前回の続き。本支店ともに後T/Bの作成を終えてから、本支店の損益を総合損益勘定に集計していく。また、この段階で内部利益の調整も行う(詳しくはこちら)

?本支店での損益振替
(借)収益 ××× (貸)損益
(借)損益 ××× (貸)費用

これにより、本支店での全ての収益費用の差額が損益勘定に振り替えられる。


?本店純損益の振替
(借)損益 ××× (貸)総合損益 ×××

ここは本支店会計での独特の処理。まず最初に本店の損益を『総合損益勘定』に振り替える。

?支店純損益の振替
・支店の処理
(借)損益 ××× (貸)本店 ×××
黒字を仮定して、貸方にあった損益をすべて消滅させ、本店に受け渡す。

・本店の処理
(借)支店 ××× (貸)総合損益 ×××

支 店の借方と本店の貸方を見ると、「支店の損益が本店の総合損益に移動」していることが分かる。ただ、支店側の損益が黒字の場合、それを本店に渡してなぜ本 店勘定の貸方が増加するのか、また利益を受け取った本店で、なぜ支店勘定の借方を増加させるのかはまだ理解できていないので今後の課題としたい。

?内部利益の調整
これについては別項目で見ていきたい。ここでは差し当たり仕訳の形のみ。
(借)繰延内部利益 ××× (貸)繰延内部利益戻入 ×××
(借)繰延内部利益控除 ××× (貸)繰延内部利益 ×××
(借)繰延内部利益戻入 ××× (貸)総合損益 ×××
(借)総合損益 ××× (貸)繰延内部利益控除

?法人税等の計上
本支店会計における法人税の計上は、これを行うタイミングが重要となる。すなわち内部利益を調整後の会社全体としての税引前当期純利益を基準として法人税を計上する、ということ。
(借)法人税等 ××× (貸)未払法人税等 ×××
(借)総合損益 ××× (貸)法人税等 ×××

?資本振替
(借)総合損益 ××× (貸)繰越利益剰余金 ×××

さて、これら本支店合併決算整理(固有の未達処理などではないという意味)で最も重要なのが総合損益勘定の把握である。
本支店共に黒字を仮定すると、総合損益勘定の貸方を構成する(他の収益費用から振り替えられるもと)は、?(本店の)損益、?支店、?繰延内部利益戻入である。借方は?繰延内部利益控除、?法人税等、?繰越利益剰余金である。


総合損益

繰延内部利益控除 ×××
損益 ×××
法人税等 ×××
支店 ×××
繰越利益剰余金 ×××
繰延内部利益戻入 ×××

この総合損益勘定における損益+支店+繰越内部利益戻入-繰越内部利益控除が税引前当期純利益。これをベースに法人税等を計上し、差し引いた残額が税引後の純利益なので資本振替を行う。