みなさま、こんにちは。

子供たちが日本と世界について英語と日本語両方で表現できるように真のバイリンガルを目指す勉強会を主催してますKayです。

 

 

このブログは海外生活の長い息子が当時中1で英語の方が強くなりかけた頃、日本語維持のために日英両方バランス良く思考力が身につけられればと始めた小さなオンライン教室の様子を綴っています。

今ではクラスも増え、世界中の帰国生中心に楽しく日本語や英語で深く考え、英語の文章力を一緒に研鑽しています。

 

 

 

教材は新聞のコラム「天声人語」をメインに使用しており、英訳したり、コラムのテーマから英検や帰国編入対策にもなるエッセイを書いております。

 

 

今週はエッセイの週!

核兵器廃絶の難しさについて子供たちと学びます。

 

 

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おはよー。こんばんはー。

 

 

今日のコラムも難しいかもしれません。

 

 

毎年秋にノーベル賞の発表がありますよね!

 

 

今年も日本で受賞者が出たのですが、誰が受賞したか知ってますか??

 

 

えー、10月に授業受けた子は授業の最初で私が興奮して話してたのにー!!

 

忘れちゃいましたか!?

 

 

「なんだっけー核兵器反対運動をした人。おじいちゃんが泣いてたよね」

 

 

そうです!!よく覚えててくれました!

 

 

日本被団協という市民団体が受賞したんです。

 

 

それに関するコラムですので、まずは読んでみましょう

 

 

(子供達とまずこれを日本語で読んでいます。私のグループレッスンでは新聞のコラムなどを読み、それを英訳したり、それに関連した英検形式などのエッセイを書いています。今週はエッセイです。)

 

 

 

おはよー!こんにちは!こんばんは!

(今回は早朝のアメリカから参加してくれた子が!!)

 

 

今までノーベル賞について何度も取り上げてるけれどノーベル賞ってどんな賞でしょうか??

 

 

どこの国の賞?

 

 

 

正解:スウェーデン

 

 

でも、ここにはノルウェーって書いてあるね。どうしてだろう。。

 

 

 

 

ダイナマイトを発明したノーベルという人が残したお金を財源にして1901年にスタートした賞で、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和(のちに経済学)があります。

 

 

ノーベルが生きていた当時はスエーデンとノルウェイは同じ王国だったようです。

 

 

私もノーベル賞はスウェーデンのものだと思っていました、

 

 

 

どうしてかというと、ちょっと、自慢しちゃっていいかな?

 

 

 

私の息子のことなんですけどね、マインクラフトっていうゲーム知ってますか?

 

 

息子が小学生の頃、スウェーデン大使館主催のマインクラフトの大会で入賞して(マイクラはスウェーデン人が開発)

大使館に招待され、日本のノーベル賞受賞者と同じバンケットルームでご飯を食べているので。

 

 

 

残念ながら息子だけです笑い泣きてへぺろ

親は呼ばれませんでした。

 

 

 

でも、何が出たか聞いたらミートボールですって!!

 

 

イケアじゃん!って思っちゃいましたけれど笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

(子供達大ウケ)

 

 

とにかく、ノーベル賞、平和賞だけはノルウェーで表彰されるのですね。

 

 

知りませんでした。

 

 

その平和賞にこのコラムにあるように、日本被団協という団体が受賞しました。

 

 

正式名称は「日本原水爆被害者団体協議会」

 

 

長い。噛んじゃいます笑い泣き

 

 

つまり、日本で原爆被害にあった被害者団体!

 

 

英語では

 

the Japan Confederation of A- and H-Bomb Sufferers Organizations

 

と言います。

 

 

A- and H-Bomb はAtomic BombとHydrogen Bombの略 

原子爆弾、水素弾のことで、水素爆弾の方がさらに威力があるんですよえー

 

 

Japanese grassroots anti-nuclear organizationと説明してもいいですね。

 

 

 

 

ノーベル賞について、知っている子も復習のためにこの動画を一緒に見てみましょう。

子供っぽいかもだけど、結構よくまとまっていて難しい単語、使ってますよ。

 

面白いノーベル賞の豆知識が色々ありましたね!

 

 

 

 

コラムに出てくるパグウォッシュ会議  

Pugwash Conferences on Science and World Affairs

は、1957年10カ国、22人の科学者がカナダに集まってスタートしたそうで、湯川秀樹(1949年物理学書受賞)ほか日本の科学者も合計3名招待されたそうです。

 

歴代日本人受賞者はこんな感じ。

 

 

 

このパグウォッシュ会議、核兵器は絶対悪ということでスタートしたのですが、第二回は「核抑止論」で核と共生を求める意見も出はじめたそうです。

 

 

核抑止論 Nuclear deterrenceという難しい言葉については後で説明します。

 

 

 

核兵器って無い方が良いと思う人!

 

 

 

8割ぐらいの生徒さんがYESでした。

 

 

 

だよね、なくなった方が良いに決まってる。

 

 

でも、なぜ、なくならないのか?

 

 

無くさないほうが良いと考える人もいる。

 

 

その主な主張の内容が「核抑止論」 

nuclear deterrenceなの。

 

 

第二次世界大戦が終わったのはいつ?

 

 

「1945」

 

 

正解!

 

 

じゃあ、第一次世界大戦は??

 

 

「1918年ぐらい?」

 

すごい、その通りです。

 

 

次の第二次世界大戦が始まる1939年 年まで、たったの20年しかなかった。

 

 

今、2025年

 

そう、一応、小さい戦争はたくさん起こっているけれど、世界中が巻き込まれる大戦争は80年も起こっていないの!!

 

 

それは、広島、長崎の原爆の被害を見ているから。

 

 

その時よりもっとすごい原爆が今、世界に1万発以上ある。

 

 

今、世界が核戦争を起こしたら、地球は滅びるとわかっている、だから、お互いに何もしない。

 

 

核兵器の現状 に関する動画(3年前ですが)見てみましょう。

 

核兵器は今いくつぐらいあって、最高で幾つあったか

何がきっかけで核兵器が減ったのかに注意しながら聞いていきましょう。

 

 

どう?

 

7万発もあったんだね、核兵器!

 

 

それが

 

1970年のNon Preforation Treaty 核兵器非拡散条約で増えなくなって

(NPTについて説明)

 

1989年のThe End of Cold War、つまり冷戦の終結で一気に減りました

(冷戦について説明)

 

 

コラムではノーベル平和賞は平和を実現する高い目標を持ち、それを実行に移した団体に与えられているとしています。

 

 

そして、今週のエッセイのテーマはこちら

 

Agree or disagree: Japan should play a more active role in disarming nuclear weapons

 

どうですか?

日本はどうした方が良いと思う?

 

 

「絶対、もっと反対した方が良いと思う。」

 

そうだね、ちなみに、2017年、核兵器禁止条約Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons (TPNW)が国連で採択されて、核はもうやめよう!っていう話になったのに、日本はこれにサインしてないのです。

 

 

どうしてだと思う??

 

「アメリカとの関係が悪くなるから?」

 

 

その通りですよね。

「おい、日本!アメリカが日本を守ってやってるんだぞ、核兵器で!もう守ってやらないぞ!」

 

なんて言われたら困りますからね。

 

 

どんな国がサインしてるかみてみましょう。

サインして実行している表

https://www.icanw.org/signature_and_ratification_status

 

 

オブザーバーとして2023年、ドイツ、オランダ、オーストラリアなどが会議に参加しているけれど日本はそれすらしていない。

 

 

 

どう、オブザーバーとしてくらいなら参加してもいいんじゃない!?って思う人も多いかな。

 

 

まずは自分の立場の理由、トピックセンテンスを2つか3つ考えましょう

 

(これらの途中経過をみんなで発表し、感想を言い合ってい良い議論となっています)

 

(Thesis statement)

I agree that Japan should play a more active role in disarming nuclear weapons, because....

 

I don’t agree that...because…

 

(Topic sentence)

1.

2.

3.

 

 

みんなで発表する前にちょっと復習。

ホワイトボードをみてください。

 

 

(子供達とホワイトボードで核と核軍縮の歴史について学びました)

 

 

第五福竜丸の船の名前の英語表現が

Lucky Dragon No.5だというのをシェアしたら

あまりに陽の雰囲気で笑っちゃいましたよねー笑い泣きチュー爆  笑

 

 

ホワイトボードの後、子供達の意見を発表してくれました。

賛成が7割、反対が3割ぐらい。

 

 

Nuclear Detterenceについて書いてくれる子、非核三原則について発表してくれる子、TPNWについて書いてくれた子、子供達の吸収力がすごいおねがい

 

 

 

トピックセンテンスがそろったら、あとは詳しく説明するだけで論理的なエッセイができます。

 

 

では、今回はイントロダクションをまた工夫してみましょう。

 

イントロダクションはいつも言っているように、あなたの意見を読み手に興味を持ってもらうためにあります。

 

 

なので、日本被団協が受賞したことは大きなニュースだと思うのでこんな感じでスタートさせてみたらどうでしょう?

 

 

 Nihon Hidankyo is this year’s Nobel Peace Prize winner. It is a grassroots organization whose members  have experienced atomic bombs in either Hiroshima or Nagasaki, and it raises awareness of nuclear disarmament around the world.  Just like them, I strongly agree that Japan should play a more active role in disarming nuclear weapons for the following three reasons.

 

 

Disagreeであっても、日本被団協が受賞した、それでも、私は日本が積極的に核兵器廃絶運動を進めるべきだとは思わない!というのも、興味をそそるイントロになると思います。

 

 

興味をそそるイントロといえば、年表でも説明したオバマ大統領の広島訪問の時のスピーチ、素晴らしかったんですよ。

 

このオープニングを使ったイントロにしてもいいですよね!

 

 

イントロダクションを是非工夫してみてください。

 

 

AgreeとDisagree両方の240 words 前後(英検1級の規定)を書いたものをプロの英訳の解説と一緒に送りますので、参考に読んでみてください。(別のブログにあげる予定)

ではでは、みんなのエッセイ楽しみにしてますね、また来週!!

 

 

実況中継終わり。

 

 

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生徒さんの一人は日本に住んだことがない子がいて、その子は「日本が唯一の被爆国である」と言うことをご存知ありませんでした。一方、同じ学年で日本で四科目の中学受験をした子は「非核三原則」Three Non-Nuclear Principles

についてエッセイに書いていました。

海外に長く住んでいると日本人として当然知っているはずのことが抜け落ちることがあります。海外が長くて英語優位なお子さんはぜひ私たちのグループレッスンで日本語だけでなく、日本の背景知識についても一緒に学びましょう!

 

 

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最後までお読みくださりありがとうございました。