先日、電車の中でたまたま目についた広告あり、今回はそのことについて書きます。
「人が動く」で「働く」。そんな「働く」という概念が今後変わるかもしれません。
ある中学入試で実際に出た問題です。
「働かなくても生活をするのに十分なお金が国からもらえるとしたら、あなたは働きますか?働きませんか?どちらか一方を選んだ上で、その理由を具体的に答えなさい。」
もしこのような時代が来たらと考えてしまいますね。働いて収入を得て、そのお金で生活するのが当たり前でしたが、その当たり前が覆る世の中になるかもしれません。まだまだ先の話と思う方もいるかもしれませんが、実は政策自体は考えられています。
このブログを見た皆様は「ベーシックインカム」というものをご存じでしょうか。昨年度、フィンランドの失業者対象ではありましたが試験導入され少し話題になりました。
ベーシックインカムとは、最低限所得保障の一種で、すべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされる額のお金を政府が定期的に支給する政策のことです。
簡単にいうと、「生活費がタダでもらえる」ということになりますね。
この政策を現在の日本に導入すると一人あたりの支給額は7万円前後といわれていますが、地域によっては生活できませんね。
ただ、今後AIが発達していくとどうでしょうか。支給額が増え、本当に働かなくても生活できる時代が来るかもしれません。
一昔前までは、たくさん勉強して、いい学校に入って、大手企業に入社出来るように頑張れ的なことを言われてきましたよね。(もちろん例外はありますが)その風潮は今ではだいぶ崩れてはいますが、将来働くことを視野に入れて勉強し何かを学んでいく姿勢は残っていると思います。
ただ今後、人が働かなくても経済的に問題のない世の中となっていったらどうでしょうか。
家族を養うために必死で働いてきたけれど、その働く必要がなくなったら。それでも働くかどうか。
AIに人の仕事が奪われていき、収入のために働いてきた人は、働かなくなるでしょう。
働く意味をどこに置くかですね。自分の興味関心のため、やりがいのため、色々と働く意味や価値はあると思います。
ベーシックインカム政策が始まり、生活に十分なお金が毎月手元にある、そんな状況になったとき、働くとはなんなのか。
今までの働くという考え方を、なぜ働くのかを見つめ直すときがくるかもしれませんね。
人が働くのは当たり前という考え方自体が大きく変わっていくことでしょう。
今後社会に出る子たちにとっては、働くとは単なる収入のためという考え方ではなくなっていくことでしょう。
(文責:飯島)

