前回ちょっと分からなかったのでもう一度トライしてみたい。
まず内部利益の繰延を行う場合。

本店が外部から仕入れた原価100の商品を支店に110で売上げ、これが期末に残存している。

この内部利益の調整は帳簿上行われるものであり、仕訳は
(借)繰延内部利益控除 10 (貸)繰延内部利益 10
となる。借方で控除した10は当期の費用計上額(というか収益の減少)部分であり、総合損益勘定の借方に記載される。

さて、これよりも前の段階の仕入や内部取引は次の様な処理。
(借)仕入 100 (貸)買掛金 100
(借)支店 110 (貸)支店売上 110
(借)本店仕入 110 (貸)本店 110

実態は会社が外部から商品を100で仕入れて期末に原価100で残存している状況。今考えているのは、この実態を表すような正しい会計処理を追うこと。

本店では仕入100に対して支店売上110、利益10が計上されている。
次に支店だが、本店仕入110が計上されているものの、決算整理でこの費用は翌期に繰り越されることに今まで気付けなかった。

支店側では
(借)繰越商品 110 (貸)仕入 110
といった決算整理を行っている。
この決算整理を行った後に、合併決算整理を行う。ここで本店の支店売上110は損益勘定の貸方に振り替えられ、これは更に総合損益の貸方に振り替えられる。(他の取引がないものとして)この状態だと、総合損益勘定は貸方残高110であるが、これが実態と折り合わない。
よって、借方で繰延内部利益控除10を計上することで、取引の実態を正しく記帳することができる。

さて、翌期において支店が110の繰越商品を130で外部に販売したとしよう。
(借)売掛金 130 (貸)売上 130

この場合、決算時には
(借)仕入 110 (貸)繰越商品 110
となり、利益は差額の20となる。しかし商品は元々100で仕入れたものであり、実際の利益は30である。この差異を埋めるのが繰延利益戻入の処理。期首商品に含まれていた内部利益10は、総合損益勘定の貸方に加算され、支店の利益20との合計で30の利益が計上できる。

ただ疑問なのは、前期末(つまり利益控除したとき)において、原価100の商品を支店側で110の繰越商品としたこと。この部分の計上額も当然100であるはずなのだが、差額の10を減少させるような手続が見当たらないので、次回はここについて考えてみたい。