【猫の腎不全】⑤ラプロス  | *猫と旅が好き* Ryusei Blanc*流星ブラン

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前回のメッセージの続きです猫コスモスコスモスハチ

猫ちゃんが初めて腎臓病になり
ご心配をされていらっしゃる方へ
返信させていただいた内容になります。






転院先の病院ではラプロスが出たということ
口の中(歯肉炎)が痛むようだと言われて
抗生剤も処方されたということについて
返信させていただきました。



《4月5日の返信》

血液検査の結果をお知らせいただいて、ありがとうございます。少し数値が上がっているようですが、良い状態を保てているのではないでしょうか。


【ラプロスについて】

猫の慢性腎臓病(CKD)では、長期間にわたり腎臓の内部に虚血や低酸素状態、炎症が起こることで、尿細管の間にある組織(尿細管間質)が破壊され、その隙間を埋めるために硬い別の組織に置き換わっていきます。このことを線維化といいます。腎臓の内部が広く線維化すると腎臓は硬く小さくなり、働きが失われていきます。一度失われた組織と働きは元に戻りません。そのため、なるべく早い段階から、病気の進行を抑える治療が必要です。


ラプロス®は、ベラプロストナトリウム(BPS)を有効成分とする経口プロスタサイクリン(PGI2)製剤です。以下の4つの薬理作用によって腎臓の虚血と低酸素状態を改善させると考えられており、猫CKDの腎機能の低下を抑制し臨床症状を改善させます。

血管内皮細胞の障害を防ぐ(血管内皮保護)
血管を拡張させる(血管拡張)
炎症を防ぐ(炎症性サイトカイン産生抑制)

血栓を防ぐ(抗血小板)


(ラプロスのメーカー東レのサイトより)




  
1日2回服用されていますか?効果がどれくらいで表れるかは個体差があると思います。また効果を感じられるかどうか、数値に反映されるかどうかですね。ふーちゃんの場合は副作用があってラプロスはすぐに止めました。

腎不全は便秘になりやすいです。腸内環境を整えること、水分を沢山摂ることが良いですね。水をよく飲むと言われるお皿がありますよね。使ったことがないのですが、効果があれば、また教えてくださると嬉しいです。自動給水機からよく飲む猫もいます。うちは2種類持っています。

また腎不全と口内炎、歯肉炎は連動して起こります。同時に悪化することが多くあります。抗生剤やステロイドを出す先生は多いですが、うちはなるべくなら使わないようにしています。
お大事にしてあげてくださいね。




アップふーちゃんが歯肉炎に使っている
インターベリーα
猫にも使えるようになりました。






《4月10日の返信》

飲み水のお皿について、またワンちゃんのこと、ご連絡ありがとうございました。ワンちゃん痙攣があるのですか?原因は判っているのでしょうか?



腎臓病から来る尿毒症で痙攣が起こることはありますが、脳に障害がある場合や原因は様々で特定するにはCT検査など詳しく調べる必要がありますね。でも高齢になると麻酔も負担になりますし...座薬など頓服薬を病院からもらって常備しておくと安心かなと思います。

ふーちゃんの場合、ラプロスを飲ませると血が混じった粘液便が出たため、怖くなって止めました。猫ちゃんは副作用もないということラッキーですね。

最近になって気付いたのですが、病気の治療について基本的な知識がない飼い主さんもいらっしゃるので、このメッセージをブログ記事に載せることを考えています。私からの返信のみで、猫ちゃんのお名前などは出しません。もし差し支えがありましたら、ご連絡いただければと思います。

フォローさせていただいている方の猫ちゃん、CREとBUNはさほど高くないのにリンの数値が凄く高いのでリンの吸着剤を飲ませてあげてくださるようにメッセージを送りました。ところが...リンとは何か?先生に聞いてみますとお返事が来て...他にも腎臓病の猫を飼っている方なのに、初めての腎不全じゃないのに、その程度の認識しかないのか?と驚きました。

猫ちゃんが可哀想です。たった5歳でもう危ない状態になっています。「酷い飼い主ですね」と言いたいのをこらえて、フォローを外そうと思いました。

私は子どもの頃から犬と一緒に育って来ました。
縁あって猫がいますが、犬も大好きなのですよ。
それではまた、良いお知らせをお待ちしています。





星星星足あと足あと足あと黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま星星星



酷い飼い主だと思ったのは
腎臓病の猫が複数いるのにも関わらず
「リンとは何か?」先生に聞くだと?

そんなことも知らないで平気でいるのか
あなたはもう猫を飼わないでください
そう思いました。

腎不全の療法食はリンを制限しています。
飼い主なら普通に知っていることです。

初めて猫が腎不全になった時なら
何も知らないのは当然ですが...




もちろん獣医師にも責任はあります。
病院でリンについては
説明されたことはなかったそうです。

説明してくれない先生
ところがそれは普通のことなのです。

毎日沢山の動物を診ている先生は
何から何まで事細かに
教えてくれる訳ではありません。




マックスの主治医は
リンの吸着剤を勧めてくれたことは
一度もありませんでした。

サプリについての説明もなく
セミントラを処方されただけでした。


私にとっては初めての経験
猫の腎不全
それがマックスでした。



マックスが腎臓病になった時に
同じアドバイスをもらえていたら

今の知識が自分にあったなら
マックスはまだ生きていたかも知れない

獣医師に頼っていた5年前の自分を
殴りたくなります。



猫ちゃんを助けたい気持ちと
マックスを思う複雑な気持ちとで
アドバイスをすることは辛かったです。








猫ラプロスについて猫

ラプロスは合う猫さんにとっては
良いお薬だと思います。

副作用で下痢になる猫もいますが
少量から服用して慣れさせていくと
規定量を飲めるようになった
そういうケースもあります。

ふーちゃんはステージ2の時に
飲ませたことがあります。

副作用が怖くて止めてしまったことは
良かったのかどうか...不明ですが

メーカーによるラプロスの効能を読むと
早い段階から使っていたら
違っていたのかも知れないと思います。


「腎臓の内部が広く線維化すると

腎臓は硬く小さくなり働きが失われていく

一度失われた組織と働きは元に戻らない」


ふーちゃんは腎臓に萎縮もあります。






庭のコデマリが満開です
花は癒しをくれますね





余談になりますが
ふーちゃんについて
私が今心配していることです。

ふーちゃんは腎臓病でリンは制限してるけれど、高カルシウム血症になってます。血中のリンとカルシウム(Ca)が上昇→リンとCaが結合して骨や歯のもとになる結晶の量が血液中で増加→骨や歯以外の筋肉や肺、心臓、血管などに沈着し石灰化を起こす。

↑この石灰化を改善または予防するために
できることはないかと模索しています。



「リンとCaが結合して骨や歯のもとになる」

これは実は大切なことでもあります。


腎臓病の初期に於いては

リンを制限し過ぎることによる

弊害が生じる可能性も否めません。


療法食を開始する時期については

先生にご相談くださいね。