第10回ウルトラクイズの第2次(の成田)予選は、恒例のじゃんけんではなく、腕相撲だった。ウルトラクイズと言えば、成田での予選は、じゃんけんで、じゃんけんの勝ち負けが国内脱出を掛けた醍醐味であった。

腕相撲は、「知力、体力、時の運」に反すると思えてならない。腕は、しびれて、疲労感が残ると実感してならない。瀬間康仁さんは、その腕相撲で、利き腕の手で勝負して、負けた。腕相撲で破れた。

翌第11回での成田予選で、およそ100人の命運を掛けて、挑んだ。そのときに、第4回大会でグアムで華麗なダイビングで泥をかぶった柳井秀人さんが、Hアナと腕相撲で継続か撤廃で争った。だが、腕相撲で勝ったHアナは、司会者を出し抜き、じゃんけんで(成田)での予選を決めた茶番だった。

結局、「ウルトラクイズ」の腕相撲は、「知力、体力、時の運」でも何物でもない。腕が痛くなる代物に過ぎない。だから、じゃんけんが国内脱出を掛けた大きな見せ場ということだ。

もし第10回のウルトラクイズでじゃんけんであったら、瀬間さんは、勝てたかと思う。その瀬間さんがウルトラクイズに掛ける思いは、何倍もあったことをこのとき、実感した。

 

結局、瀬間さんにとって屈辱を味わう腕相撲の第10回大会であった。