[資料]
・退職一時金および確定給付型の企業年金制度
・計算は従業員Aに係るもののみ。Aの当期末までの勤務年数は25年
・Aは当期末から5年後に退職予定。Aの退職時には、退職一時金が32530支給されると見込まれている。
・Aの退職後2年間にわたり退職年金が1年につき18260支給されると見込まれている。この退職年金は各期末に1年分が一括して支給される。
・各期の退職給付の発生額を見積もる方法として期間定額基準を採用している。
・退職給付債務の算定に使用する割引率は年3%とする。
・計算過程で生ずる端数はその都度小数点未満を四捨五入

[解答]
まず本問は、退職給付会計の前提となる「退職給付債務の算定」である。本来求めるべき数字はおそらく退職給付費用/退職給付引当金である。退職給付引当金は「退職給付債務-年金資産」により算定される。その退職給付債務部分の計算が本問である。

?見込額
一時金のデータはそのまま利用できる。年金については退職時から2年間に渡って期末に支払われる。つまり退職時から1年後の年金は1回割引き、2年後の年金は2回割引き、これら割引後の年金の総額+一時金が見込み額となる。
一時金:32530
年金:17728+17211
合計:67470

?当期末までの発生額
原則通り「期間定額基準」による。つまり見込み額×25年/30年である。
当期末までの発生額:56225

?割引現在価値
当期末までの発生額は5年後に支払われる。つまり5年分の割引を要する。
DCF:48500