みなさま、こんにちは。

世界で活躍する英語力を身につけていただくため英語のオンラインレッスンを主催しておりますKayです。

 

 

このブログは海外生活の長い息子が当時中1で英語の方が強くなりかけた頃、日本語維持のために日英両方バランス良く思考力が身につけられればと始めた小さなオンライン教室の様子を綴っています。

今ではクラスも増え、世界中の帰国生中心に楽しく日本語や英語で深く考え、英語の文章力を一緒に研鑽しています。

 

教材は新聞のコラム「天声人語」をメインに使用しており、英訳したり、コラムのテーマから英検や帰国編入対策にもなるエッセイを書いております。

今週は英訳の週!

 

 

今週はネルソンマンデラ氏についての文章を英訳します。

 

 

ネルソンマンデラ氏が南アフリカの大統領になって、まだ30年しか経ってないのですね。

 

 

私は高校生時代、アメリカでホームステイをしていた時の後半のホストファミリー(色々あってホストチェンジしました)は、なんと黒人ファミリーでした。

 

 

 

黒人のホストシスターと一緒にキング牧師のTシャツを着て

ワシントンでYoみたいなポーズをとっている写真もあります笑い泣きウインク

 

 

そのアメリカの田舎のショッピングセンターでひどい人種差別にも遭いました。

 

 

帰国生の皆さんも、海外でアジア人として差別を受けた経験はあるのかも聞いてみました。

 

 

集団授業で教えた経験がある方はわかってもらえるかもですが

 

今回は生徒さんたちが生き生きと自由に発言して

楽しんでいるのが伝わってきて

授業やっている自分もすごく楽しかった一チューチューチュー

 

 

「神回」的な!?☜自分で言うな笑い泣きチュー

 

 

ので、なるべく文章で再現してみます。

ちょっといつもより長いですけれど

40 min.✖️2回の授業

是非皆さんも楽しんでくださると嬉しい!!

 

 

 

ーーー

おはよー。こんばんはー!

 

今日はネルソンマンデラについてだよ。

 

ネルソンマンデラ、知ってる??

 

 

「牢屋に入れられてたけど、大統領になった人でしょ」

 

 

そうそう。どこの国?

 

 

「南アフリカ」

 

 

その通りです!!

 

(聞いたことがないと言う子も半分ぐらいいました)

 

 

 

では、コラムを読んでいきましょう。

 

(子供達とまずこれを日本語で読んでいます。私のグループレッスンでは天声人語を読み、それを英訳したり、それに関連した英検形式のエッセイを書いています。今週は英訳です。)

 

 

 

ネルソン・マンデラに関する動画は色々出ていますが、このPeekaboo Kids が一番よくまとまっているので、子供っぽい絵ではありますが見てみましょう。

 

 

 

eradicate discrimination

 

「根絶させる」と言う

なかなか高度な単語も出てきます。

 

 

ANCと言う政党は今も南アフリカの一番の政党ですが、今月選挙があり、初めて過半数、半分以下になってしまってマンデラさんの影響力も下がっているのでしょうね。

 

 

他のアフリカに比べて温暖な気候で、経済的にはアフリカでもトップの先進国ではありますが、人種差別が終わっても、貧富の差や犯罪率など問題が山積みの国です。

 

 

実際はこの動画のような単純な人生ではなく、奥さんのスキャンダルもあったりするのですが、最初は平和的活動をしたけれど、結局は暴力で対抗したことも描かれています。

 

興味ある人は色々動画あるので自分で探して見てみてくださいね!

 

 

コラムには「350年の白人支配が終わった」とありますが、ヨーロッパの大航海時代から植民地支配がずっと続いてきて

 

 

第二次世界大戦が終わってからもアパルトヘイトと言う

 

「差別をしてはいけない」ではなく

 

「差別しなくてはいけない」と言う

 

とんでもない法律が

 

たった30年前まであった国なんですガーン

 

30年前人生初めてマンデラさんは選挙に参加、自分に投票して、初の黒人大統領に選ばれました。

 

 

 

 

人種差別と言えば、南アフリカもですが、アメリカも有名ですよね。

 

 

 

では、そのアメリカで黒人が選挙に参加できるようになったのはいつぐらい前だと思う??

 

 

 

シーンパック

 

 

 

じゃあ、日本はいつ?

 

 

全ての大人の日本人が選挙に参加できるようになったのは何年前でしょう??

 

 

 

この前、憲法の時やったじゃない!

 

 

 

「戦後すぐ」

 

 

 

そう、ベアテさんやアメリカのおかげで

 

「日本を民主的国家にして、二度と戦争を起こさない国にしなくてはいけない!」

 

と、全ての国民は平等である憲法ができて、全員投票できるようになりました。

 

 

これに関しては、ありがとう、アメリカ!!チューウインク

 

 

でも、そのアメリカ国内では全ての国民は平等ではありませんでした。

 

 

キング牧師って聞いたことあるでしょう?

 

 

キング牧師のI have a dreamの有名なスピーチが行われたのが1963年の8月。

 

その翌年7月に公民権法(Civil Rights Act)ができて黒人も投票できるようになりました。

 

約60年前のことで、日本より20年近く遅れてしまったわけです。

 

 

そもそも、人種差別ってなんでしょう?

 

 

みんなは人種差別って受けたことありますか?

 

 

「アメリカにいたコロナの時、中国人と間違われて、Go back to Chinaと言われた」

 

 

「そんなひどい差別は受けたことがないけど、オランダのスタバで紙カップに”coco(おさるさん)”と書かれた」

 

 

と話してくれる子がいました。

 

 

充分ひどいと思いますムキームキームキー

 

 

人種差別と言えば、この動画、

面白かったので、是非みてみましょう!!

 

 

ティファニーってYoutuber知ってますか??

(授業ではここから一部だけ合計6分ほど見ました)

 

 

この子は小学6年生まで生まれも育ちも茨城育ち。

東日本大震災があって、家族でノースカロライナに帰り、黒人なのに英語が話せない、と、二重の差別を受けた経験です。

 

「すごい、このこ、俺より日本語上手い!」

 

と、ある男子中学生笑い泣き

 

 

ティファニーの聞き手は同じ高校で出会った元日本人留学生!

 

彼女達の話を聞くと、アメリカの田舎って何も変わってないんだなあ!とびっくりしました。

 

一生、州の外を出ない無知すぎる人ばかり。

日本と中国が同じ国だと思っている人、いるんですよね!!

 

 

私が高校生の時に交換留学先ウィスコンシン州で、ショッピングモールで日本人留学生二人で買い物をしていたら、警察官二人組が近づいてきて

 

 

「他の客から君たちが万引きしていると通報があった」

 

 

と言われて、荷物や身体検査をされると言う嫌な経験をしました。

 

一通り調べて間違いだとわかっても

 

”Sorry about that!”

 

の一言で済まされ、本当に悔しかったことを思い出します。

 

 

私の住む街自体は、ほとんど白人しかいない街で

ダウンタウンに行くとベトナム戦争の後受け入れたらしい貧しいベトナム移民が軽犯罪を犯していて、私たちはその人たちと間違えられたようなのです。

 

 

私たちの方が肌の色はlighterなのにどうして間違うの!!

 

 

と当時思ったりしたのですが

 

 

でも、それは自分たちもそのベトナム人達を差別している側であったとも言え、複雑ですよね。

 

 

みんなは、自分自身が差別したことってあると思いますか?

 

 

「差別的な気持ちは誰にでもあると思う」

 

 

ほぼ、みんなが自分たちも「差別はしてしまう」

と認めていました。

 

 

では、どうすればいいのか?

 

認めてしまって、開き直ればいいのか??

 

 

この記事にとても良いことが書いてあったので、みんなで読んでみましょう。

 

 

この人は日本に住む韓国人の作家さんです。

 

自分が経験者だからこそ、私はよく知っている。レイシズムは決して特別なことではない。それは人間が「自分たち」と「異質な他者」を区別しアイデンティティーを確立させる過程で、誰でも持ちうる、極めて凡庸な感情である。誰でもその素質があるからこそ恐ろしいのだ。大人になるにつれて、私は理性と知識の力を借り、自分の中に巣くっていた偏見と差別感情を反省し、取り除くことができた。

 

朝日新聞2024年5月17日(寄稿)隣に暮らす外国人 李琴峰より

 

 
当たり前のことですが、差別が本能的なものであるからといって、開き直るのではなく、「理性と知識」を持って自分をおさえる努力をしなくてはいけませんよね!!

 

 

 

私の授業は一つのコラムにつき二日に分けて授業があり、二日目までの宿題として半分英訳してきてみんなで発表すると言うのがあります。

 

今回、ベテランのRちゃんがいつもとは違うクラスに参加してくれて

 

「始まる直前に10分もかけずにやったから自信ないのですが」と言いながら発表してくれました。

 

英訳に対して他の生徒さんは感想を言うことになっています。

例えば、良い表現を褒めたり、間違いがあれば指摘したり、色々ですが

 

「10分でこれとか、すげー!!ありえない」

 

「僕はいつもまだ30分以上かかります」

 

と言う感想しか出ません笑い泣きチュー

 

まだ初めて1年足らずの子たちは心から感心しているようでした。

 

「もう4年もやってるからねー」と嬉しそうなRちゃん。

 

Rちゃんはこの教室が始まった時からの生徒さん。

 

しっかり日本語の原文を理解しての自然な英語訳!

 

本当に立派な日英バイリンガルに育ってくれました。

 

 

 

ではコラムの後半も解釈していきます。

 

マンデラ大統領は自分がトップに立っても決して白人に復讐しようとはせず、和解を目指しました。

 

その理由は南アフリカ地方の言葉 ubuntuだそうです。

 

コラムでは

 

「あなたという人間がいるから、私が人間でいられる」という意味があるそうだ。寛容さや助け合い、許しの概念を指す

 

とあります。

 

 

なかなか、理解するのは難しいかもしれませんが、私の解釈は

「ひどいことをしてきた白人、その結果今の自分がいる、自分はやり返したりはしない、そういう強い自分がいる、みな同じ人間お互い様なのだ」と言う感じでしょうか。

 

 

私はこんな風に訳してみました。

 

“Thanks to who you are, I am who I am” It indicates the concept of generosity, cooperation, and forgiveness.

 

 

 

マンデラ氏は「信念を貫いて得た権利」を大切にしたそうです。

「この先何年も何年も投票したい。たとえ死んで墓に入っても、目を覚まして投票しに来るつもりだ」とも。

 

 

ブログでの港区区長選挙で清家愛さんが勝ったことや投票率の低さについても少し話しましたが、

 

「信念を貫く」

 

ってなんでしょうか??

 

 

モットーというか、自分が日々生活している上で忘れないようにしていることだよね。

 

 

自分の信念があるっていう人いる??

 

 

シーン。。。ニヤリ

 

 

「特にないです」てへぺろ

 

 

そうよね、でもじゃあ、入学試験や就職試験の面接で聞かれたらなんて答える??

 

 

「人になるべく親切にして、誰とでも仲良くする、とかかな」

 

 

それも、とっても立派な信念ですね!!!

 

素晴らしい!!

 

 

「俺は『悪名無名に勝る』ですかね」

 

 

出たー!!思春期真っ盛りのご意見!笑い泣きチュー

 

 

と、自分の武勇伝を話し出す高校生男子。

 

 

でも、それはそれで良いモットーだと思います。

 

 

他人に迷惑はかけてほしくはないけれど、それでも他人に嫌われることを恐れてばかりでは、自分らしく生きられないと思うので。

 

そういう考えの大人はいると思うし、能力が高ければ成功している人も多いと思います。

政治家とかは結構、そんな感じの人も多いかもです!!

 

 

そこへ負けじと

「俺も怒られてばかりっす。退学になりそうになったこともあります」びっくり

 

と自分の武勇伝を語り出す中学生男子。

 

このクラス。。。えーん笑い泣き

 

 

 

「先生の信念ってあるんっすか?何すっか?」

 

 

逆質問、来ました笑い泣き

 

 

はい、いくつかあります。

 

 

まず、相手に対して良いと思った感情、感謝の気持ち、褒めたいと思ったポジティブな気持ちは友達、家族問わず、なるべくその場で伝えるようにしています。

 

 

「なんか、そう思うきっかけってあったんすか?」

これ、悪名の子が聞いてくれてるんですおねがいおねがいおねがい

 

 

実は、3年ほど前にとても仲良くしていた友人が脳に重い障害を負ってしまったの。

 

 

その友達がその病気になる直前、1ヶ月ぐらい、実はその友人と喧嘩っていうほどではないけれど、ちょっと信頼できないことが起きて、少し気まずい雰囲気になっていました。

彼女が病気になる1週間ぐらい前に和解できて、心が通じ合う感じになったんだけれど、もし、その時仲直りできていなかったら、本当に後悔しただろうなって。

 

 

だから、大切な人と接するときは、自分の素直な気持ちを伝えて、一瞬一瞬を大事にしたいって思ってます。お互い明日、どうなるかなんてわからないからね。

 

 

他にも、今、こうやって教えている仕事でみんながより良い世界に貢献できる大人になってくれるお手伝いができたらなあ、って思ってます。

 

 

プロの英訳では「信念を貫く」は

 

Mandela valued the rights he gained through commitment to his cause.

 

のように

 

commit to one's cause

と表現しています。

 

かっこいい表現ですよね!!

 

 

My commitment to my cause is teaching both English and Japanese to children, empowering them to bring peace to the world.

 

子供達には恥ずかしくて見せてないけど、ちょっと書いてみましたウインク

 

 

 

では、最後に南アフリカといえば、イーロンマスクの次ぐらいに有名な?トレバーノアを紹介して終わります。

 

授業でも何度か紹介しているので知っている子も結構いました。

 

DailyShowという人気社会派コメディ番組の司会をやったり、ホワイトハウスのパーテイの司会に選ばれたり、活躍してます。

 

 

1984年生まれなので、アパルトヘイトが終わったのは10歳ぐらい。

当時白人と黒人の性交は違法でしたから、存在自体が違法なわけで、そのままのタイトル

Born a crime という本がベストセラーになっています。

 

 

彼の子供時代について描かれているので

かなり過激だったり下品な描写もあるからこそ?

みんなも楽しく読めるのではないでしょうか。

 

 

例えば、トレバーのおじいちゃんは、トレバーが白人の血が混じっているからと「masterご主人様」と呼んでいたそうですウインク

 

おばあちゃんは、他の黒人の従兄弟たちはお仕置きとしてお尻をぶつのに、トレバーはぶたなかった。

「黒人の子はお尻をぶっても色は変わらないけれど、トレバーは色が薄いから赤くなったり、青くなったりして怖い」

からだそうですびっくり笑い泣き

 

 

日本人は名誉白人として差別されず、他のアジア人は差別されていたことも皮肉たっぷりに話したり。

 

 

そしてアパルトヘイト後も人種差別以外に性差別などが酷かったこと、義理のお父さんがとんでもなかったことが書かれています。

 

 

冒頭は白人と黒人のセックス禁止に関しての法律で始まるのがかっこいいです!

*illicit carnal intercourse (異人種間の)肉体的性交は違法

 

 

 

最後にトレバーノアの私のお気に入りのBrexitジョークを!

 

8:28ぐらいから2分ぐらいを紹介しました。

 

 

 

ではでは、英訳頑張ってきてくださいね!!

また来週〜ウインク

 

 

 

 

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ほぼノーカットの授業中継、いかがでしたでしょうか?

(すごく時間がかかったのでこれが最後!)

 

ティファニーの動画は以前から子供達と共有したいと思っていました。

この動画を見てふと全米プロバスケットボールの八村塁さんはどう思ってるのかな??(彼は高校まで富山県育ち!この前英語を聞いたら、結構黒人バスケ選手ぽい英語になってた)

アメリカで苦労してないといいなー!

 

 

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最後までお読みくださりありがとうございました。