子供たちが日本と世界について英語と日本語両方で表現できるように、真のバイリンガルを目指す勉強会を主催してますKayです。
先日、オンラインで「100年の孤独」という本のブッククラブに参加しました。
(前置きに2つもブログを書いてしまいました)
ブッククラブに初めて参加したのはアメリカ、ナッシュビル時代。
夫の留学に帯同して市民大学の無料の英語のクラスの一番上のクラスを受講していました。
英語の先生は元ドクターで彼の家の豪華な書斎兼リビングルームで1-2ヶ月に一度、英語の名作を読んで色々な国の方と語り合いました。
その次はトルコに駐在していた時 "International Weomen's Club"というグループがあって、カナダ人の方がブッククラブを主催してくださいました。良い本を知ることもできたし、ネイティブがほとんどでハードでしたが、息子のママ友以外の出会いもあって楽しかったです。
そして、今回参加したブッククラブ。
前回のブログで主催してくださったFさんについて書きましたが、海外バックグラウンドを持った女性のグループで日本語でディスカッションしました。
課題図書はコロンビアのノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスの「百年の孤独」、全世界で5000万部の大ベストセラー。
お恥ずかしながら4分の1ほどしか読み終わらなかったのですが、本当に楽しかったのです。
Fさんのオーガナイズ力にも感心させられました!
進行も最初は簡単な自己紹介からスタート。
自己紹介プラス「この48時間以内にあった感謝したいこと」についても語る、というのがあって、ポジティブなFさんのお人柄が伝わります。
(私も新しい生徒さんがきた時、自己紹介してもらって、生徒さんが日々何に感謝してるのか聞きたいな。ティーンエイジャーは嫌がるかしらたまに、人生のモットー何?って聞いた時や、親に感謝してる?って聞いた時はなかなか素敵な反応が返ってきましたけどね。)
事前にGoogleシートに気づいたことを書いておいて、順番に発表します。
この本が好きだという方と私のように苦手だった、という方に分かれたのですが、好きだったという方のお話を聞いて本当になるほど!と感じたんです。
例えば、全体的にこの本は平家物語の「祇園精舎の鐘の声。。」のようだと思ったとおっしゃってくださったKさん。
中学生の時に覚えさせられたフレーズを改めて聴かせていただくと、この本がというより、この世の中をなんと美しく的確に表現しているのだろう、とウットリしました。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし
猛き者も遂は滅びぬ、ひとえに風の前まえの塵に同じ
(以前、グループレッスンで平家物語を取り上げようと思いつつ、流れてしまったけれど、これは絶対取り上げなくては!!帰国生が知らないのは勿体無い!!)
そして、小説でもNetflixのドラマでも度々登場するアリのシーンについても言及されました。
「このアリたちとこの本の大勢の登場人物や私たちと何が違うのか」とおっしゃっていて唸らされました。
確かに、プーチンもトランプも実は強いアリなのかも。
みんな好き勝手に自分なりの人生を生きて、食べて、排泄して、交尾して、時に殺し合い、年老いて死ぬ。
大きな歴史の流れ、うねりの中で生きているんだと。
今後何かしんどいと思った時は、こうやって、物事を引いて見ることって大切だなあと。
宇宙について考えた時と同じですね。
そうは言っても、私はより具体的かつ一つか二つぐらいテーマのある物語の方が自分が感情移入できて感動できるので、今後の人生、嬉しいこと感動したことは小説のようにじっくり味わい尽くし物語を作って、自分ではどうにも対処しようのない悲しいこと辛いことに巡り合ったら、物事を引いて見て、「自分たちはアリなのだ」と流すことが大事なのかもしれません。
別のこの本が好きだった方によると、この物語は「オチ」がない、それを認識して読まなくてはいけないようです。
次から次へと色々なことが起きる。
実際に世の中で起きている事件それぞれに意味を持たせているのは個人の主観であって、現実は小説と違いオチなんてない。
不思議なことも起きる話だけれど、オチがないのは普通の小説より現実的なのではないか?
ということで、この小説のジャンルは”マジックリアリズム”というらしいです。
物語はゼロからホセ・アルカディオという男がマコンドという村を作る栄枯盛衰の物語なのですが、最初はマコンドは政治家も宗教もない世界だった。
だから、学校もなく、介護施設も福祉もない。
それが、政治や宗教、資本主義が入ってくることでおかしくなっていくストーリーで、今の民主主義や資本主義への限界についても考えさせられました。
成田悠輔氏がアルゴリズムで民主主義提唱する「政治家不要論」を思い出したりもしました。
最後にアウレリア大佐が処刑されるシーンから「自分が死ぬ直前に思い出すワンシーンは何だろう」とFさんが投げかけてくださり、みなさんの死ぬ前に見たい景色についても語りました。
これまた、色々な興味深いみなさんの意見が聞けました。
そんなに美しいものが見られるとは思いませんが、楽しみにしていけたらいいな、と。
半分も読んでいないのに、本当に色々なことを考えさせられる本でしたし、色々と授業のヒントもいただけたし、素晴らしいブッククラブでした。
少しづつ、残りを読んでいこうと思います。
ちょっとだけ英語で感想
I joined a book club the other day. The book we read together was One Hundred Years of Solitude by Gabriel García Márquez. Unfortunately, I couldn't finish the book in time but I heard a lot of good feedback. It was so insightful. One woman said the army ants represents humans. We are nothing different from what ants are. We might be just one small part of a much bigger, uncontrollable force—whether it’s the natural world, history, or something beyond human comprehension. When you feel like you're having big trouble or feeling depressed, if you look at yourself from a distance, we are just in the midst of the army ants. Even the most powerful figure, like U.S. or Russian President are just a big powerful ant ordering and killing other ants. I can let it go.
Even the death that everyone will face, I hope to be able to deal with it in the future.
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