[設例]
1.将来キャッシュフロー
(ケースA)資産Xの経済的残存使用年数15年
キャッシュフロー
・今後15年間:800
・15年経過時点のXの売却:100

(ケースB)資産Yの経済的残存使用年数25年
キャッシュフロー
・今後20年間:800
・21年目~25年目:各年につき30
・25年経過時点のXの売却:90
※なお20年経過時点におけるYの正味売却価額は95である

2.割引率は年5%とする。なお端数は小数点未満を四捨五入

[解答]
まずケースAから。残存使用年数≦20年の場合の割引前将来CF算定の式を今一度。
割引前将来CF=残存使用年数までのCF+使用年数経過時の売価
つまり単純に800+100である。

ケースB。これは残存しよう年数が25年。
残存使用年数>20年
のケースである。20年目までは上と同一。21年目以降は20年目まで割引。更に注意したいのは、この場合『25年経過時点の正味売却価額も20年目まで割引』が必要。そしてもう一点。文中の20年経過時点における資産Yの売却価額95なるデータがあるが、これは使用しない

さて、未解決の疑問だが、割引計算に際して『営業キャッシュフローと使用期間経過時の売却価額を同時に計算するor別個に計算する』かの違いにより、計算結果が異なる。致命的なものではないかも知れないが、とりあえず参考書に沿った解法は、同時に行うものである。
つまり30(営業CF)を1.05で除す計算を行いトータルを得て、そこに90(売却)を1.05で五回割り引いたものを加える計算ではない。
30を割り引くのは4回、ここまでのトータルに30+90を五年割引したものを加える処理である。当面はこちらのやり方に従うのが良いかと思われる。