1.基本的な会計処理

・資産除去債務(貸方)
資産除去債務の発生時に有形固定資産の除去に要する将来CFの割引現在価値を負債として計上する。その後、時の経過に伴い資産除去債務を増加させていく。当初の債務計上から除去にいたるまで、割引価値から割引前の価値に達するように利息費用として積立てていく。

・資産除去債務に対応する除去費用(借方)
資産除去債務の計上時に関連する有形固定資産の帳簿価額に加える
固定資産に加算された除去費用はそのまま固定資産の簿価を形成し、減価償却を通じて残存耐用年数に費用配分する。

2.表示

・資産除去債務のBS表示
流動負債:「資産除去債務」BS日後1年以内に資産除去債務の履行が見込まれる場合
固定負債:「資産除去債務」上記以外

・PL表示

資産除去債務に対応する除去費用の費用配分額:関連する有形固定資産の減価償却費と同じ区分に含めて計上

時の経過による資産除去債務の調整額:関連する有形固定資産の減価償却費と同じ区分に含めて計上

資産除去債務の履行差額:原則として資産除去債務に対応する除去費用に係る費用配分額と同じ区分に含めて計上

3.仕訳

・資産除去債務の発生時(=有形固定資産の取得時)

(借)有形固定資産 (貸)現金預金 資産除去債務

※現金預金=有形固定資産の購入代金
※資産除去債務=有形固定資産の除去に要する将来CFの割引現在価値

・決算時

(借)利息費用 (貸)資産除去債務

※資産除去債務=時の経過による資産除去債務の増加額(期首の資産除去債務×当初負債計上時の割引率)

(借)減価償却費 (貸)減価償却累計額

※資産除去債務による増加を含めた有形固定資産の簿価に基づく償却額

・資産除去債務の履行時(有形固定資産の除去時)

(借)減価償却累計額 資産除去債務 履行差額 (貸)有形固定資産 現金預金

※履行差額=除去の為の実際支払額-資産除去債務残高