みなさま、こんにちは。
子供たちが日本と世界について英語と日本語両方で表現できるように真のバイリンガルを目指す勉強会を主催してますKayです。
あっという間の年末!!
みなさんラストスパート頑張ってらっしゃいますか!?
このブログは海外生活の長い息子が当時中1で英語の方が強くなりかけた頃、日本語維持のために日英両方バランス良く思考力が身につけられればと始めた小さなオンライン教室の様子を綴っています。
今ではクラスも増え、世界中の帰国生中心に楽しく日本語や英語で深く考え、英語の文章力を一緒に研鑽しています。
教材は新聞のコラム「天声人語」をメインに使用しており、英訳したり、コラムのテーマから英検や帰国編入対策にもなるエッセイを書いております。
ーーー
おはよー。こんばんはー!
今日は今年最後のレッスンだよ。
エッセイの週だけど、コラムは読んできたかな??
谷川俊太郎さんって知ってる?
日本の国語の教科書に何度も出てくる人だよ。
I BのJapaneseでも彼の本を取り上げるそうですよ。
最近、その谷川さんがお亡くなりになりましたので、彼についてのコラムを読んでいきましょう。
(子供達とまずこれを日本語で読んでいます。私のグループレッスンでは天声人語を読み、それを英訳したり、それに関連した英検形式のエッセイを書いています。今週はエッセイです。)
「ねじめ正一さん」は私も知らなかったのですが、このコラムのやり取り、いまいち私は面白いと感じないんです。
でも、この詩のボクシングっていう動画、面白いから見てみましょう。
まずは谷川さんとねじめさんの紹介
2:20- 4:40
ねじめさんが谷川おじいちゃんを揶揄
7:25-8:24
谷川さんが「ねじめのけじめ」と言葉遊びで反撃
0:00ー1:28
「ねじめシメシメ小娘をてごめ」など、子どもたちに説明するのが難しいネタも
「享年」は 死んだ時の年齢、生きていた年数のこと。
私が谷川俊太郎さんで記憶に残る作品は断然
「朝のリレー」と「もこもこもこ」です。
ネスカフェのCM、今見てもおしゃれ!
今、私は日本で夕方授業をしてますが、ヨーロッパはまだ朝だよね。
私の朝をみんなにリレーしてるんですよ。
そして、この絵本。1歳の子も夢中になります。
すごく可愛い。
どうして1歳の気持ちがわかるんでしょう?谷川さん?
あと、下ネタ大爆発!「男の子のマーチ」は是非、チェックしてみてねー!!(笑)
大岡信(おおおかまこと)さんと仲が良かったのですね。
「本当はヒトの言葉で君を送りたくない」と大岡さんが亡くなった時、谷川さんは言いました。
どんな意味?
言葉では表現できない悲しみがあったのですね。
彼のことは「言葉の力」で紹介したよね!!
え、覚えてない??
X Xちゃん、すごく素敵に彼の文章を*英訳してくれたじゃない!!
「春先、間もなく花となって咲き出でようとしている桜の木が、花びらだけでなく、木全体で懸命になって最上のピンクの色になろうとしている姿が、私の脳裡にゆらめいたからである。」(大岡信「言葉の力」より)
そして、コラムは以下の文章で終わります。
二十億光年のかなたへ、すっと旅立ってしまった。
どうして20億光年の彼方なのか?
これは谷川俊太郎の最初の詩集タイトルで、多くの人が知っている『二十億光年の孤独』からきています。
彼はいいところのお坊ちゃんだったんだけれど、高校を卒業して引きこもりでした
ある時、息子のノートを見てびっくりした父親が詩人に送って出版となったらしいです。
子供達と「二十億光年の孤独」の詩も一緒に読んでみました。
https://note.com/torik2018/n/n46cb90fdaf41
最後の「くしゃみ」が面白く、深いですよね!!
大岡信は『二十億光年の孤独』を書いた谷川を、「社会の仕組みを知る前に、深く、天体の、あるいは宇宙の仕組みを感じとってしまった少年の、愁いを帯びつつ、しかし決して涙で曇ったりしてはいない、孤独でしかも明るいまなざし」と評したそうです。
この詩が書かれた70年前は宇宙の大きさは20億光年、当時の宇宙の広さだそうです。
現在の技術でわかっている宇宙の大きさ450億光年だそうで、さらに大きくなっています。
もう、何がなんだか、気が遠くなる世界ですよね。
そして、今週のエッセイテーマはこちら!
Is space exploration worth the cost?
先週に引き続き、宇宙をテーマにした内容を読んだので、この英検頻出のエッセイ、やってみましょう。
すでにやったことのある人は前回とは違う意見で書いたり、IELTSスタイルで書いてみてください。
色々な意見が出て、生徒さんから大変良いエッセイが提出されました。
宇宙開発に賛成の意見としては、他の技術も発展する、経済効果、宇宙について深く知ることは人類にとって精神的に良い影響を与える、などでした。
反対は実現が難しい、または不可能で投資が無駄になる、もっと別の優先課題、食糧不足などがある、危険、などがありました。
エッセイを書き始める前に理由をそれぞれワンセンテンス考えるます。
そして、このワンセンテンスがトピックセンテンスとも呼ばれるもので、ボディパラグラフそれぞれの最初の文章にします。
トピックセンテンスをなるべく短時間で考えるように訓練をすると、1分しかない準備時間に英検1級のスピーチの練習にもなるのです。
そして、今回は特にイントロダクションについても工夫してほしいと言いました。
イントロダクションで一番大切なことはなんでしょう?
「自分のこれから言いたいことをわかりやすく」
そうだねー!!その通り!!それが一番大事!!
じゃあ、その次に大切なことはなんだと思う??
それは、読者を惹きつけて、この先も読みたい!と思わせることです。これはある程度高度な技術で、英検などではあまり求められてはいないかもしれないけれど、スピーチやエッセイが上手な人はみんな気をつけていること。
一番シンプルなのはfun factやfascinating fact、つまり、面白い事実の知識を入れるといいよ。
特に、私たちはJAXAのSLIMのコラムや谷川さんのコラムを読んでいるので、それを踏まえたイントロにしてみましょう。
例えばこんな感じです。
Noの場合
This year, Japan’s SLIM probe landed on the moon almost exactly where it intended to, unlike Apollo 11’s landing 55 years ago. Simply magnificent. The technology of space exploration has advanced immensely. However, further space explorations is unnecessary due to its high costs, uncertain benefits, and technological risks.
Yesの場合
This year, Japan’s SLIM probe landed on the moon on almost exactly where it intended to land, unlike Apollo 11’s landing 55 years ago. Simply magnificent. Space exploration is not just an exciting adventure, it also contributes to humanity in many ways, including technological progress, economic growth, and even inspiration and education.
ちなみに、学芸国際や立命宇治の編入試験では、ある英文を読んで、それを踏まえていつものようなエッセイを書く試験がありますから、その練習のためにも、せっかく読んだコラムなので、コラムの知識もエッセイに生かしてくださいね。
今回、日本語ばかり教材だったので、最後に天文学者カールセーガンの有名な詩
pale blue dotを彼の朗読で聞いてみましょう。
カールセーガンは1990年、ボイジャー1号から撮影した地球の写真を見て地球のことをpale blue dotとよんだのです。
そしてNASAのボイジャー1号はなんと、1977年に出発して、まだ宇宙を観測し続けてるんだって!!
原子力発電で動いてるらしく、まだ現役!
47年宇宙を飛んでるなんて、はやぶさが7年で驚いたけれど、それどころじゃないね。やはりNASAは凄すぎる。
こちら、そのスクリプト
日本語訳は普通なので、みんなもっとかっこいいのを作れるかもしれません。
ペールブルードットを送ってくれた探査機、まだ動いてる!!
ではでは、イントロダクションを工夫した面白いエッセイを楽しみにしています。
ではでは、また来年!!
実況中継終わり。

ーーーーーーー
2024年能登の地震のすぐそばにいて大きな揺れを感じてから、あっという間の1年でした。
その間ロシアウクライナの戦争もガザへの攻撃も激化、そんな中、パリではオリンピックが開催され、いつにもまして、平和に対して無力感を感じました。
被爆団体にノーベル平和賞が贈られ、来年は戦後80周年、どうか、少しでも平和な世界に近づきますように。。。
私たちの子供たちが平和な世界で暮らせますように。
そして、子供たちが平和な世界へ貢献できるよう育ってくれますように。。。
朝日新聞の記者さん吉田純子さんも紹介していた谷川さんの平和に関する詩を紹介して今年最後のブログとします。
死んだ男の残したものは
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/r2_bungaku/assets/memo/memo_0000008211.pdf
平和のための戦争なんて無意味です。
Kayの主催する世界中から参加してくれる子供達の勉強会、大人から子供までのプライベートレッスン、体験レッスンのお問い合わせやクラスの空き状況確認などは簡単なライン登録をおすすめします。
英語学習、日本語維持に関するカウンセリングは30分まで無料です。
グループレッスンの体験も無料でお試しいただけます。
グループレッスンの授業内容をさらに詳しくお知りになりたい方はホームページも是非ご覧ください。
*現在グループレッスンは若干名募集中です。
3名以上の生徒さんが集められる場合はクラスを新設できますので、ご相談ください。
プライベートレッスンはウエイトリストとなる可能性がございますので宜くお願いします。
こちらの直接メールでもお問い合わせいただけます。
kayvoxtakeuchi@gmail.com
My commitment to my cause is teaching both English and Japanese to children, empowering them to bring peace to the world.
最後までお読みくださりありがとうございました。