1.当社は当期首から「退職給付に係る会計基準」を適用している
2.前期末のBS上に計上された退職給与引当金は1000であった
3.期首における退職給付債務は4000、年金資産は1500である。
4.当期における勤務費用は400である
5.退職給付債務の算定に使用する割引率は年3%、年金資産にかかる期待運用収益率は年2%とする
6.会計基準変更時差異は発生年度から15年で費用処理する。なお会計基準変更時差異のほかに差異は生じていない。


まずは退職給与引当金から退職給付引当金に振替を行う。

(借)退職給与引当金 1000 (貸)退職給付引当金 1000

この時点で引当金を通常どおり集計すると、貸方に債務4000、借方に年金1500+今しがた振り替えた引当金1000、つまり差額の1500が変更時差異となる。

次に退職給付費用の計上であるが、貸方は期待運用収益の30(期首年金1500×2%)、借方は勤務費用400+利息費用120(期首債務4000×3%)+会計基準変更時差異の償却分100である。

差異勘定を設けたとして(ていうか設けます)、損失であるから期首に費用側の借方に1500が計上されている。これを期末に(当期分)償却する。15年償却によるため100が貸方からアウトプットされ、インプットはもちろん退職給付費用勘定の借方である。これにより当期の費用計上に影響を及ぼすことになる(もちろん翌期以降も)。

(借)退職給付費用 590 (貸)退職給付引当金 590