保証機能と情報提供機能。これらは財務諸表監査の持つ機能である。

保証機能

財務諸表の適正性に関する意見を監査報告書に表明し、意思決定情報としての財務諸表の信頼性を保証する機能を言う。

情報提供機能
企業の状況に関する利害関係者の判断に役立つ補足的な情報を提供し、利害関係者の意思決定により役立とうとする機能を言う。


これら保証機能と情報提供機能は関係は、批判機能と指導機能の関係によく似ている。
財務諸表監査の本質的な機能は、財務諸表の適正性を保証する保証機能である。つまり本来の責務は監査した財務諸表に対して「適正である」とか「不適正である」との意見を表明することである。
しかしながら監査人は監査の過程において企業の諸事情に精通するようになる。監査人が入手した情報を利害関係者に対し(提供できる範囲で)提供することにより、投資家の適切な意思決定を可能とすることを期待されているのである。
ただし指導機能と同じく、過度の情報提供機能の発揮は二重責任の原則を曖昧としたものにしてしまう危険をはらんでいる。