みなさま、こんにちは。
子供たちが日本と世界について英語と日本語両方で表現できるように真のバイリンガルを目指す勉強会を主催してますKayです。
このブログは海外生活の長い息子が当時中1で英語の方が強くなりかけた頃、日本語維持のために日英両方バランス良く思考力が身につけられればと始めた小さなオンライン教室の様子を綴っています。
今ではクラスも増え、世界中の帰国生中心に楽しく日本語や英語で深く考え、英語の文章力を一緒に研鑽しています。
教材は新聞のコラム「天声人語」をメインに使用しており、英訳したり、コラムのテーマから英検や帰国編入対策にもなるエッセイを書いております。
今週はエッセイの週!
そしてテーマは「生活保護」
前回のUNなどの国際機関に関してに続き、小中学生にはとても難しいテーマになっていますが、わかりやすく説明したつもりです。
このテーマも弱者をサポートすることは大事か?
The rich should support the poorや
大きい政府、小さい政府の議論
さらにはnature or nurtureなどとも関連する
英検頻出テーマでもあります。
授業はちょうど衆院選のある週末に開催しました。
このブログを書き始めたときはまだ結果は出ていませんが、選挙に行くことの意義について、私の好きな記者さんが書いていた文章が心に響いたのでここにシェアします。
今日は他の誰のものでもない「私」の心を、1票という形で「私」自身が可視化する日だ。政治への無関心は、己への無関心に通ずる。喧噪(けんそう)を離れ、今日だけは独り静かに自問してほしい。選挙というものの真の意義は、おそらくそこにある。
2026年2月8日朝日新聞「日曜に想う」より
投票先を決めることは、確かに、自分を見つめることですね。
そう思うと、選挙が壮大でドラマチックものに感じます。
この地球、日本に生を受け、ご祖先さまの努力によって我が国の方向づけに少しでも参加することができる!
そのことに感謝しつつ、自分の生き方を問われているような、そんな気持ちになりました。
授業では生活保護の実態についてや政治について、そしてベーシックインカム(この言葉を知っている子が一人もいなかったことにはびっくりしました!)についても少し学んでいきます。
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おはよー!こんにちは!こんばんはー!
(子供達とまずこれを日本語で読んでいます。私のグループレッスンでは新聞のコラムなどを読み、それを英訳したり、それに関連した英検形式などのエッセイを書いています。今週はエッセイです。)
「努力をすれば報われる」という言葉が危ないとあるけれど、どういう意味でしょう。
みんな「努力すれば良いことがある、できるようになることがあって幸せだよ」と先生や親に言われて育ってきませんでしたか?
「でも、努力しようとしても環境に恵まれない人もいると思います。」
その通り!
例えば、私が次の授業で単語テスト100問やるので、絶対満点とってきてね!
といえば、みんな頑張ってくれると思います。
でも、もし、生徒さんの中に、家がとっても狭くて、下に四人ぐらい兄弟がいて家で勉強できない、近くに図書館もなく、カフェに行くお金もないとなると、どうでしょう?
勉強したくてもできない。
それに「努力する」というのも能力だとも言われています。
みんなの周りに「あの子、どうして努力しないんだろう?」と思う子はいませんか?
でも、もしかしたら、その子にとっては精一杯の努力かもしれません。
だから、今、苦しい状況にあるのは努力不足、自分の責任、「自己責任」とか「自業自得」と言う言葉で片付けるのは乱暴だとコラムは言っているのです。
納得?
(子供達みんな頷く
)
そして、今政権を握っている、1番人気のある政治の政党である「自民党」はどちらかというと、その傾向の強い政党です。
コラムには「安倍自民党」と言う言葉も出てきます。
安倍総理大臣、知ってますか?
(これは生徒全員知ってました。)
どんな総理大臣? 今どうしてるか知ってる?
(殺されたこともほぼ全員知っていました。)
2022年7月、安倍総理が撃たれた、危篤と言うニュースが届いたその日、実は私の息子の帰国編入試験第一志望の不合格のニュースが電話でありました。(一時帰国中に携帯電話をゲットするのが大変だった)
そのあと、すぐに安倍さんが亡くなったニュースが流れて、なんだか、あの日のことは、宿泊していた民泊の風景とともに、スローモーションのように思い出されます。
その後、第二志望の学校に合格してその学校ももうすぐ無事卒業するのですが、とても思い出深いです。
その日の夜、安倍さんが「ジューシー!」と言う動画を一緒に息子と見て笑ったなあと。
安倍さんのことを知らない生徒もいるかと思い、安倍さんをまとめた動画を色々探しましたが、楽しい動画がたくさん出てきて、さすが戦後最長の在任期間を誇る人気のある総理大臣だったと納得します。
例えば、トランプ大統領とゴルフをして、安倍さんがバンカーにボールを落とした時、自分まで後ろにひっくり返って二回転した動画があります。
(これは見せなかったのですが、後で、見たよー!と言ってくれた子がいました
)
トランプは「シンゾーはゴルフも上手いが、体操も上手いんだ!」と嬉しそうで、なんというか、「天然」の魅力がありますよね。
こちら、準備しつつ、ほとんどのクラスでは省略したガーディアンの安倍総理を90秒でまとめた動画
政策や政治信条には賛否両論あるとは思いますが、チャーミングな人物だったことは間違い無いですよね。
安倍さん銃撃事件については、犯人の裁判が続いているので、また、授業でもゆっくり取り上げたいと思っています。
さて、その安倍さんも所属している日本一の政党、自民党以外に知っている政党はありますか?
「参政党」
うんうん
「公明党」
「みらいなんとか」
チームみらいね。
「与党」
与党は今、第一位で政治を担っている政党のこと。
つまり今は自民党のことね。
それ以外を「野党」と言います。
「れいわ新選組」
「立憲なんちゃら」
「立憲って合体しませんでしたっけ?」
「中道」
そうだね、立憲と公明党がくっついて中道改革連合という新しい政党が選挙直前にできましたね。
「共産党」
「維新」
色々出たね。
(これらの政党中で、自民党より左寄りの「大きな政府」はどの政党か、より「小さな政府」右寄りの政党はどの政党かと説明しました。
今回急に躍進した「チームみらい」は右でも左でもない、とは言っていますがね)
そして、コラムにもあるとおり、その自民党は野党になってしまった時もありました。
2009年から2012年は民主党(今の立憲民主党)が与党でした。その時、自民党は自分たちが与党に再び勝ち取るための公約は「自助・自立を第一に」としました。
そして、返り咲いた時、生活保護というものを10%削減したのです。
生活保護、って知ってますか?
(ほとんどの子が理解してました)
ざっくり言うと、色々な条件を満たした困った人が、最低限生活できるぐらいのお金を国からもらえる制度ですね。
プロの英訳では
livelihood protection program which guarantees a minimum standard of living
と英訳されていました。
辞書では
public assistance
となっています。
じゃあ、一人暮らしで、いくらぐらいもらえると思う?
10000ドル(150万)
![]()
1ヶ月ですよ。
30万?
やっぱりみんなお金持ちだなあ。というか、あまりお金の感覚は子供だから育っていないのかもですね。
都会か地方かにもよりますが12万円ぐらいと言われています。
そこから安いアパートの家賃(お風呂もないかもしれない)、電気、水道、食費、携帯代などを払うイメージでしょうか。
その国が減額した行為を最高裁判所は去年「違法」だと決定したのです。
最高裁 The Supreme Courtだから最終決定、ファイナルアンサーです。
その下の高等裁判所(High Court)、地方裁判所)District Court)は合法、としていたのですが、覆されたのですね。
コラムでは選挙などで一般の生活者の不安な気持ちにつけ込み、「生活保護受給者」を敵として分断をあおったせいだとしています。そして、今は「外国人」が新たなターゲットになっているから、同じ過ちを犯さないように、と言っています。
最高裁が違憲としたニュース、ちょっと難しいですが、見てみましょうか。
これをみて感じたこと、自由に言ってみてー!!
「『違法』というのに違和感があります。どんな法律に違反しているのっでしょう。」
おおー、なるほど、素晴らしい疑問です。
「お年寄りが多い」
そうですねー!やはり生活保護の受給者はお年寄りが多いようです。
でも、この人、立派なスーツ着てネクタイしてる人も生活保護受給者なのかな?どう思う?
「違うと思う」
じゃあ、この人は誰でしょう?
おそらく弁護士だと思うのです。
困窮している生活保護受給者を助けようとしている正義感あふれる弁護士さんだと思います。
一体どんな法律に違反しいるのかというと、細かい法律はわかりませんが、生活保護受給は憲法で保障されているのです。
日本国憲法 25条では
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
( Article 25. All people shall have the right to maintain the minimum standards of wholesome and cultured living.が衆議院の英訳)
とされています。
12万円で文化的な生活が送れるかはわかりませんが、この憲法に基づいて、生活保護は受けられると言うわけです。
憲法25条
英語版
そんな中、今週のエッセイのテーマはこちらです。
"Agree or disagree: It is the government's responsibility to ensure that everyone can maintain a minimum standard of living."
(誰もが最低限の生活を維持できるようにするのは、政府の責任である。賛成か反対か?)
準1用のPointsはこちら。
Human rights
Social stability
Motivation to work
Financial burden
thesis statementができたら次はいつもの通り、becauseで繋がるtopic sentence(そのパラグラフの最も重要な理由を一言で言えるセンテンス)を考えましょう。
(Thesis statement)
I think it is the government’s responsibility to ensure that everyone can maintain a minimum standard of living.
I don't think it is the government’s responsibility to ensure that everyone can maintain a minimum standard of living.
because....
(Topic sentence)
1.
2.
3.
できれば3つ考えてください。
(これらの途中経過をみんなで発表し、感想を言い合って良い議論となっています)
ほとんどの皆さんがAgreeですね。
じゃあ、この話を聞いてもどうかな?
生活保護のバッシングが起きたのには少しきっかけがあって、芸能人(お金持ち)の子供や親が生活保護を受給していたことが発覚したことがあったのです。
子供は成人しています。
「別に受給してもいいと思うけれど、それを助けない親の気持ちは理解できない。」
「自分の親がそんなに生活に困っているのに助けないなんて考えられない」
真っ当な意見だと思います。
そして、生活保護を受けている人は日本に何人ぐらいいるでしょうか?
厚生労働省の被保護者のデータを見ると
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/hihogosya/m2024/dl/r05houdou.pdf
約200万人が受給しています!!
(でも実際、その基準に該当する貧困レベルの日本人は4倍いると言われている)
私はこの人数、かなり多いと思いました。
約五十人に一人。
自分の周りでは会ったことがない、いかに自分が偏った経済的に恵まれた人間のみの環境に置かれているかを考えさせられます。
どうですか?
受け取るべき人が受け取っていなくて、一部受け取るべきでない人が受け取ってしまっている状況も見えてきますね。
確かにAgreeの方が書きやすい、disagreeの意見はかなり厳しいというか、性格が悪そうに聞こえてさけたくなる気持ちもわかりますが、エッセイは本音を書かなくてもいいのです。
ディベートや模擬国連では異なった意見の人になりきって考えなくてはいけませんから、是非チャレンジしてみてください!!
っと、言っていたら、真面目で誠実なSちゃんが、SちゃんらしいdisagreeのTopic sentenceを考えてくれました!!
I don’t think that it is the government's responsibility to ensure that everyone can maintain a minimum standard of living. Instead, I think that people should start donating more goods for those in need because…
- Welfare robs the people’s motivation to work
- The financial burden would be huge since the government would have to supply tons of money for some people
- The population of people that depend on this system is significantly smaller than people who don’t need financial support, and this system might cause things like higher cost of living and less salary for the majority of people, which isn’t a good thing for many citizens.
Sちゃんのチャレンジに拍手!!![]()
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Sちゃんの素晴らしいところは、質問の内容を狭めて解釈しThesis Statementを設定したところにあります。
ただ、政府の責任ではなく、意識のある市民もサポートすべきであると。
英検などの質問は汎用性がある一般的で抽象的、何を指しているのか曖昧な時も多いので、問題文にそれないように、でも自分が書きやすいようにテーマを狭めるのもアリだと思います。
さて、残りの時間は二つのことについて話したいと思います。
一つ目はユニバーサルベーシックインカム UBIを知っていますか?
(子供達誰も知らず)
月12万円働かずにもらえるひとが200万人いるというのは不公平に感じる部分もあるよね??
でもUBIはこの月12万円を仕事があるひと、ない人、誰もが同じ額をもらえる制度なのです。
少し古い動画ですが、UBIについてのこの動画を一緒に見ました。
私のエッセイのコンクルージョンにも未来への提言としてUBIの可能性についても書いてみました。
In conclusion, the government should guarantee that everyone can maintain a minimum standard of living because it is indispensable for human rights, social stability, and individual well-being. In this light, we should also explore innovative frameworks like Universal Basic Income as a more efficient safety net for the next generation.
もう一つ、みんなに伝えたいこと。
実は今回私が「生活保護」について取り上げようと決めたきっかけになるお笑い芸人がいます。
最近のお笑いはお医者さんや弁護士、高学歴の人も多いですが、「こたけ正義感」と言う弁護士の芸人さんが「弁論」と言うスタンドアップコメディで生活保護をテーマにしたお話をYoutubeでみたのがきっかけです。
残念ながらその動画は今はもう公開されていないのですが、
こたけ正義感のお笑い動画、短いのをちょっとみてみてください。
こたけ正義感の「きゅん死」に関する動画
子供達大笑い![]()
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で、その弁論の内容はどういう内容だったか、ざっくり言うと、この国が生活保護を減額したことに関して敗訴した弁護士?はかなり「変態」で![]()
反省のために、裁判官が書いた負けた判決文、100ページ以上のものを手書きで書き写す習性があるの弁護士さんがいると言うのです。
その変態弁護士が
超優秀なはずの裁判官の判決文に誤字を見つけたと。
そして、別の生活保護の敗訴の判決文もまた書き写していたら、同じ誤字が見つかり、また別の判決文でも誤字が見つかり「これ、裁判官は過去の判決文、コピペしてんじゃね?」と気づき、問題になったという。。
それ以降の裁判で、もうコピペできなくなった裁判官は自分の頭で考えて「違法」だという結論に至ったとさ、と言う話です。(私の記憶が正しければ)
コピペで判決文の記事
私が話すと、こたけ正義感の1000分の1も面白くないかもですが、この話は色々なことを教えてくれますよね。
裁判官、そんなにテキトーなの!?
自分の頭で考えないの!?
判決文、長すぎない!?意味なくない!?
変態弁護士、グッドジョブ!
そして、「お笑い」も一つの芸術の形なのだなあと。
芸術家が伝えたいメッセージを言葉以外の表現で人々に伝える。こたけ正義感も弁護士のはしくれ、人権や生活保護の大切さや裁判官という権威に疑いの目を向けることの大切さを訴えたかったのだと思います。
ではでは、みんなのエッセイ楽しみにしてますねー!
実況中継終わり。
ーーーーーー
最近の息子との会話から。。。
こたけ正義感の話をもう私のクラスを卒業してしまった高三息子にしたら
「裁判官はAIで誤字をチェックしなくちゃね」と言ってました。
渋々と渋幕両方に合格した生徒さんが復帰されて、渋幕進学を決められたことも話しました。
以前いらっしゃった渋々の生徒さんが今休会されているのでお礼のメッセージをことづけられたのですが、その素晴らしい英文も息子に見せたら
「この子、人生何周目?3周目でもこんなのかけないわー」
と息子。
これらの会話、なかなかタイミングが掴めず、受験会場に向かうタクシーの中で話しました。
受験会場へは基本電車で移動していますが、事情があり、この日はタクシーで。
改めて、車の中って密室だし、携帯を見ていると車酔いするので、親子の会話をするのに良い空間だなあと改めて。。。
他にも塾の先生からのメッセージについても話題にできたり、受験前の親子のコミュニケーションの貴重な時間となりました。
もうすぐ、巣立ってしまうかもしれない息子
私が伝えたいことは伝えつつ
何を感じ取り、心に残してくれるかは彼の選択ですよね。
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*現在グループレッスンは若干名募集中です。
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こちらの直接メールでもお問い合わせいただけます。
kayvoxtakeuchi@gmail.com
My commitment to my cause is teaching both English and Japanese to children, empowering them to bring peace to the world.
最後までお読みくださりありがとうございました。



