平博士(古生物学者)/志村喬
芹沢大助(科学者)/平田昭彦
山根恵美子(山根博士の娘)/河内桃子
田辺博士/村上冬樹
萩原(毎朝新聞記者)/堺左千夫
南海汽船社長/小川虎之助
山田政治(大戸島の漁師)/山本廉
山田新吉(政治の弟)/鈴木豊明
山田くに(兄弟の母)/馬野都留子
稲田(大戸島村長)/榊田敬二
爺様(大戸島の長老)/高堂國典
国会公聴会委員長/林幹
大山代議士/恩田清二郎
対策本部長/笈川武夫
小沢婦人代議士/菅井きん
テレビ塔のアナウンサー/橘正晃
ゴジラ/中島春雄

太平洋の北緯二十四度、東経百四十一度の地点で、次々と船舶が原因不明の沈没をした。新聞記者萩原は遭難地点に近い大戸島へヘリコプターで飛んだ。島では奇蹟的に一人だけ生残った政治が、海から出た巨大な怪物に火を吐きかけられて沈んだというが誰一人信じない。只一人の老漁夫は昔からの云い伝えを信じ、近頃の不漁もその怪物「呉爾羅」が魚類を食い荒すせいだという。海中に食物がなくなれば、怪物は陸へ上って家畜や人間まで食べると伝えられている。萩原は信じなかったが、暴風雨の夜 果して怪物は島を襲って人家を破壊し、政治と母も一瞬に踏み潰された。国会は大戸島の被害と原因を確かめる調査団を派遣。古生物学者山根博士を先頭に、その娘で助手の恵美子、彼女の恋人サルベージ会社の尾形、原子物理学の田畑博士に萩原と政治の弟新吉も加った。そして調査団は伝説の怪物が、悠々と巨大な姿を海中に没するのを見た。山根博士は二百万年前の海棲爬虫類から陸上獣類に進化する過程の生物ゴジラが、度々の水爆実験に生活環境を破壊されて移動し而も水爆の放射能を蓄積して火を吐くのだと説明。フリゲート艦が出動して爆雷を投下したが何の効果もなく、ゴジラは復讐するかの如く海上遥かに浮上り東京に向って進んだ。直ちに対策本部が設けられた。山根博士の弟子芹沢は、水中の酸素を一瞬に破壊して生物を窒息させる恐るべき発明を極秘に完成させる。ゴジラは東京に上陸し都市をを破壊、一夜にして東京は惨澹たる街となった。芹沢の秘密の研究を知る恵美子は、それを尾形に打明けた。現代の人間を信じない芹沢はこれが殺人武器に用いられることを恐れて資料を火に投じ、ただ一個の機械を持って自ら海中に身を没し・・・(MW.参照)。

長年の願いの一つ「オリジナルの『ゴジラ』を映画館で観る!」ついに叶いました!ただ今、おらが村老舗館・小倉昭和館1にて『ゴジラ豪華二本立て』絶賛上映中♪
それはさておき・・・・・・
ゴジラって死ぬの!
ショックが大きかったので、いきなり盛大にネタバレしてしまいます。

ほぼ初鑑賞(幼児期にTV放送で観たような記憶はありますが、内容は全く覚えていません)、OPの地響きとゴジラの咆哮と共に重々しく流れ始める伊福部テーマ、ここで既に感涙でした。涙の種類がエマ・トンプソンの『ビューティー・アンド・ザ・ビースト』、はたまたアン・ハサウェイの『アイ・ドリームド・ア・ドリーム』を聴いて流したものと全く同じものでございます(きっぱり)!( ̄∀ ̄)♪

いやいや、実にショックでした。ヘヴィメタバンドの名前?みたいな装置オキシジェンデストロイヤーで無敵と思われたゴジラが骨に!私の心は山根博士同様、「何故ゴジラを殺す事ばかり考えるんだ!水爆実験の中でも生き延びてきたゴジラの生命力を 学問的見地からしっかり研究すべきだ!」と思う反面「どうやって生きたまま捕獲して、何処で飼育すんねん?」と揺れました(笑)。それにしても芹沢博士、極秘裏にオキシジンデストロイヤーを開発していたそうだけど、資金は何処から???

・・・などという野暮なツッコミは大概にして、63年前の映画作りの情熱、アイデアのオンパレード、徹底したエンタメ作品でありながら、先の戦争への反省や今後の日本の進むべき道など、しっかりと主張を示す見事な作品と思いました。芹沢博士は発明の軍事利用を懸念して、それを断つ行動まではっきり示しています。

東京がゴジラに破壊された状態は、今日の我々よりも公開当時の日本人の方が辛い思い出に直結するものだったと思います。が、それをエンタメとして楽しんだ良い意味での図太さタフさが有ったのでは。『シン・ゴジラ』でも「スクラップ・アンド・ビルドで(日本は)のし上がって来た!」という言葉がありました。オリジナルの映画では、言葉でなく実際にそれを見せてくれる日本人の姿が映っていると感じ胸が熱くなりました。

顔を見ただけで分かった俳優は、志村喬と菅井きんだけでした。勿論 宝田明も河内桃子も知っている俳優なのですが、若い頃の顔を見ただけでは気付けませんでした。宝田明と芹沢博士役の平田昭彦は、アイパッチが無ければおそらく見分けられなかった(こらこら!)。今見てもカッコイイ二人でしたラブ

本作が公開されて63年、数々のゴジラ映画、ハリウッドも何作も製作していますが、やはりオリジナルを超えないと断言します!骨になってもゴジラは永遠に不滅です♪