総合原価計算は、標準規格製品を量産する工場で用いられる原価計算であるが、一口に標準規格製品といっても、様々な種類の製品が様々な生産形態で製造されている。そのため実際の工場に適用するには総合原価計算をいくつかの種類に類型化する必要がある。総合原価計算は、通常3つの視点から次のように分類される。

1.<生産形態>
どのような製品を生産するのか

2.<工程の有無>
工程別に原価計算を行うか

3.<工程原価の範囲>
工程別に原価計算を行う場合、全原価要素を工程別に計算するのか、又は一部の原価要素のみを工程別に計算するのか。

つまり総合原価計算は、1.「単純総合原価計算」、2.「組別総合原価計算」、3.「等級別総合原価計算」の三つに大別される。さらに次でそれを細かくみていく。

1.単純総合原価計算:単一製品を生産(繊維産業や部品メーカー)

・工程無しの場合「単一工程単純総合原価計算」
・工程有りの場合「工程別単純総合原価計算」
・工程有りの場合で工程原価の範囲が全原価の場合「全原価要素工程別単純総合原価計算」
・工程有りの場合で工程原価の範囲が一部の場合「加工費工程別単純総合原価計算」


2.組別総合原価計算:組製品を生産(例えば家電産業。大工場で冷蔵庫や洗濯機を作っていくケース)

・工程無しの場合「単一工程組別総合原価計算」
・工程有りの場合「工程別組別総合原価計算」
・工程有りの場合で工程原価の範囲が全原価の場合「全原価要素工程別組別総合原価計算」
・工程有りの場合で工程原価の範囲が一部の場合「加工費工程別組別総合原価計算」


3.等級別総合原価計算:等級製品を生産(繊維産業、紡績業、食品加工業)

・工程無しの場合「単一工程等級別総合原価計算」
・工程有りの場合「工程別等級別総合原価計算」

となる。実際の工場では工程が分かれていても、計算上の工程が単一であれば、単一工程総合原価計算が適用される。