・退職給付債務の算定
1.退職給付見込額の算定
2.退職給付見込額のうち当期末までの発生額の計算
3.退職給付見込額のうち当期末までの発生額を一定の割引率および残存勤務期間に基づき割引くことによる退職給付債務の計算
見込額は、X年後に退職する確立(生存退職・死亡退職)や、その時の退職給付額などに基づいて算定する。
当期末までの発生額は、見込額×当期末までの勤務年数/全体の勤務年数である。
割引計算は、X年後に退職する場合、当期末までの発生額/(金利)X乗である。
<設例>
1.従業員Aは23歳で当社に入社し勤続年数33年(当期末現在56歳)である。
2.当社の定年は60歳であり、Aは4年後に定年退職となる。
3.退職給付債務および勤務費用の算定に用いる割引率は年4%である。なお割引率年4%の場合の現価係数は、1年後0.9615、2年後0.9246、3年後0.8890、4年後0.8548とする。
4.従業員Ano退職給付見込額は次のデータより推定すること。なお生存退職の場合死亡退職の場合とでは支給金額が異なっている。
上の資料から従業員Aに係る?当期末の退職給付債務、?当期の勤務費用発生高を算定する。端数は四捨五入。
[解答]
まずそれぞれのケースで発生する金額と発生率を乗じてX年後ごとの見積りを計算する。例:1年後=(35,000,000×0.1)+(38,100,000×0.002)
1年後:3,576,200
2年後:4,500,800
3年後:5,534,200
4年後:24,357,600
これらが退職給付見込額である。退職給付見込み額とは用来の退職時に見込まれる対象給付の総額、『退職一時金+退職年金』である。今回は一時金のみのケースなので退職年金は関係しない。
ただし上の数字は期間配分と割引計算が行われていない。また、本問で問われているのは?退職給付債務と?勤務費用発生高である。
?対象給付債務
当期末の退職給付債務を算定するには、退職給付見込額のうち当期末までに発生した部分を計算しなければならない。
従業員Aは当期末までで33年間の勤続である。1年後に支給される退職金の期待値は上で計算した3,576,200である。この給付はAの労働対価であり、正確には1年後、つまり34年間の労働対価であるが当期末時点では33年間しか経過していない。上の数字の33/34が1年後のケースでの当期末までの発生額である。
1年後(34年間):3,471,018
2年後(35年間):4,243,611
3年後(36年間):5,073,017
4年後(37年間):21,724346
しかしこれらの数字は1~4年後に発生する退職給付の期待値のうちの当期末までの発生額/全体年数である。1~4年後に支払われるこれらの金額は、割引現在価値に直す必要がある。今回は資料より原価係数が定められている。
・1年後0.9615、2年後0.9246、3年後0.8890、4年後0.8548
それぞれの数字に対応する現価係数を乗じて算定される総額が対象給付債務である。
1年後:3,337,384
2年後:3,923,643
3年後:4,509,912
4年後:18,569,971
合計:30,340,910(退職給付債務)
?勤務費用発生高
もう一度修正前の退職給付見込額を示す。
1年後:3,576,200
2年後:4,500,800
3年後:5,534,200
4年後:24,357,600
先の計算は『当期末までの』発生額(の総額)だったため、これらの数字に、例えば1年後なら33年/34年を乗じて当期末までの発生額を計算した。
今回は『当期中の』費用の発生高であるから、1年後のケースなら1年/34年を乗じて当期の費用を算定し、ここにさらに割引率を乗じることで、退職給付見込額のうち当期の発生額の現在価値を求める。
1年後:3,576,200/34=105,182
2年後:4,500,800/35=128,594
3年後:5,534,200/36=153,728
4年後:24,357,600/37=658,314
上の数字に現価係数を乗じて退職給付見込額のうち当期の発生額の割引現在価値を算定する。
1年後:105,182×0.9615=101,132
2年後:128,594×0.9246=118,898
3年後:153,728×0.8890=136,664
4年後:658,314×0.8548=562,727
これらの数字の合計919,421が当期の勤務費用発生高である。
解答
?当期末の退職給付債務:30,340,910
?当期の勤務費用発生高:919,421
1.退職給付見込額の算定
2.退職給付見込額のうち当期末までの発生額の計算
3.退職給付見込額のうち当期末までの発生額を一定の割引率および残存勤務期間に基づき割引くことによる退職給付債務の計算
見込額は、X年後に退職する確立(生存退職・死亡退職)や、その時の退職給付額などに基づいて算定する。
当期末までの発生額は、見込額×当期末までの勤務年数/全体の勤務年数である。
割引計算は、X年後に退職する場合、当期末までの発生額/(金利)X乗である。
<設例>
1.従業員Aは23歳で当社に入社し勤続年数33年(当期末現在56歳)である。
2.当社の定年は60歳であり、Aは4年後に定年退職となる。
3.退職給付債務および勤務費用の算定に用いる割引率は年4%である。なお割引率年4%の場合の現価係数は、1年後0.9615、2年後0.9246、3年後0.8890、4年後0.8548とする。
4.従業員Ano退職給付見込額は次のデータより推定すること。なお生存退職の場合死亡退職の場合とでは支給金額が異なっている。
| 生存退職 | 死亡退職 | 生存退職 | 死亡退職 | ||
| 1年後 | 57歳 | 35,000,000 | 38,100,000 | 10.00% | 0.20% |
| 2年後 | 58歳 | 36,200,000 | 39,200,000 | 12.00% | 0.40% |
| 3年後 | 59歳 | 37,500,000 | 40,600,000 | 14.00% | 0.70% |
| 4年後 | 60歳 | 38,800,000 | 41,800,000 | 61.70% | 1.00% |
上の資料から従業員Aに係る?当期末の退職給付債務、?当期の勤務費用発生高を算定する。端数は四捨五入。
[解答]
まずそれぞれのケースで発生する金額と発生率を乗じてX年後ごとの見積りを計算する。例:1年後=(35,000,000×0.1)+(38,100,000×0.002)
1年後:3,576,200
2年後:4,500,800
3年後:5,534,200
4年後:24,357,600
これらが退職給付見込額である。退職給付見込み額とは用来の退職時に見込まれる対象給付の総額、『退職一時金+退職年金』である。今回は一時金のみのケースなので退職年金は関係しない。
ただし上の数字は期間配分と割引計算が行われていない。また、本問で問われているのは?退職給付債務と?勤務費用発生高である。
?対象給付債務
当期末の退職給付債務を算定するには、退職給付見込額のうち当期末までに発生した部分を計算しなければならない。
従業員Aは当期末までで33年間の勤続である。1年後に支給される退職金の期待値は上で計算した3,576,200である。この給付はAの労働対価であり、正確には1年後、つまり34年間の労働対価であるが当期末時点では33年間しか経過していない。上の数字の33/34が1年後のケースでの当期末までの発生額である。
1年後(34年間):3,471,018
2年後(35年間):4,243,611
3年後(36年間):5,073,017
4年後(37年間):21,724346
しかしこれらの数字は1~4年後に発生する退職給付の期待値のうちの当期末までの発生額/全体年数である。1~4年後に支払われるこれらの金額は、割引現在価値に直す必要がある。今回は資料より原価係数が定められている。
・1年後0.9615、2年後0.9246、3年後0.8890、4年後0.8548
それぞれの数字に対応する現価係数を乗じて算定される総額が対象給付債務である。
1年後:3,337,384
2年後:3,923,643
3年後:4,509,912
4年後:18,569,971
合計:30,340,910(退職給付債務)
?勤務費用発生高
もう一度修正前の退職給付見込額を示す。
1年後:3,576,200
2年後:4,500,800
3年後:5,534,200
4年後:24,357,600
先の計算は『当期末までの』発生額(の総額)だったため、これらの数字に、例えば1年後なら33年/34年を乗じて当期末までの発生額を計算した。
今回は『当期中の』費用の発生高であるから、1年後のケースなら1年/34年を乗じて当期の費用を算定し、ここにさらに割引率を乗じることで、退職給付見込額のうち当期の発生額の現在価値を求める。
1年後:3,576,200/34=105,182
2年後:4,500,800/35=128,594
3年後:5,534,200/36=153,728
4年後:24,357,600/37=658,314
上の数字に現価係数を乗じて退職給付見込額のうち当期の発生額の割引現在価値を算定する。
1年後:105,182×0.9615=101,132
2年後:128,594×0.9246=118,898
3年後:153,728×0.8890=136,664
4年後:658,314×0.8548=562,727
これらの数字の合計919,421が当期の勤務費用発生高である。
解答
?当期末の退職給付債務:30,340,910
?当期の勤務費用発生高:919,421