1988/4/29以降観 鑑賞シアター失念!
Empire of the Sun ─ 太陽の帝国
1987年 アメリカ映画 151分
監督/スティーヴン・スピルバーグ 【キャスト】
脚本/トム・ストッパード ジム/クリスチャン・ベール
製作/キャスリーン・ケネディ ベイシー/ジョン・マルコヴィッチ
フランク・マーシャル フランク/ジョー・パントリアーノ
スティーヴン・スピルバーグ ローリング医師/ナイジェル・ヘイヴァース
撮影/アレン・ダヴェー ビクター夫人/ミランダ・リチャードソン
編集/マイケル・カーン ジムの母/エミリー・リチャード
音楽/ジョン・ウィリアムズ ジムの父/ルパート・フレイザー
原作/J・G・バラード ナガタ軍曹/伊武雅刀
日本兵/ガッツ石松
日本兵/山田隆夫
日本兵(少年)/片岡孝太郎
ディンティー/ベン・スティラー
1941年の上海。イギリス租界で裕福な家庭に暮らす12歳のジムは、日本軍の零戦に憧れる少年。
しかし、日本軍が上海に侵攻し生活は激減する。大混乱の中、両親とはぐれたジムはベイシーという
アメリカ人青年に救われ、共に行動する中に日本軍に収容される。逞しく生きる術を学ぶジムだった
が、現実に翻弄され極限の体験をしなければならなかった・・・。
映画館で、ビデオで、近年DVD購入して、何度観たかわからないくらい好きな映画です。
幼いクリスちゃん(普段こう言ってるものですから・・・)の演技に感心しきりでした。
当時購入したパンフレットです。「昭和63年発行¥450」です。
ジムが初めて零戦を間近で見るシーンが表紙になっています。
マルコヴィッチが若い♪
彼が演じるベイシーがジム少年に向かって
「ハーシーのチョコレート、欲しいかい?」という言葉が
我が家でだけ大流行しました。何がツボだったのか???
クリスちゃん、可愛いですね♪
「ママの顔が思い出せない」という台詞には泣けました。
相変わらず欧米人が描くヘンテコな日本描写もちょっとだけ有りますが、
戦争映画にしては情緒的な数々の美しいシーン、そして美しい楽曲に胸を打たれました。
これ以降、クリスちゃんの映画を23年にも渡って観続けて参りました。
子役が本職の俳優として開花するのは、簡単な事ではないと思います。
それも世界中の市場を牛耳る(近年はそうでもないか?)ハリウッドでの成功は凄い!
いろいろと人に言えない事もあるかもしれませんが、よく頑張ったね!と言ってあげたいです。
まだ未観の方は是非ともご覧になってください。
(しかしながら戦争アクションを期待なさるとハズレかも知れませぬ。ご容赦を!)
前述の通り、音楽にも大変魅了されサントラも購入し何回も聴きました。
主人公が聖歌隊のソプラノ(吹替したのはジェームズ・レインバード少年)という設定なので
美しい歌声が流れます。物語冒頭と神風特攻隊出撃時に歌うウェールズの子守歌「Suo Gan」。
ウィリアムズが旧約聖書詩篇32編からテキストを採ったラテン語の「Exultate Justi」(歓喜)。
この二曲がとりわけ大好きです。↓お聴きになってみてください(Exultate Justi)。
<余談>
ちなみに脚本担当のトム・ストッパードが1990年に書いた『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
これも大好きな作品です。