・債務保証:主たる債務者が債務を履行しない場合に、保証人が当該債務を履行する責任を負うことを契約することによって債権者の債権を担保するもの。
・債務保証損失引当金:保証債務を行っている場合に、主たる債権者の財政状態の悪化等により、債務不履行となる可能性があり、その結果保証人が保証債務を履行し、その履行に伴う求償債権が回収不能となる可能性が高い場合で、かつこれによって生ずる損失額を合理的に見積もることができる場合に、保証人が当該損失額に対して設定する引当金。
上の説明を具体的に、当社・A社・B社を例に説明する。
A社はB社に債務を負っているが、A社の財政状態の悪化によりB社に対する債務不履行が生じた。ここで当社がA社の債務の保証人になっている場合、不履行となった債務、つまり保証債務を履行することになる。
ここで当社がA社に対して発生する債権が『求償債権』である。肩代わりした借金を返還してもらう当然の権利であるが、A社がこれをすぐに完済できるようならばそもそも最初の債務不履行など起こらない。
これが上で説明した『求償債権が回収不能となる可能性が高い場合』である。会計上はこの求償債権が実際に貸し倒れた時点で貸倒損失を計上するわけだが、しかしこの求償債権は近い将来回収不能となる蓋然性が高い。この時にあらかじめ損失を計上しておく為の引当金こそが債務保証損失引当金である。これは前述の売上割戻や返品調整等と比しても正常営業ではなく特殊なケースであるため、PL上の損失は特別損失となる。
・表示
債務保証損失引当金繰入額:特別損失
債務保証損失引当金:流動or固定負債
<設例>
1.当社はかねてより350,000の保証債務を行っているA社の財政状態が著しく悪化した為、H21年度の決算において、200,000の債務保証損失引当金を設定した。なおH22年度の期中において保証債務を履行することになると見込まれている。
2.H22年度において、A社が債務不履行となったため当社は保証債務350,000を履行した。A社からの回収可能額は100,000と見積もられている。
<解答>
・設定時
(借)債務保証損失引当金繰入額 200,000 (貸)債務保証損失引当金 200,000
・保証債務履行時
(借)未収金 350,000(貸)現金預金 350,000
※保証債務履行により生じた求償債権は未収金として計上する。
(借)債務保証損失引当金 200,000、貸倒引当金繰入額 150,000 (貸)貸倒引当金 250,000
※原則として求償債権額と回収可能額は相殺後の純額で表示する。
つまり求償債権350,000-回収可能額100,000である。
相殺後の貸倒となる見込みの250,000について、債務保証損失引当金があればそちらを優先的に取崩し、残額は通常の貸倒引当金繰入額とする。なおこの時点では当然貸倒損失は計上できず、負債項目『貸倒引当金』として見積もるに留まる。
・債務保証損失引当金:保証債務を行っている場合に、主たる債権者の財政状態の悪化等により、債務不履行となる可能性があり、その結果保証人が保証債務を履行し、その履行に伴う求償債権が回収不能となる可能性が高い場合で、かつこれによって生ずる損失額を合理的に見積もることができる場合に、保証人が当該損失額に対して設定する引当金。
上の説明を具体的に、当社・A社・B社を例に説明する。
A社はB社に債務を負っているが、A社の財政状態の悪化によりB社に対する債務不履行が生じた。ここで当社がA社の債務の保証人になっている場合、不履行となった債務、つまり保証債務を履行することになる。
ここで当社がA社に対して発生する債権が『求償債権』である。肩代わりした借金を返還してもらう当然の権利であるが、A社がこれをすぐに完済できるようならばそもそも最初の債務不履行など起こらない。
これが上で説明した『求償債権が回収不能となる可能性が高い場合』である。会計上はこの求償債権が実際に貸し倒れた時点で貸倒損失を計上するわけだが、しかしこの求償債権は近い将来回収不能となる蓋然性が高い。この時にあらかじめ損失を計上しておく為の引当金こそが債務保証損失引当金である。これは前述の売上割戻や返品調整等と比しても正常営業ではなく特殊なケースであるため、PL上の損失は特別損失となる。
・表示
債務保証損失引当金繰入額:特別損失
債務保証損失引当金:流動or固定負債
<設例>
1.当社はかねてより350,000の保証債務を行っているA社の財政状態が著しく悪化した為、H21年度の決算において、200,000の債務保証損失引当金を設定した。なおH22年度の期中において保証債務を履行することになると見込まれている。
2.H22年度において、A社が債務不履行となったため当社は保証債務350,000を履行した。A社からの回収可能額は100,000と見積もられている。
<解答>
・設定時
(借)債務保証損失引当金繰入額 200,000 (貸)債務保証損失引当金 200,000
・保証債務履行時
(借)未収金 350,000(貸)現金預金 350,000
※保証債務履行により生じた求償債権は未収金として計上する。
(借)債務保証損失引当金 200,000、貸倒引当金繰入額 150,000 (貸)貸倒引当金 250,000
※原則として求償債権額と回収可能額は相殺後の純額で表示する。
つまり求償債権350,000-回収可能額100,000である。
相殺後の貸倒となる見込みの250,000について、債務保証損失引当金があればそちらを優先的に取崩し、残額は通常の貸倒引当金繰入額とする。なおこの時点では当然貸倒損失は計上できず、負債項目『貸倒引当金』として見積もるに留まる。