会社の留保利益は繰越利益剰余金だが、目的をもって留保利益を積み立てておく場合は「任意積立金」とする。つまり、特に目的のない利益の蓄積が繰越利益剰余金であり、目的をもってプールしておく部分が任意積立金である。

~任意積立金の具体例~
・配当平均積立金:将来の配当原資の確保のため
・新築積立金:本社ビル等、建物の建設に備えるため
・圧縮積立金:圧縮記帳に係る税務上の恩恵を受けるため
・特別償却準備金:特別償却に係る税務上の恩恵を受けるため
・別途積立金:特定の使途はないが、繰越利益剰余金を使うことが比較的自由なのに対して、積立金とすることで一定の拘束力が生まれるために分離しておく項目


~任意積立金の会計処理~
積み立て時:繰越利益剰余金から積み立てる
取り崩し時:繰越利益剰余金を増加させる


※配当については繰越利益剰余金(またはその他資本剰余金)から取り崩して行われるが、任意積立金からは直接配当できない。このため先の別途積立金にしておくことで、やや配当されにくくなる部分をプールすることができる。


設例1.建設資金の確保のため30000の積立が決議された
設例2.新築積立金30000を取り崩した

1.(借)繰越利益剰余金 30000 (貸)新築積立金 30000
2.(借)新築積立金3000 (貸)繰越利益剰余金 30000