~デリバティブ取引~
意義
デリバティブは、派生金融商品または派生現物商品とも呼ばれ、基礎数値(※)の変化に対応して時価が変化する。デリバティブ取引は、1.先物取引(先渡し取引)、2.オプション取引、3.スワップ取引に分類することができる。

※基礎数値=特定の金利、有価証券価格、現物商品価格、外国為替相場、各種の価格・率の指数、信用格付け・信用指数、又は類似する変数

<デリバティブ取引の特徴>
a.基礎数値を有し、かつ想定元本か固定もしくは決定可能な決済金額のいずれか又は想定元本と決済金額の両方を有する。
b.当初純投資が不要またはほとんど必要としない。
c.契約により又は実質的に順額(差金)決済が行われる。

デリバティブ取引の会計処理
デリバティブ取引により生じる正味の債権及び債務の評価

BS価額:時価
評価差額:当期の損益

なお有価証券と同様に、デリバティブ取引の評価差額の処理には洗替法と切放法がある。

~先物取引(先渡取引)~
先物取引は将来の一定時点の取引価格を現時点で約定する取引である。例えば3ヶ月後に小麦1tあたりを~円で~t買い取る、といった取引である。当初の約定の価格が限月において相場よりを上回っていれば差益となり、逆ならば差損となる。以前学習した為替予約と同等の性質のものである。
なお先物取引の限月(満期日)においては、先物価格と現物価格が一致する。

・先物取引と先渡取引の相違
これらは基本的な取引の仕組みは同様である。しかし両者には以下のような相違がある。
先物取引:先物取引における決済期日や約定の単位(金額)はマーケットが決定する。小麦先物や金先物などのほとんどはこちらに該当する。
先渡取引:先物取引の条件を決定するのが市場ならば、こちらは契約者間のみで条件が決定されるものである。