『ミラノの裁判所の監視下？・・』

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毎日暑い日が続いているここ京都はゴールド本店からブログをアップしております。梅雨入りが遅れているのかこのまま夏なのか、夏の期間が延びるのかと嬉しいやら暑さ対策をと考える今日この頃です。

さて驚きが！ルイヴィトン、ディオール、セリーヌ、ロエベ、ジバンシー、プッチ、ベルルッティ、ケンゾー、リモア等のレザーグッツに加え、ブルガリ、ティファニー、ショーメ、ウブロ、タグホイヤーなどのウォッチ・ジュエリー、モエシャンドンなど世界を代表するワイン、スピリッツ、大野ブログを読んでいる方なら、半分以上、聴いたことのある有名ブランド。そのブランドらはＬＶＭＨ（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）(LVMH.PA)と言う巨大企業グループです。ファッションに関わる人であれば彼らに対し敬意を持つ程、完成された企業理念、企業モデル、ガバナンス、倫理とコンプライアンスが徹底されている高級ブランドのお手本だと僕も思っています。今まで伝えてきたラグジュアリーブランドの世界観が６月10日ミラノロイター記事を見て衝撃を受けた。

記事内容は：仏高級ブランドLVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）(LVMH.PA), opens new tabのイタリア子会社は10日、ミラノの裁判所の監視下に置かれた。労働者を不当に扱ったとされる中国系下請け企業に仕事を発注していたとの疑惑を受けた措置。ミラノの裁判所がこうした措置を講じるのは今年に入り３度目。４月にはジョルジオ・アルマーニが所有する企業に対して同様の措置が取られた。高級品業界のサプライチェーン（供給網）はここ数年、消費者や投資家の厳しい監視にさらされている。評判リスクを減らすため、ファッションブランドは下請け業者の数を減らし、内部生産を進めており、イタリアの皮革製品業界への打撃となっている。同国の皮革製品業界は主にトスカーナ地方を拠点とし、中国人移民が設立した企業が多くを占めている。裁判所文書では24時間勤務体制を確保するためにLVMHの下請け企業で労働者が職場で寝泊まりさせられたり、生産速度を上げるために機械から安全装置が取り外されていたことが明らかになっている。

イタリアブランドに限らず、MADE IN ITALYと表記されているものがイタリアの国内で生産されているが、イタリア人だとは限らない。これは日本製も同じで日本製だからとアジアからの移民の力で成り立っている部分も多いです。そしてイタリアのレザー製品は多くの中国移民の手によって成り立っていると言っても過言じゃない程、中国人の手先の器用さと労働力があって作られている。ファッション業界に関わる人であれば知っていることです。LVMHに関わらず多くのラグジュアリーブランドが中国移民の下請け工場の支えがあって成り立っていることを知った方が良いのかもしれません。

一般市民としてコメントをするとすれば、あれだけ高額でも売れ儲かっているのに下請け業者から訴えられるのは労働時間よりも工賃でしょう。ファストファッションの労働問題と50歩100歩ですよね。もっとした下請け業者に利益を分け与えてあげて欲しい。そうすれば、クレームなく自ずから頑張ってくれるはずです。でも、こんなニュースも日々見えるセレブやスター起用の広告、SNS等で瞬時に打ち消されることですが・・

このような下請けの問題が浮上した、色々なブランドやQVCが販売禁止素材にしたクロコダイルレザー、いくらエシカル問題、倫理的なことを100％守るって言っていたとしてもグレーと言えばグレー。人間のファッションの為に動物を殺すにも違いなくそれを容認するのは難しいことだとつくづく思う。時代も変わり色々な思考が生まれている今、よりクリーンなビジネスモデルにクリーンに物作りをする必要があるのかもしれません。

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QVCクロコダイル商品販売禁止に関して：全世界のQRG グループのブランド各社（QVC, HSN, Zulily, Ballard Designs, Frontgate, Garnet Hill, and Grandin Road）が掲げる Global 経営環境を鑑み、環境への責任、サステイナブルな社会の実現に向けた取組の一環として、本ステートメントを定められています。「本ステートメントにて、“絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する　条約”（所謂ワシントン条約）の規制対象種（例：ワニ目、メキシコパイソン科等）が含まました。従ってQVCでクロコダイル作品の販売を今後廃止しますことになりましたこと、ご報告させていただきます。詳細は下のバナーをクリック下さい。