満期保有目的の債権の決算処理は2段階に分かれているので、その順番にも注意が必要である。満期保有目的の債権は、まず
1.償却原価法を適用し、その後に
2.CR換算する。
~償却原価法の適用~
外貨建当期償却額×期中平均相場(AR)=有価証券利息
~償却原価のCR換算~
BS価額:外貨建償却原価×決算時の為替相場(CR)
換算差額:BS価額-(帳簿価額+当期償却額)=為替差損益
設例
1.当社の会計期間は4.1~3.31の1年間である
2.H21.4.1に額面金額500ドルのA社社債(利息なし、満期日×6.3.31)を満期まで所有する目的で450ドルにて取得した。取得価額と額面金額の差額は金利調整差額と認められるため、償却原価法(定額法)を適用する。なお、取得時の為替相場は1ドル=100円であった。
3.為替相場の変動状況
・H21年度:決算時1ドル=110円、期中平均為替相場1ドル=108円
・H22年度:決算時1ドル=120円、期中平均為替相場1ドル=116円
~取得時~
(借)投資有価証券 45000 (貸)現金預金 45000
~H21決算時~
・償却原価(借)投資有価証券 1080 (貸)有価証券利息 1080
※定額法により年10ドルずつ債権を増やしていく。10ドル×AR108=1080
※償却額は会計期間を通じて平均的に発生したと考えられる(決算日にいきなり1年分の償却が発生するわけではない)ので、AR換算する。
・CR換算:調べが足りないので想像で書くが、本来、満期保有目的の債権は外貨建でなければ時価評価しない。これが外貨建において時価評価する理由は、BSに計上された債権額が、為替相場の変動により時価と大きく乖離することが考えられる。この為、FS利用者のために実態を忠実に表す必要から時価評価、即ちCR換算による処理が適用されるものと思われる。
以上から、まずBSに記載すべき債権の価額は、当年度償却済みの簿価460ドル×CR110円=50600となる。この50600と簿価との差額を為替差損益に計上する。
~H21決算時2~
(借)投資有価証券 4520 (貸)為替差損益 4520
※4520=50600-(45000+1080)
~H22決算時~
(借)投資有価証券 1160 (貸)有価証券利息 1160
(借)投資有価証券 4640 (貸)為替差損益 4640
1.償却原価法を適用し、その後に
2.CR換算する。
~償却原価法の適用~
外貨建当期償却額×期中平均相場(AR)=有価証券利息
~償却原価のCR換算~
BS価額:外貨建償却原価×決算時の為替相場(CR)
換算差額:BS価額-(帳簿価額+当期償却額)=為替差損益
設例
1.当社の会計期間は4.1~3.31の1年間である
2.H21.4.1に額面金額500ドルのA社社債(利息なし、満期日×6.3.31)を満期まで所有する目的で450ドルにて取得した。取得価額と額面金額の差額は金利調整差額と認められるため、償却原価法(定額法)を適用する。なお、取得時の為替相場は1ドル=100円であった。
3.為替相場の変動状況
・H21年度:決算時1ドル=110円、期中平均為替相場1ドル=108円
・H22年度:決算時1ドル=120円、期中平均為替相場1ドル=116円
~取得時~
(借)投資有価証券 45000 (貸)現金預金 45000
~H21決算時~
・償却原価(借)投資有価証券 1080 (貸)有価証券利息 1080
※定額法により年10ドルずつ債権を増やしていく。10ドル×AR108=1080
※償却額は会計期間を通じて平均的に発生したと考えられる(決算日にいきなり1年分の償却が発生するわけではない)ので、AR換算する。
・CR換算:調べが足りないので想像で書くが、本来、満期保有目的の債権は外貨建でなければ時価評価しない。これが外貨建において時価評価する理由は、BSに計上された債権額が、為替相場の変動により時価と大きく乖離することが考えられる。この為、FS利用者のために実態を忠実に表す必要から時価評価、即ちCR換算による処理が適用されるものと思われる。
以上から、まずBSに記載すべき債権の価額は、当年度償却済みの簿価460ドル×CR110円=50600となる。この50600と簿価との差額を為替差損益に計上する。
~H21決算時2~
(借)投資有価証券 4520 (貸)為替差損益 4520
※4520=50600-(45000+1080)
~H22決算時~
(借)投資有価証券 1160 (貸)有価証券利息 1160
(借)投資有価証券 4640 (貸)為替差損益 4640