当工場では代替性のない2種類の原料(甲原料と乙原料)を用いて単一製品を量産している。甲原料は工程の始点で一括して投入され、加工進捗度50%地点でその地点における甲原料の15%に相当する量の乙原料が追加的に投入される。計算はFIFOによる。

1.当月生産報告
月初:500kg(0.4)
当月:2375kg
合計:2875kg
月末:345kg(0.6)
完成:2530kg

2.当月原価報告

甲原料費:月初228,500円、当月884,000円
乙原料費:月初0円、当月277,500円
加工費:月初146,740円、当月1,002,800円

・解答
まず月初仕掛品が40%地点、乙材料追加が50%地点、月末仕掛品が60%地点である。乙材料追加による製品増加量は甲材料に対して0.15である。つまり甲材料を1投入すると完成品は1.15となる。

まず月初仕掛品500kgは乙材料投入前の数値である。これに乙材料を加える(×1.15)と575kgになる。増加量は75kgである。

これを踏まえて当月投入量2375は、1.始点段階の甲材料+2.月初(甲材料のみ)に加えられる乙材料+3.始点投入の甲材料に加えられる乙材料の三つから構成される。

この三つのうち75kgは月初仕掛品に加えられた乙材料である。残りの2300kgは始点投入の甲材料+それに加算された乙材料の計1.15から成ることになる。2300÷1.15の2000kgが始点投入の甲材料、残る300kgがそれに追加された乙材料である。


次に加工費について。追加投入のある加工費の計算は先の「総合原計・材料追加投入3」でも見たように、始点投入材料をベースに計算される。
換算前の始点投入材料は、月初が500kg(乙を含まない)、月末が300kg(75kgについては追加材料)、完成品については、始点=その甲材料分のみ、つまり上でみた数字を用いて合計2530kg-330kgの2200kgとなる。貸借差額より2180kgが完成品換算量における当月投入量となる。金額計算については割愛する。