[資料]
1.生産データ(単位:kg)
月初0
当月1000
減損90
月末190(0.5)
完成720

2.原価データ
原料費:100,000
加工費: 68,600

3.減損は原価性を有し、安定的に発生している。工程の終点では原料投入量の10%が減損している。また、原材料は工程の始点で投入している。月初仕掛品は存在しないものとする。度外視法と非度外視法それぞれに答える。

・非度外視法による解答
まず最初に、完成720kg、月末190kgはそれぞれ減損後の数値であるから、これらが投入時にどれだけの数量であったかを算定する必要がある。問題文中に、工程の終点で投入量の10%が失われる、とあることより
完成品720kg÷0.9=800kgが完成品の投入段階における数量である。次に月末仕掛品だが、これは加工進捗度0.5であるため、歩減率は10%×0.5の5%、すなわち月末仕掛品は投入時の95%の歩留率である。ゆえに、
月末190kg÷0.95=200kgが投入量となる。ここまででそれぞれの減損量は完成品80kg、月末10kgであることが分かる。つまり完成品の負担すべき原料費は800kg分、月末においては200kg分である。当然この段階で原材料費を月末・完成にそれぞれ配賦可能である。
原料費100,000÷1000kg=@100
完成:@100×800kg=80,000
月末:@100×200kg=20,000

さらに加工費の按分であるが、安定発生の減損非は負担関係を厳密にし得るという前提から次のような配賦計算を行う。

図

つまり発生した加工費68,600を760:97.5の比で按分するわけである。これは正に非度外視法による賦課方法といえる。@80を完成と月末に、それぞれ60,800と7,800ずつ割り振る。度外視法による計算は次のエントリにまわす。