hedge:防ぐ、生垣、境界
ヘッジ取引とは、相場変動リスクにさらされている資産や負債について、その価格変動リスクを防ぐ(ヘッジする)為に、それを相殺する、若しくは固定化するように行う取引のことである。
例えば売掛金を例に取って考えてみる。通常、売掛金という資産の価値は変動しない。回収不能となるリスクはあっても、それに対して具体的に策を講じる事は困難である。
しかし所有する売掛債権が外貨建であればどうか。為替相場は常に変動リスクに曝されているため、外貨建の売掛金も連動して価格変動リスクを孕んでいる。
具体的に数字を挙げて考えてみる。商品100万ドルを掛で販売し、回収時期は3ヵ月後だったとしよう。販売時の為替相場は1ドル=100円であるとすると、一億円の売上と売掛金が計上される。
しかし回収までの3ヶ月に為替相場が変動すれば、回収額も変動してしまう。円安により1ドル=130円になれば、回収額は1億3000万に増加するが、円高もしくはドル安により(極端だけど)1ドル=50円になってしまえば決済時には5000万にまで下落してしまう。
こういったリスクを嫌って締結される契約が為替予約であり、販売ないし契約時点で決済時の為替レートを交渉して固定してしまうものである。
もうひとつ、ヘッジに関するより一般的な具体例を挙げる。
一般に先物価格と現物価格は連動している。現物が値上がりすれば先物も値上がりするし、逆もまた然りである。この性質を利用して、現物市場と反対の取引を先物市場で行うことにより、相場変動による損失を(または利益の場合も)相殺する取引がヘッジである。
ヘッジには買いヘッジと売りヘッジがあるが、まずは売りヘッジを例にとる。
小麦1万トンを半年後に納入する場合を考える。半年後の納入価格は不明だが、その時の相場による価格で売却する。
ここで小麦の生産採算価格が8000円/トンだと仮定する。現在の小麦の市場価格は10000円/トンだが、実際に現物を販売するのは半年後なので相場変動リスクがある。
小麦の現物がこのまま10000円/トンであれば1万トンで2000万円の利益が得られるが、半年後には小麦価格が採算を取れなくなる水準まで下落してしまうかもしれない。
そこで、現時点において1万トン分相当の小麦先物のポジションを売り建てておく。先物と現物は同じ動きをするとの前提に立って、10000円/トンで先物の売りポジションを建てたとする。
半年後に小麦価格が5000円まで値下がりした場合、8000円の小麦を5000円で1万トン売却しなければならないので、現物取引に係る損益は3000万円の赤字となってしまう。
しかし10000円/トンで売り建てた先物取引、つまり半年後の相場(=5000円/トン)で購入し10000円/トンで売却できる契約により、5000万円の利益を得ることができる。
これにより利益5000万-損失3000万=2000万の(当初の予定通りの)利益を得ることが出来る。
ヘッジ取引とは、相場変動リスクにさらされている資産や負債について、その価格変動リスクを防ぐ(ヘッジする)為に、それを相殺する、若しくは固定化するように行う取引のことである。
例えば売掛金を例に取って考えてみる。通常、売掛金という資産の価値は変動しない。回収不能となるリスクはあっても、それに対して具体的に策を講じる事は困難である。
しかし所有する売掛債権が外貨建であればどうか。為替相場は常に変動リスクに曝されているため、外貨建の売掛金も連動して価格変動リスクを孕んでいる。
具体的に数字を挙げて考えてみる。商品100万ドルを掛で販売し、回収時期は3ヵ月後だったとしよう。販売時の為替相場は1ドル=100円であるとすると、一億円の売上と売掛金が計上される。
しかし回収までの3ヶ月に為替相場が変動すれば、回収額も変動してしまう。円安により1ドル=130円になれば、回収額は1億3000万に増加するが、円高もしくはドル安により(極端だけど)1ドル=50円になってしまえば決済時には5000万にまで下落してしまう。
こういったリスクを嫌って締結される契約が為替予約であり、販売ないし契約時点で決済時の為替レートを交渉して固定してしまうものである。
もうひとつ、ヘッジに関するより一般的な具体例を挙げる。
一般に先物価格と現物価格は連動している。現物が値上がりすれば先物も値上がりするし、逆もまた然りである。この性質を利用して、現物市場と反対の取引を先物市場で行うことにより、相場変動による損失を(または利益の場合も)相殺する取引がヘッジである。
ヘッジには買いヘッジと売りヘッジがあるが、まずは売りヘッジを例にとる。
小麦1万トンを半年後に納入する場合を考える。半年後の納入価格は不明だが、その時の相場による価格で売却する。
ここで小麦の生産採算価格が8000円/トンだと仮定する。現在の小麦の市場価格は10000円/トンだが、実際に現物を販売するのは半年後なので相場変動リスクがある。
小麦の現物がこのまま10000円/トンであれば1万トンで2000万円の利益が得られるが、半年後には小麦価格が採算を取れなくなる水準まで下落してしまうかもしれない。
そこで、現時点において1万トン分相当の小麦先物のポジションを売り建てておく。先物と現物は同じ動きをするとの前提に立って、10000円/トンで先物の売りポジションを建てたとする。
半年後に小麦価格が5000円まで値下がりした場合、8000円の小麦を5000円で1万トン売却しなければならないので、現物取引に係る損益は3000万円の赤字となってしまう。
しかし10000円/トンで売り建てた先物取引、つまり半年後の相場(=5000円/トン)で購入し10000円/トンで売却できる契約により、5000万円の利益を得ることができる。
これにより利益5000万-損失3000万=2000万の(当初の予定通りの)利益を得ることが出来る。