資産除去債務の見積りの変更の会計処理

割引前将来キャッシュフローに重要な見積もりの変更が生じた場合には、当然に資産除去債務の見積もりも変更する。

1.見積りの変更による調整額に適用する割引率

・割引前将来CFが増加する場合:見積変更時点の割引率

・割引前将来CFが減少する場合:負債計上時点の割引率(※ただし過去に割引前の将来CFが増加した場合で、現象部分に適用すべき割引率を特定できないときは、加重平均した割引率を適用する)

2.見積りの変更による調整額の取扱い

・資産除去債務(貸方)
見積りの変更による調整額を資産除去債務の帳簿価額に加減して処理する

・資産除去債務に対応する除去費用(借方)
見積りの変更による調整額を関連する有形固定資産の帳簿価額に加減して処理する。その後関連する有形固定資産の減価償却を通じて残存耐用年数に費用配分する

3.資産除去債務を合理的に見積もることが出来ない場合
資産除去債務の履行時期予測の不可能性や、将来の最終的な除去費用を見積もることが困難な為合理的に資産除去債務を算定できない場合があり得る。
このように資産除去債務の発生時に当該債務金額を合理的に見積もることが出来ない場合には、これを計上せず、当該債務額を合理的に見積もることが出来るようになった時点で、資産除去債務の見積りの変更の開会処理に準じて負債として計上する。