エクソシスト (1973) ディレクターズカット (2000) ♪20世紀・思い出の映画鑑賞♪ | 心を湛(しずか)にゆるがせて

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2000/11/29観  於小倉昭和館
イメージ 1『The Exorcist Director's cut』
2000年 アメリカ映画 132分
(初公開版  1973年 117分)
監督/ウィリアム・フリードキン
脚本・製作・原作/
     ウィリアム・ピーター・ブラッティ
   EP./ノエル・マーシャル
撮影/オーウェン・ロイズマン
編集/ジョーダン・レオンドポーラス
    特殊効果/マルセル・ベルコーテル
美術/ビル・マーレイ
音響/クリス・ニューマン
       ロバート・ニュードスン
 衣装/ジョー・フレットウェル
 テーマ曲/マイク・オールドフィールド
【キャスト】
クリス/エレン・バーンスタイン
  メリン神父/マックス・フォン・シドー
カラス神父/ジェイソン・ミラー
リーガン/リンダ・ブレア
  キンダーマン警部補/リー・J・コップ
  シャロン/キティ・ウィン
  悪魔(声のみ)/
      マーセデス・マッケンブリッジ
 (第46回米国アカデミー賞
 =受賞
 =ノミネートされるもGET為らず)
 (↑映画鑑賞時購入したパンフレット)
 
 
西海岸からワシントン郊外に転居した女優クリス、その一人娘で12歳のリーガンに異変が起き始める。
その異常行動は、当初精神的なものと思われたが、目に見えない者によって体を振り回され恐ろしい声で喚き、
ついには医師達もお手上げとなる。クリスは神にすがるしかなく、とうとうカトリックの神父に相談。
メリン神父とカラス神父による悪魔祓いが始まる・・・。
 


1973年(日本初公開は1974年)、世界中で社会現象とオカルト・ブームを巻き起こした名作ホラー。
日本での配給収入は当時の額で28億5000万円。「子供に見せては行けない映画」に指定された。
映画観たこともない時分から、テーマ曲の「チューブラー・ベルズ」はよく聴いたものだった。
 
映画は実話を基にしている。
1949年、米国メリーランド州で起きた「悪魔祓い事件」である。14歳の少年の体験で、ベッドや家具がひとりでに動き壁から不気味な物音がし、少年も異常行動を取る。精神科医等も為す術なく、とうとう教会に頼り神父によって6週間に及ぶお祓いの末、少年は正気に戻ったという。彼はいつもウィジャ盤(西洋版コックリさん)で遊んでいたとのこと。
 
やはり本家と言うか元祖と言うか、登場させねばと思いまして・・・。さて感想を。
最初に正直に申し上げまするが、クライマックスで浮かび上がった悪魔像がスリムなゴジラに見えました(爆!)。初めて観たのはTV放映になってからのこと。実はその時から「騒がれる程恐くない」と
いうのが率直な感想だった。このディレクターズ・カットをシアター鑑賞した時も、初公開当時は刺激的過ぎるからとカットされた「スパイダー・ウォーク」(私は「ブリッジ逆さ歩き」と呼んでおりました)も、さほど
恐いシーンとは感じなかったな~。しかし悪魔祓いのシーンは、これまで観た同系の作品の中で一番
迫力があったと思う。手に汗握って神父様たちを応援したものだ。以下は鑑賞当時に記したもの。
 
悪魔祓いを行なったカラス神父こそ、神の救いに不安と疑問を感じている。苦悩を抱え、信仰に揺らぎを感じる聖職者に、果たして人が救えるのだろうか。それでも少女を捨て置けず、ベテランのメリン神父とエクソシストに臨むが、次第に祈りや聖句を唱えるのでなく「俺に乗りうつれ!」と叫ぶ。神の救いの何と遠いことか。こういった心霊現象が実際に起こるのだから、存在を否定したりはしない。
が、それは「神と悪魔」でなく、「悪霊と聖霊」と表現した方が納得できる。もし神ならば絶対に悪魔より強いはずだと思うからだ。両者は対の存在であり、どちらが強いかでなく、悪霊を祓うことに成功する場合もあるが聖霊が負ける場合もあると理解した。人間の中にも聖なるものと邪なものとが混在するから。
 
イメージ 4
←                   イメージ 2
考古学者にしてベテランのエクソシストであるメリン神父。
 
                    →
      若い頃はキリストでした。
 
 
 
 そういう雰囲気感じますね。
 近年は普通のお爺さん役が
 多いようです。
        
         
                        アルムおんじです  ↓
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鑑賞録から言うと続いて ステラン・スカルスガルトの『エクソシスト ビギニング』(壮年期のメリン神父)
をUPしたかったのですが、もう一度きちんと観直さねば心もとない記憶です故 またの機会に・・・。