こんにちは!先週、ライン川にできた天然のアイススケートリンクで尻餅をついて、まだアザが消えないKayです。

先週より20度以上気温があがりクロッカスの花が咲き始めました。

 

そうそう!先週のコラムを読んだネイティブの先生(アイルランド人)がとても面白いことを言っていました。

アイルランドや他のヨーロッパも根回しは日常茶飯事。ゴルフや飲み会など内輪で結論が決まり、会議は形式的で男性的な意思決定が行われ、自由なディスカッションはあまりされていないそうです。

We are more alike than we think(私たちが思っているより、日本人と欧米人は似通っているのよ)と言っていました。

そういえば、先日開催された息子の通うIB系のインターのBoard Meeting(日本のPTA総会というより、学校経営的要素の強い会議)では、質問は1つも出なかったし、欧米人だって遠慮したり、空気を読むこともあるんだなあと思いました。

 

今週の勉強会ではスペシャルゲスト、日本からK君が参加してくれました。K君は中華系アメリカ人と日本人のハーフ。東京に住んでいた時、彼と息子は同じ公立小学校に3年ほど通っていました。

 

その公立小学校は外国籍の子供のために主要科目を取り出して英語で教えてくれ、副担任は皆英語ネイティブ。帰国子女の息子の英語保持には最適で、うちの息子とK君や他の外国籍の友達はいつも英語でゲームについて楽しそうに会話をしていました。(私たちはその公立小学校狙いで校区の住居を決めました)

 

現在は日本の普通の公立中学の1年生のK君ですが家族とはほぼ英語だからなのか、いまだに英語の方が得意だそうです。

 

さて、今日のコラムは新しいソーシャルメディア「クラブハウス」についてです。

 

子供達も名前だけは皆知っていました。

友達のお母さんはクラブハウスでドイツ語を学ぶルームに入っているとか!なるほど、語学の勉強にはもってこいですね!

 

私はiPhoneユーザーではないのですが、息子のiPadを借りて先日クラブハウスを初体験したばかりです。(今の所「クラブハウス」はアンドロイドには対応していません)

 

 

このごろLINEやツイッター、インスタグラムを見ない日はない。すっかり仕事にも暮らしにも欠かせない道具になったが、情報に追い立てられる気分は抜けない。SNS疲れを自覚する

 

「情報に追い立てられる」とはどういうことでしょう。たくさんの情報で溢れている中、何をみて良いかわからないし、私もFBやYoutube等をだらだら見ていたら1日が終わりそうだった時もあります。笑。子供達も、チャットアプリで未読があっという間に何百にもあふれて、情報に追われている気持ちが分かるそうです。一方、未読は気にしないし、ディスコード(ゲームをしながらのチャットのようなもの)しか興味がないという、マイペースな子もいました。

 

それなのに性懲りもなく新たなアプリを試してみた。音声版ツイッターと呼ばれるSNSで、「クラブハウス」という。米国で昨春生まれ、料理や通勤をしながらでも使えると話題に。日本でも利用者が増えている

・性懲りもなく こりもせず。

このコラムを書いた人はSNS疲れをして困っているのに、それから学ばずにさらに新しいアプリに挑戦しているということ。

 

だれでも好きなテーマのおしゃべりの場を気軽に作れる。届けるのは声だけ。文字も写真も動画もなし。やりとりはその場限りで、他人の発言にコメントを付す機能もない

・その場かぎり その時の一瞬だけ。

ここで会話した人と2度と会うこともない。道端であった人と雑談するような感じ。

 

モノは試しで、天声人語を話題にした場を作ってみた。30分ほど参加したが、生の会話ゆえしばしば脱線。ゆるやかな雑談が妙に楽しい。会ったこともない方々が次々立ち寄ってくれた

・脱線 メインのトピックから外れること。

 

私もこのルーム(会話)に参加して「天声人語」でドイツで英語と日本語の勉強会やってます!とコラムニストと話したかったなあ。

 

ふりかえれば、本紙にツイッターという言葉がお目見えしたのは2007年春のこと。当初はのどかな日記風の投稿が多かった。それが社会を動かす原動力になり、陰湿ないじめの刃(やいば)ともなりうるとは、想像できなかった。他方、早々と消えたSNSも数知れない。クラブハウスがこの先どう転ぶかはまだ見通せない

・どう転ぶか どうこれから展開するか

クラブハウスというアプリがもっと人気が出てくるのか、悪用されるのかはわからないということ。

 

スマホを使わない方々には、「SNSに疲れたならスマホを断てばよい」と笑われるかもしれない。それでも人と人とが自由には会えないいまだから、気軽に語り合える空間を欲する人が多いのではないか。雑談という営みの大切さを改めてかみしめる。

 

(2021年2月3日 天声人語 朝日新聞)

 

子供達からはスマホを断てば良いなんていう考え方は老人に向けてだという意見がありました。

確かに、このコラムを紙媒体で読んでいる方などはスマホユーザーではない方も多そうですね!

 

そうは言っても、子供達にとってはすっかりオバさんの私、スマホに時間を取られすぎて、自己嫌悪になることが多いです。

最近話題の本「時間大全」を知っていますか?

これはグーグルとYoutubeの元社員が書いた本で、スマホのアプリはグーグルやメールなど全部消してください!という大胆な提案をしている本だそうです。

原書(英語版)タイトルは ”Make Time”。人々から時間を奪って、いかにSNSに夢中にさせるかを研究していた人たちが何を語っているか、興味深いですね!

 

さて、今日のコラムは本当にシンプルで分かり易かったと思います。

今日はこれを英訳するのではなく、久しぶりにまた、エッセイを書いてみましょう。

テーマはShould the government control social networks?です。

 

以前、We should realize the paperless society as much as possible, agree or disagreeをテーマにエッセイを書きましたよね。5パラグラフエッセイといって、イントロとボディが3つあり、コンクルージョンのあれです!

 

ではエッセイを書く前にまずは、政府がソーシャルメディアを規制するのに賛成な人?反対な人?

 

分かれましたね!

 

英検などの場合は自分の意見が賛成であっても反対であっても、理由が思いつきやすいものを選んだ方が良いです。

 

賛成か反対、立場を決めたら、ボディの部分、主張の理由を3つ書いて、その具体例を書けば良いという話、以前もしましたよね。

では思いつく理由あげてみて、英語でポイントを教えてください!!例もお願いします。

 

賛成理由

1avoid the risk of national security   ex Diplomat might disclose confidential matters

2cyber bullying and defamation lead suicide   ex Terrace House

3fake news   ex  Covid19

反対理由

1freedom of speech  ex German Primeminister deplored  Twitter's action against Trump

2risk of dictatorship   ex China ban many social media including Club House

3hinder information literacy   ex should learn how to find the right resources

4protect privacy from the government   ex TikTok

 

色々な意見が出ましたね!

 

反対意見の2つ目のポイント、dictatorshipの例として中国がclubhouseを禁止していると言う興味深い例を紹介してくれたのはゲストのK君でした。

 

中国がクラブハウスを禁止するまでの数週間、中国人たちは他国の人々とクラブハウスで対話ができたそうです。ウイグルの人たちに謝罪したり、台湾人と相互理解できたそうです。

異国の市民同士が理解を深められるというSNSの限りない可能性を感じますよね!

でも、対話をしお互いを尊重して認めてしまうと、独立を認めることにつながり中国政府にとっては都合が悪いのかもしれません。

 

以下の動画や記事も参考にして、反対意見の人はこの中国でのクラブハウス禁止の例をポイントのサポートに使うと面白いエッセイがかけると思います。

 

https://www.youtube.com/watch?v=nogRsXNgcNA

 

https://digital.asahi.com/articles/ASP293J1TP29ULFA008.html

 

例えばこんな感じとか?

Before Chinese government prohibited Club House, Taiwanese and Chinese had good conversations there.

 

 

実はドイツ政府はクラブハウスのセキュリティ対策に問題ありとしています。

こんな新聞記事もありますよ。

 

 

クラブハウスだけでなく過去にアカウント情報が漏洩した事件がフェイスブックで何度かありました。

 

なので政府がSNSの会社を規制する賛成の理由として

・invasion of privacy

ex In the past, FB was accused of leaking information to other private sectors

ex Club House has not clarify their privacy policy

 

も考えられますね!

 

後は、GAFAなどの巨大企業が膨大な情報を手にして、パワーが集中しすぎると言う意見もあります。

Only a few strong private sectors create a monopoly of information 

ex Giant companies like GAFA own a huge amount of information and dominate the world

 

GAFAに対抗し独自のSNSを構築している中国、「一般データ保護規則(GDPR)」と言う厳しい法律を作り情報を巨大IT企業に取り込まれないよう対策しているEUに比べ、日本はどうでしょうか?

 

 

ゲストのK君についてばかり書いていますが、実はK君は英検対策のために既にこのテーマでエッセイを書いたことがあり、そのエッセイが素晴らしいので、解説付きで紹介したいと思います。

K君は基本的に賛成だけれども反対の二つの例外をあげているので、基本の5パラグラフエッセイの応用になります。

先日読んだ、いじめに関する作文も、5パラグラフエッセイの応用だと話しましたよね。

 

Before answering this question, we must understand the definition of control. I think there are 2 levels for control. 

 

イントロダクションがまず、素晴らしい。この表現は賛成反対のどちらかの立場に立つのが難しいとき、条件付きの文章にすることができます。

続いて、まず、コントロールに賛成の意見。

 

The first level of control is protecting national security, which is above and beyond freedom of speech. The government should at least have the power to monitor social networks in order to prevent violent attacks and ensure basic safety. Any more power over it could lead to politicians abusing power for their own benefits.

 

続いて、やはりコントロールに反対という意見 

 

The second level of control constitutes(contains) dictatorship.  If the government has full control and doesn't let anyone say anything against the government, it is a complete violation of freedom of speech and should not be tolerated(accepted).

()は私が通常使うであろうシンプルな単語を記載しています。

K君はより難しい動詞strong verbをとても有効に使っています。

 

再びコントロールに賛成の例をあげている

On the other hand, not the government but the private sector such as twitter and facebook has shut down individuals accounts. This has raised many controversies on infringement of (breaking)the first amendment.

However, I believe there are some exceptions. The government is a large institution and in America and other democratic nations, it takes time to make a consensus. Sometimes immediate action is required to mitigate (lower)risks. Therefore it is inevitable for private sectors to intervene.

 

・infringiment(違反、侵害)という難しい名詞を使っています。いつも英訳するときは、単語がわからなければ、工夫して簡単な単語で表現しても良いと言っていますが、もちろん、的確に難しい単語が使えれば、なおさら良いです。

・first amendment これはアメリカ版、日本の憲法の条項の名前。日本国憲法の基本的人権の中に表現の自由がある。Freedom of the speech is secured as basic human rights in the Constitution of Japanと日本人なら書くけれど、K君はアメリカ人でもあるので、説得力があります。

・mitigate risksは何のリスク?大統領就任式を妨害する人が出てくるかもしれないという話でしたね。

 

さてさて、今日も長くなりました。

 

今日の宿題は昨日の要旨をふまえてエッセイを完成させることです。

理由が2つ(4パラグラフ)の場合は120words以上、3つ(5パラグラフ)の場合は200words以上でお願いします。

英検でエッセイを書く時間はおそらく30〜40分あると思います。

最初の10分ぐらいで、3(2)つの理由と例を何にするか考え(これがDay1の宿題でした)、残りの時間で肉づけして書く(今日のDay2の宿題)と良いと思います。

 

では、また来週!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。