入院までの2週間。

 

お仕事で迷惑をかけそうな方には、乳がんであることを伝え、しばらく治療のため入院することをお伝えしました。

皆さん驚いてはいましたが、今は治療を優先してくださいと温かいお言葉をいただきました。

 

スタッフに引き継げる案件は、引き継ぎし、しばらく休んでも大丈夫なように準備します。

幸か不幸か、コロナウイルスのせいで、イベント関連の仕事が皆無なので5〜7月くらいまでは閑散期となる事から、お仕事でご迷惑をかけるのは最小限で済みそうです。

ただ、その分売り上げは減りそうなので、どうにかしないといけませんが。

 

それから、入院の準備をします。

私が持っていってよかったと思うものを記載しておきます。ご参考まで。

 

◉S字フックの付いたカゴ

皆さん便利だとおっしゃいますが、ダイソーなどに売っています。ベッドに下げて、テレビのリモコンやメガネ、スマホなどを入れるのに重宝しました。特に、点滴などが付いていると、動きづらいので便利です。

◉シートマスクなど、お肌のお手入れグッズ

時間ならたくさんあります。美容成分のたっぷり入ったシートマスクでお肌のお手入れを。空調管理された病院は意外と乾燥しています。お肌のお手入れに普段より時間をかけると、少しだけリッチな気分になれます。

◉バスタオル

お風呂のためではありません。小さいタオルとは別に、大きめのバスタオルが2〜3枚あると便利です。1枚はシャワー用にしましたが、布団が暑い時などタオルケットがわりにしたり、私には少し枕が低かったので枕に巻いたり、丸めて腕の下に入れたり、使い道いろいろ。

◉iPadなどのタブレット

手術してから回復するまでは、活字を見るのが苦痛だったので、読書よりもタブレットでHuluやTverでドラマや映画をずっと見てました。入院中だけ動画配信サービスをお試しで契約するのもいいかも。病院にWi-Fiがない場合は、ポケットWiFiなどをレンタルするといいと思います。

◉水筒

食堂にはお茶とお湯があるのですが、いちいち行くのも面倒。 水筒にお湯を入れて部屋に持ち帰り、部屋でコーヒーを飲んだり、カップスープを飲んだりしていました。

◉ 前あきのブラジャー

手術直後は、前あきのブラジャーがあった方がいいと思います。私はユニクロで買いましたが、リーズナブルでおすすめです。締め付けず、ゆったりしたものを選んでおいた方がいいです。どうせ、退院後しばらくしたら買い換える事になりますので。

◉寝巻き以外の着替え

もちろん1日中パジャマや寝巻きでも構わないのですが、私はリハビリと気分転換にを兼ねて、動けるようになってからは毎朝着替えていました。他にすることもないですし。その時、ゆったりめのTシャツとヨガパンツに着替えていました。手術後は前開きの方が楽ですが、退院してから腕が上がらなくなるのも嫌なので、敢えてTシャツに着替えていました。体にピッタリくるものはお勧めしませんが、ゆったりめの柔らかい素材なら大丈夫でした。


入院前に友人達といちご狩りに。

 イチゴジャムがたくさん出来ました!

5月11日

 

今日、全ての検査の結果が出る日。

右乳房の検査の結果は…、良性でした!

あんなに辛い検査を乗り切ったのに…、と少し思いましたが、両乳房乳がんという最悪の事態は避けられたよう。

 

他の臓器に転移もないようでしたので、私の最終診断としては、左乳房ステージ1の乳がんで確定。ER陽性、PgR陽性、HER2陰性のルミナルA型、大きさ1.5cm、リンパ節・他臓器への転移なし。

 

手術の際に、センチネルリンパ節生検を行い、万が一リンパに転移があった場合は、リンパ節郭清を行います。

また手術後の治療は、放射線治療+内分泌療法ですが、病理検査の結果次第で化学療法の有無が決まります。

 

部分切除で済みそうなので、手術後の放射線治療は避けられませんが、両乳房全摘という最悪の事態も想像していましたが、最悪の最良といったところでしょうか。再建手術も必要なさそうです。

 

手術の予定は、以前予約していた5月27日で決定となりました。入院はその前日から。

 

最初に乳腺外科を受診して、この最終診断が下るまでに要した日数は、GWが入ったことも影響しますが47日かかりました。その間、ショックを自覚していた訳ではなかったのですが、心がザワザワとして、仕事に集中できない事もあり、いくつか仕事で失敗をしたり、心ここにあらず…という感じでした。迷惑をかけた方もいらっしゃるので、申し訳ない限りです。

 

でも、もう次は治療しかありません!

E先生が「出来る限りキレイに取りたいと思います」と言ってくれました。

この段階になると、ショックは感じません。

もう、やるしかないね!


ゴールデンウィークに、夫が気晴らしに水族館に連れて行ってくれました。

癒されますね。

5月7日

 

今回は乳がんの話ではないのですが、私は夏場スキューバダイビングをします。

リゾートダイバーなので、主に夏の沖縄などの離島に行った時だけに潜ります。

今年はコロナウイルスによる自粛と乳がん治療のため諦めかけていたのですが、いつも一緒に行く友人がGW明けに屋久島にダイビングに行こうと誘ってくれました。

二つ返事で行く!と回答。

 

さて、このダイビングに行くかどうか。

なかなか賛否両論ありまして、いろんな人の価値観の違いを感じるわけです。

【反対派】

◉病気なのに治してから行けばいいじゃん。

◉治療が終わってからいくらでもいけるやん。

◉何も病気の今、行かんでもいいんじゃ?

◉悪化するかもしれんからやめとき!

【賛成派】

◉体調が悪くなければ行けばいい。

◉手術したら今までと同じようにできるかどうかわからないので、行きたいなら行った方がいい。

◉最悪、なんらかの事情で二度と潜れなくなることもあるかもしれない。だったら、行ける時に行った方がいい。

◉ダイビングと乳がんは関係ないので行ったらいい。

 

結果、私は自分の意思で行く選択をしましたが、夫は「医者がダメって言わなければ、気をつけて行っておいで」と送りだしてくれました。

だから私はこの人と一緒にいるんだ、と実感。

これで反対されたら大喧嘩になっていただろうな。

 

私が乳がんになって感じることは、がんは病気だけど、急性疾患ではないということ。

中には初期でもいろんな症状が出る場合もあるでしょうが、がんはほとんどの場合なんら症状なく進行していきます。

これががんの怖いところだと思います。

症状がない状態で、いかに早く病巣を見つけるか。

これが大切なんだと思います。

 

少なくとも私の場合、がんがあることを除けば健康そのもの。

腫瘍は痛くも痒くもなく、熱があるわけでも、体がだるいという事もない。咳も出なければ、頭痛もしない。食欲もあるし、急激に痩せてもいない、病気だと言われても、未だにピンと来ない。

入院するまでいろんな人に「体調はどお?」と聞かれましたが、どうもありません。

何も症状がなければ、行動を制限する必要はないわけです。

仕事もできるし、家事もできる、遊びにも行ける。

1日中寝て過ごすような生活を強いる必要はないのです。

 

だったら、ちょっと遊びに行くぐらいどうって事ないと思うんですよね。

ま、私の個人的な感想ですが。


写真は屋久島で出会ったアオウミガメ


屋久島の魚達


 

 

4月27日

 

今日は右乳房のマンモトーム生検と転移がないかを調べるCT検査です。

 

マンモトーム生検とは、いかなるものか?

これは、マンモグラフィを撮りながら、乳房に針生検よりも太い針(約4mmくらいらしい)を刺し、そこで組織を取って調べるものらしいです。

どうですか。聞いただけでもうヤバそうでしょ。

マンモグラフィ撮るだけでも嫌なのに…、その上針で刺すって…、なんちゅう検査や。恐ろしい。

 

検査は午後からでしたので、昼食は抜きです。

昼からは水分も取れません。

 

まずは、その聞くも恐ろしいマンモトーム生検。

マンモグラフィの部屋では以前検査したことがありますが、その時は看護師さんと技師さんの2人だけでしたが、今日は5人くらいいるじゃないか!

それだけで緊張感MAX!

 

まずは上半身、検査用のケープに着替えます。

その後、右を上にしてベッドで横になります。

手は、バンザイ状態で、右乳房をマンモグラフィで挟まれます。

う、う〜。やっぱり痛いが、これは序の口。

 

そのまま、何度か撮影してみて位置を確定させます。

E先生「位置が決まりましたんで、今から検査しますね」

看護師さん「見えると怖いんで、布かけときますね」

いやいや、マジで怖いって!!

E先生「まずは麻酔をします。ちょっとチクっとしますよー」

チクっ!

その後、何かされてれているようだが、麻酔が効いているので、痛くはない。

でも乳房を挟まれている痛みは、麻酔では消えないらしく、検査が終わるまでずっと痛かった。

 

E先生「大きな音がしますよー」

バチンっ!!!

あの大きなホッチキスのような音が1回。

E先生「終わりましたよ〜」

 

悪夢の時間が、やっと終わった。

 

検査後、どんな機械を使うのか見せてもらいましたが、注射器のお化けのような機械で、乳房に直接針を撃ち込むようです。

いやぁ、この検査二度としたくないもののひとつです。

 

この時、E先生が「T先生はカテゴリー4(悪性の疑い)という見立てでしたが、私はカテゴリー3(良性、しかし悪性を否定できず)ではないかと思っています」と言ってくれたのが、この時の救いとなりました。

カテゴリー3の場合は悪性の確率が5〜10%、カテゴリー4の場合、悪性の確率が30〜50%なので、随分変わります。

こっちはもし悪性ならば全摘と言われています。

まれに両乳房乳がんという事ももあり得るらしいので、せめて右側は良性であって欲しいです。

 

さて、マンモトーム生検で、まぁまぁのダメージを受けた私が次に受ける検査は、CTです。

これもMRIと同じで造影剤を入れる検査です。

これも嫌な予感がしましたが、今回の看護師さんは上手で、点滴の針を1発で決めてくれました。ただし、先日よりあちこちに針を刺されていますので、今度は手首に。

ここも痛いんだよね〜。

 

CTは仰向けに寝たまま、機械の中に入ります。

最初はそのままですが、途中から造影剤を投与して撮影されます。

 

造影剤を注入されるときに、看護師さんから「造影剤を入れると、温かい感じがします。中にはお漏らししたと思われる方もいらっしゃいますが、大丈夫ですので安心してくださいね」とアドバイス。

 

CTに入ると、キタキタ来たーーーー!これかー!?

股間がじんわりと温かくなってきて、まるでお漏らししたかのよう。

ひえぇ、気持ち悪い〜。

 

看護師さんに教えてもらっておいてよかった!

知らなかったら、マジで慌てるヤツです。

もしこの検査を受けることがあれば、覚えておいてくださいね。

 

ちなみに、マンモトーム生検の後は、その日はシャワーも浴びれません。

翌日より防水テープを貼ったままシャワーは可能ですが、4日後くらいまで入浴はできません。

3日間ほど薬を服用。

麻酔が切れても、そう痛くはありませんでしたが、結構大きい穴が空いているんでしょうね。

跡がずっと残っています。


入院に備えて、メガネを作る。

4月21日

 

さて、乳がんの確定診断から翌週、紹介していただいた大きなM病院の乳腺外科を受診します。

そこで、今後の説明といくつかの検査を行います。

 

主治医はE先生。若い女性の先生です。

女医さんは私の中では怖いイメージなんですが、優しそうで安心しました。(失礼!)

 

診断の後、検査にまわります。

血液検査、尿検査、心電図、肺活量、胸部レントゲンなど。

とりあえず、今日はここまで。

 

まだ診断の確定していない、悪性の疑いをかけられている右乳房のマンモトーム生検と他の臓器に転移がないかどうかを調べるCT撮影は翌週となりました。

 

これらの検査結果が出るのは、GW明けの5月11日だそうです。手術の日が決まるのは、それから。

 

この日に入院の日程が決まると思っていた私は、少し肩透かし。

入院とか手術って、一体いつなの?

 

直近で手術のできる日程は5月27日らしく、一旦、この日程で仮予約を入れてもらう。

ただし、今後の検査結果(特に右乳房)次第では日程の変更が必要になるかもと言われました。

 

それにしても、1ヶ月後かよ…。。。

 

さて。

他にもいろんな問題を解決しないといけません。

家族への告知です。

 

夫には、乳がんの確定診断があったときに伝えましたが、次は、親への告知です。

 

まずは、近くに住んでいる義母から。

夫と2人で義母宅に伺い、

「お義母さん、実は乳がんだと言われました」

「…!!!」←ビックリ

「でもステージ1なんで、大丈夫です。治るヤツです。でも入院とか手術とかしないといけないので、何かの時はよろしくお願いします!」

 

驚いてはいましたが、仕方ないですね。

27日に検査があって、入院や手術はこれからだと伝えました。

ちなみに、義母との関係は良好ですし、とても仲良しですが、

「仕事のしすぎじゃないの?もう仕事辞めたら??」

いやいや、お義母さん、それは言わないで。。。

 

私は20年前にフリーのグラフィックデザイナーとして独立開業しました。そのため、仕事は不規則で、夜も遅くハード。深夜や徹夜作業も多いことを知っているので、義母はそう言ったのでしょうが、開業以来ご愛顧いただいているクライアントもいますし、今は従業員もいるので、そう簡単に辞められません。

私のライフワークでもある仕事を無くすのであれば、例え病気が良くなったとしても、私が生きる意味を見失ってしまいます。

心配してくれるのは嬉しいけど、お義母さん、それだけは絶対にできません!と心の中で呟く。

 

さて、次は自分の母ですが、どうしたもんかな…。

実は4ヶ月前に、突然父が他界し、葬儀や何やらで、やっと落ち着いたこのタイミングで、今度は娘ががんになった事を知ると、大丈夫だろうか…。

でも知らせないのも、いかがなものか。

 

悩んだ挙句、サラッと話してみることに。

「実はさぁ、乳がんだって言われたんだよね」

「!!!!そ、そんな!」←かなり狼狽

「いや、でも、ステージ1だからさ、ちゃんと治るヤツだから大丈夫だよ(汗」

「…今から韓国ドラマ見るから、忙しい…」←現実逃避

とりあえず、話は終わり。

 

心配してた程ではなかったなーと思っていたが、どうやら翌日は1日中泣いていたらしい。

泣きながら弟に電話したり、かなりうろたえていた様子。

その後、自分でインターネットで乳がんステージ1を調べまくり、命に関わるものではなさそうだと納得したらしく、ひと安心したそうで、めでたし、めでたし。


某クラブでの会食のお料理のひとつ。

盛り付けがとても綺麗。

ここもしばらく出席できなくなるので、乳がんであることを伝えると、みんなドン引き。