子供たちが日本と世界について英語と日本語両方で表現できるように、真のバイリンガルを目指す勉強会を主催してますKayです。
子供の頃から「赤毛のアン」が愛読書の一つです。
日曜の名作アニメ劇場で出会い、児童文庫のようなもので読み、村岡花子さんの翻訳本に出会い、父親から素敵な「赤毛のアンの手作り絵本」をプレゼントされて、手芸やお料理、西欧文化が好きになりました。
そして、美しい映像化された映画をみて感動!
原書を読んでみたいとチャレンジしたのは、高校時代1年のアメリカホームステイを終え、大学生か社会人になりたてぐらいでしょうか。
好きな作品だからこそ、きちんと美しい形容詞なども理解したいと思い、辞書をひきながら熟読しようとしたら、意外と分からない単語が多くて最初の章で挫折。
その後、アメリカに駐在して、仲良くなった日本人の女友達といつかプリンスエドワード島に行きたいね!と盛り上がtたり、朝ドラ「花子とアン」を夢中で見たりしながらも月日は流れ。。
今年何十年も積読されていた本を最近実家で見つけ、1章づつ丁寧に読んでみて、読み終わるのが勿体無いと思いながら、ようやく、今月読み終わりました。
いやあ、素晴らしいです。
「アルジャーノンに花束を」もそうですが、本当にシンプルで心にうったえかけてくる。
若い頃読んでた小難しい本より、今はこういう本が響きます。
そして何より、若い頃読んだのと違うところで感動する自分を発見してびっくり。
まず、アンよりマリラに感情移入。
昔は意地の悪い、厳しいおばさんだと思っていて、マシューのほうが何倍も好きだったけれど、マリラの愛情表現が苦手で不器用な感じがたまらない。
アンって間違いなく今で言う過集中の発達障害!
ADHD ですね!
マリラ、そして街のご意見番リンド夫人は絶対保守、現代のアメリカにいたら共和党支持者だろうな。
トランプのことは支持しないだろうけど
そして、自分の父と母をマシューとマリラに重ねて見てしまいました。
父はマシューをおしゃべりにした感じ、100%肯定してくれて優しかったなあ、とか。
マリラがアンに感じたような感情を母も私に注いでくれてたよなあ、とか。
そしてステイシー先生のような既存の教育をうちやぶり、自由な先生、子どもたちにポジティブなエネルギーを与えられる先生になりたいなあと。
Miss Stacy’s tactful, careful, broad-minded guidance. She led her class to think and explore and discover for themselves and encouraged straying from the old beaten paths to a degree that quite shocked Mrs. Lynde and the school trustees, who viewed all innovations on established methods rather dubiously.
そして何より、季節の移り変わり、美しい植物や自然を全身で感じ堪能するアンの毎日を見習いたいなあと。
アンがギルバートをライバルにして猛勉強する描写はすごいですよね。痩せこけて、ドクターに注意をうけるほどだなんて!でも長い夏休み、たっぷり自然に触れて休養したことでみちがえるように元気を取り戻します。
Anne had her good summer wholeheartedly.
As a result, Anne had the golden summer of her life as far as freedom and frolic went. She walked, rowed, berried and danced to her heart’s content; and when September came she was bright-eyed and alert, with a step that would have satisfied the doctor and a heart full of ambition and zest once more.
新年度、また勉学に励むアン、どんどん魅力的で、うちもそとも美しい女性に育っていきます。
この美しい世界、新しく学ぶことが楽しくてしかたがない、そしてハンサムで賢く優しい青年と結ばれるガリ勉女子肯定のストーリーを小学生で読めば、勉強好きな女子に育つこと間違いないのではないかな、と思います。
女子におすすめ、とはいえ、男女平等になりつつある世界では色々問題のある表現も多いので、そこは時代を考慮しつつ読む必要あります。
そんなことを考えた、読書の秋でした。
それぞれのベスト箇所
マリラ
“No, I wasn’t crying over your piece,” said Marilla, who would have scorned to be betrayed into such weakness by any “poetry stuff”. “I just couldn’t help thinking of the little girl you used to be, Anne. And I was wishing you could have stayed a little girl, even with all your queer ways. You’ve grown up now and you’re going away; and you look so tall and stylish and so-so- different altogether in that dress-as if you didn’t belong in Avonlea at all-and I just got lonesome thinking it all over”
アンの詩の朗読に涙したのではないけれど、アンがどんどん成長していってマリラが置いていかれるような淋しい気持ちを、つい素直に露呈してしまっています。
マシュー
”Well now, (そうさな)I guess she ain’t been much spoiled,” he muttered, proudly. “I guess my putting in my oar occasional never did much harm after all. She’s smart and pretty, and loving, too, which is better than all the rest. She’s been a blessing to us, and there never was a luckier mistake than what Mrs. Spencer made-if it was luck. I don’t believe it was any such thing. It was Providence, because the Almighty saw we needed her, I reckon.”
Well nowを、そうさな、と訳した村岡花子天才です。
アンが来たのは間違いからではなく天からの授かりものなのです。
アン
When I left Queen’s, my future seemed to stretch out before me like a straight road. I thought I could see along it for many a milestone. Now there is a bend, but I ‘m going to believe that the best does. It has a fascination of its own, that bend.
せっかく奨学金を獲得した大学は諦め、マリラのなるべく近くで教師になることを選択したアン。
目標に向かって一直線、順調の道よりも、先が見えない道の曲がり角がある方がワクワクするし、強くて優しいアンならしなやかに対応して、新しい発見や感動を味わうことでしょうね。
イケメンで賢いギルバートと対等にリスペクトしあう素敵な関係が誕生して終わります。
ね、勉強する女子の幸せをバッチリ描いてます
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