・財務諸表の特徴
財務諸表は、慣習として発達した会計処理の原則及び手続を選択適用し、経営者の主観的判断に基づいて作成される。すなわち、財務諸表は「記録と慣習の判断の総合的表現」であり、作成者の意図が反映される、「主観的・恣意的性格」を特徴とするものであるといえる。
・粉飾と逆粉飾
粉飾とは資産・収益を過大計上し、もしくは負債・費用を過小計上することにより行われる。一般に経営者の能力は企業活動の成果により判断されるものであり、企業活動の成果を端的に表すものが財務諸表である。ほとんどの人間は自己が高く評価されることを望む為、経営者には常に粉飾を行うインセンティブが付きまとう。もしくは仮に非公開のワンマン経営者が取り仕切る企業であっても、公表されるFSの業績が悪ければ、銀行等からの資金調達コストが上昇してしまい、ひいては企業の利益を圧迫することになる。こういった原因からも、多くのFSにおける虚実記載は逆粉飾よりも粉飾のケースである。
対して逆粉飾とは資産・収益を過小計上し、もしくは負債・費用を過大計上することにより行われる。
逆粉飾が行われる目的は、PLの税引前当期純利益を元に算出される法人税等の支払額を本来のものよりも抑えようとするものである。ただし上で挙げたような理由から、こちらのケースは企業に雇われている経営者一個人に働きかける誘引はない。どちらかと言えば、給料等を企業から支払われる経営者よりも、オーナー側が行うものと考えられる。
監査人にとって利益の過小計上の発見は、過大計上の発見と比して非常に困難である。これはそもそもの会計監査が粉飾の発見に重点を置くものであるためである。「虚」を「実」の如く飾る虚実記載、つまり粉飾にいよる被害は、利益の過小評価によるものよりも遥かに甚大である。仮に脱税が発覚して社会的信頼が毀損したとしても、その場合に公表された企業の財務諸表を、実態としては上回っている(好成績)であることを意味する。しかしFSを主な利用者の一である株主にとっては、粉飾によって株価が急落すれば、その損失は甚大なものとなってしまう為である。金商法監査ではこうしたニーズに対応して粉飾に重きを置いているのである。
財務諸表は、慣習として発達した会計処理の原則及び手続を選択適用し、経営者の主観的判断に基づいて作成される。すなわち、財務諸表は「記録と慣習の判断の総合的表現」であり、作成者の意図が反映される、「主観的・恣意的性格」を特徴とするものであるといえる。
・粉飾と逆粉飾
粉飾とは資産・収益を過大計上し、もしくは負債・費用を過小計上することにより行われる。一般に経営者の能力は企業活動の成果により判断されるものであり、企業活動の成果を端的に表すものが財務諸表である。ほとんどの人間は自己が高く評価されることを望む為、経営者には常に粉飾を行うインセンティブが付きまとう。もしくは仮に非公開のワンマン経営者が取り仕切る企業であっても、公表されるFSの業績が悪ければ、銀行等からの資金調達コストが上昇してしまい、ひいては企業の利益を圧迫することになる。こういった原因からも、多くのFSにおける虚実記載は逆粉飾よりも粉飾のケースである。
対して逆粉飾とは資産・収益を過小計上し、もしくは負債・費用を過大計上することにより行われる。
逆粉飾が行われる目的は、PLの税引前当期純利益を元に算出される法人税等の支払額を本来のものよりも抑えようとするものである。ただし上で挙げたような理由から、こちらのケースは企業に雇われている経営者一個人に働きかける誘引はない。どちらかと言えば、給料等を企業から支払われる経営者よりも、オーナー側が行うものと考えられる。
監査人にとって利益の過小計上の発見は、過大計上の発見と比して非常に困難である。これはそもそもの会計監査が粉飾の発見に重点を置くものであるためである。「虚」を「実」の如く飾る虚実記載、つまり粉飾にいよる被害は、利益の過小評価によるものよりも遥かに甚大である。仮に脱税が発覚して社会的信頼が毀損したとしても、その場合に公表された企業の財務諸表を、実態としては上回っている(好成績)であることを意味する。しかしFSを主な利用者の一である株主にとっては、粉飾によって株価が急落すれば、その損失は甚大なものとなってしまう為である。金商法監査ではこうしたニーズに対応して粉飾に重きを置いているのである。