これはとにかく
額面 × FR(先物為替相場)
という唯一のルールのみで円換算される。

[設例]
・当期首(×1.4.1)にA社社債(額面100ドル、満期日×4.3.31、利息なし)を満期まで所有する目的で94ドルで取得した。差額は全て金利調整である。取得時の直物は1ドル=110円。
・当社はA社社債の取得と同時に、A社社債の額面100ドルについて満期日を実行日とする為替予約を締結した。予約時の先物は1ドル=128円。
・決算日の直物は1ドル=120円、期中平均相場は1ドル=115円。

[解答]
・まず取得時。債券を94×110で買ったので、当然これが取得原価。
(借)投資有価証券 10340 (貸)現金預金 10340

・次に予約日。今回の場合、取得日は期首であり、更に予約日とも一致。よって直々差額は生じない。外貨建でなければ額面100の発行94なので、この差額を定額法ないしは利息法によって償却(簿価を増加)させていく。ただし今回は為替予約を付しているため、100ドル×FR128円=12800が満額である。外貨建の満期保有目的債券は、取得原価と為替予約で確定した満額との差額を期間に応じて償却する。

また、この差額は?額面と発行価額との差額に加え、?直物とFRの差額の二要因から構成されている。しかしこれらはどうやら両者とも為替差損益で処理されるらしい。いずれにしてもこの損益は時の経過に応じたものであるため、予約日から満期日までの期間に渡って按分される。
今回の場合、取得日から予約日までに一日も経過していないので、予約時の償却はなく、全てが長期前受収益となる。これは決算を迎える度に為替差損益として簿価を増額させていく。

(借)投資有価証券 2460 (貸)長期前受収益 2460

・決算日(×2.3.31)
予約日から満期日まではちょうど3年間。予約日から決算日までは1年間なので1/3を為替差損益として認識。

(借)長期前受収益 820 (貸)為替差損益 820

この収益が受取利息ではないことに注意。為替予約を付した満期保有目的の債券は為替差損益で処理される。