みなさま、こんにちは。

 

子供たちと日本と世界について英語と日本語両方で表現できるように真のバイリンガルを目指して勉強会を主催してますKayです。

2022年秋に中三の息子とドイツから帰国しました。

 

 

このブログは海外生活の長い息子が当時中1で英語の方が強くなりかけた頃、日本語維持のために日英両方バランス良く思考力が身につけられればと始めた小さなオンライン教室の様子を綴っています。

今ではクラスも増え、世界中の帰国生中心に楽しく日本語や英語で深く考え、英語の文章力を一緒に研鑽しています。

 

教材は新聞のコラム「天声人語」をメインに使用しており、英訳したり、コラムのテーマから英検や帰国編入対策にもなるエッセイを書いております。

 

今週はエッセイの週!

 

ここ数年5月は憲法記念日にちなんで日本国憲法についてやっています。

 

こちらは去年の実況中継です。

新聞を見ると憲法記念日に岸田首相が改憲への意欲を示したとありました。

 

ブログを読み返すと去年思っていたより、国民投票が開催される日が思ったより早くくるかもしれないと感じています。

 

 

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おはよー、こんにちは、こんばんはー!

 

今日はこちらのコラムを読んでいきましょう!

 

 

(子供達とまずこれを日本語で読んでいます。私のグループレッスンでは天声人語を読み、それを英訳したり、それに関連した英検形式のエッセイを書いています。今日はエッセイの週!)
 
 

先日の5月3日は何の日かわかりますか?

 

 

 

そう憲法記念日という日本の祭日です。

 

 

1946年11月3日日本国憲法が公布、発表されました。

 

 

戦争が終わったあとすぐですね。

 

 

この日も「文化の日」で祭日。

 

 

そして翌年、1947年5月3日 憲法施行、つまり有効になったのです。

 

 

憲法って何? 

「Constitution!」

 

 

そうだね。それって何??

 

 

「法律」

 

 

憲法の3大原則は小学校でも習います!!

 

 

「基本的人権の尊重」、「国民主権」、「平和主義」!

 

 

 大事そうな法律ですね?

 

 

 じゃあ、質問です。これは去年も聞いた質問です。

 

 

マルバツで答えて。

 

 

大学生でも半分ぐらい答えを間違う人がいます。

 

「憲法は国民が守らなくてはいけない最も重要な法律である」

 

マルバツどっち!?

 

 

去年も同じ質問をしたので、去年いた子は答えられて一安心。。

 

 

憲法とは国民の権利や自由を守るために、国がやるべきこと、やってはいけないことについて定めた最も重要な決まり、つまり守る主語は国民ではなく、国と言えるのでバツ。

 

日本のニュースを見ていると議員や 政治家は汚職ばかりしてるイメージがあるけれど、本来は英語でlawmakerとも言う通り、法律を作る人たちなのです。

 

lawmakerが守らなくてはいけない法律が憲法と言うイメージ。

 

 中学の公民の教科書にも憲法については詳しく書かれているけれど、ここまでシンプルには書いてないので、根本的なことを理解しないまま大人になる人も多いと思います。

 

新しく入った生徒さんに対して

「是非お父さん、お母さんにもクイズ出してみてね!」と伝えましたてへぺろ

  

 

そして、日本の憲法って、できてから70年以上経って一度も変更されてないのです。

 

 

でもここ10年ぐらい色々議論されていて、変更されるかもしれないって知ってる??

 

 

 

変更されるにはどうしたらいいか知ってますか??

 

 

立案されたら、国民投票で半分以上の賛成が必要です。

 

 

 10年以内に起きるんじゃないかなー。

 

今日の新聞でも岸田さんが改憲に意欲、と言ってましたから、すぐかもしれない!!

 

 

そのとき、自分はどっちに投票する??

 

これからその関連のニュースを見たとき興味を持ってほしいです。

 

正直私もどっちにしたらいいのか全くわからないのですが、真剣に考えて投票したいと思っています。

 

 

 

それにしても、コラムを読んでわかる通り、GHQが提案した憲法の中にあった男女同権、最初は日本政府は反対してたんですね。

 

 

いつか紹介したいと思っていたたった22歳のユダヤ人女性ベアテ・シロタさんがいなかったら、今以上に日本の男女平等は遅れていたかもしれません。

 

芸大で教えていた著名なユダヤ人ピアニストの一人娘として生まれたベアテは5歳から15歳まで日本に住んでいました。

 

5歳から15歳、海外にいる生徒さんもいるけれど、もうそりゃあ、日本語ペラペラになりますよね。ベアテは日本語以外にもロシア語やドイツ語など合計6カ国後を話せたそうです。

 

その後、アメリカの大学に留学中に日米で戦争が起き、日本に残った両親とも連絡が取れなくなり、語学力を生かして雑誌Timeで働いたりしていて、戦争が終わってなんとか日本に行きたいとGHQに就職して日本に帰ってきます。

 

そこで、時間もない中テキトーに女性だからと男女同権関連のチームに配属され、でも彼女は決してテキトーには仕事をせず、素人ながら、世界中の憲法を研究して今の憲法24条の基礎を作ったのです。

 

 

 

憲法24条を日本語と英語でいていきましょう!

この条項を見たベアテの上司は「君は日本人女性にアメリカ人女性より権利を多く与えたんだね」と言われたそうです。

 

驚くべき事実ですが、アメリカの憲法には男女平等の明記はないので、アメリカ人女性も戦後色々と戦ってきたわけで、その中心人物RBGについては過去にも授業をしたのですが。。

 

 

アメリカ国民は全て平等とはあるようですが。。。

 

 

ベアテは幼い頃から日本人女性が理不尽に苦労させられているところを見てきたり、アマテラスなど女性の神様が神話にいることなど、日本を知り尽くしていたといいます。

 

 

 

コラムにはベアテは非嫡出(ちゃくしゅつ)子への差別禁止などを盛り込もうとしたとありましたので、「非嫡出子」illegitimate childrenについての説明も私の夫が浮気したと仮定して説明しましたてへぺろ笑い泣き

 

 

ついでに一夫多妻Polygamyという単語も紹介。

 

 

2013年にようやく憲法14条に違反するとして、この差別はなくなりました。

 

コラムに出てきた24条の挿絵。下の方をスクロールしてください。
わかりやすいけれど、小学生が書いたような絵ですね爆  笑

 

 

コラムにある「家族が多様化する」

の例にはどんなことがあると思いますか?

 

 

 

まず、同性カップルに結婚を認めないのは先進国の中では日本ぐらいです。

 

Article 24, 憲法24条の「両性の同意」という言葉がLGBTQの結婚を認めることを阻んでいると言われています。

 

 

2019年妻が過労死した夫が遺族年金を受給できないという問題が起きました。この夫婦は3人子供がいて、妻の方が夫のお給料より4割ほど高かったそうで「夫が稼ぎ主」とは限りません。

 

 

 

 

 

 

 

そして今日のエッセイのテーマは

 

A:The Constitution of Japan should be amended.

 

 

または

 

 

B:Constitutional amendments are necessary to strengthen gender equality protections and foster diversity in relationships in Japan.

 

 

 

です。

 

 

Aについての説明は去年と同じなのでこのブログでは省略します。

憲法9条がやはり一番カギになってくると思います。

 

 

 

Bについては

 

まず、憲法を変えるほどのことなのか??

という観点からも考えられますよね。

 

 

非嫡出子のことや、過去にあった、女性が離婚後6ヶ月再婚できないという法律などは憲法を変えず、変更が可能だったので、憲法を変えるより、もっと教育や人々の意識を変える努力の方が大切なのでは?

と持っていくことができそうです。

 

 

さっき言った通り、アメリカは憲法に男女平等すら書いてありません。

でも、アメリカの方がGender Gap Rankingは日本よりマシです。

 

 

なんども授業で紹介しているGender Gap Ranking日本は146カ国中125位。

 

ベアテさんが貢献してくれた立派な日本の憲法はすでに十分と言えるのかもしれない、というのもDisagreeの理由になるかもしれません。

 

 

 

Agreeにするなら、やはりLGBTQのことは外せないでしょう。

 

 

去年に引き続き難しいテーマではありますが、とにかく書いてみることで考えるきっかけが出来るだけで良いと思っています!!

 

いつも通り、どちらかの立場に立ち、英検1級を目指す子は3つの理由、準1の子は2つの理由、それ以上の子は両方の角度からのIELTSスタイルでもOKです。

 

みんなのエッセイ、楽しみにしています。

 

 

最後にベアテさんに関して素晴らしくまとめてある動画があったので見てみましょう!!

このベアテさんのことを私が知ったのは

瀧本哲史(たきもとてつふみ)さんという方の「ミライの授業」を読んでです。

 

2019年に惜しまれつつ病死された瀧本さんは東大卒、マッキンゼーのコンサルタントから投資家や若者を育てることに貢献してこられたカリスマです。

 

彼の本は、なかなか刺激的なので、もし何か課題図書を探しているという生徒さんにはオススメです。

 

タイトルだけ見ても刺激的ですよね!!

『武器としての決断思考』

『僕は君たちに武器を配りたい』

『武器としての交渉思考』

『君に友だちはいらない』

『戦略がすべて』

 

 

中学生向けに書かれた「ミライの授業」が一番読みやすいと思います。

 

 

以上、実況中継終わり
 

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最後までお読みくださりありがとうございました!