先日から保護者面談を行っています。
学習面で成果の出ている子、伸び悩んでいる子、
様々ですが、貴重な意見交換の場となっています。
そんな中で、たいへんうれしい知らせがありました。
それも一人の生徒だけでなく、複数の生徒から。
塾の講師が喜ばしい知らせと言えば、
テストの点数が上がったとか、
成績が上がったとか、
その手の話題が多いのでしょう。
もちろん僕だってそういう話題が
うれしくないわけがない。
きちんと努力した成果として、
そうした結果が出てきたのであれば、
これ以上のことはない。
でも、それだけではなくて、
ここで学んだことが実生活の場で、
しっかりと活きてきていることが感じられた時、
やっぱり単純にうれしい。
そういう知らせを受けたときの方が、
何倍もうれしい。
特に、この塾では、オリジナルの「基礎講座」で、
いわゆる教科の学習ではなく、
そういう枠を取り外した中で、
主に、言語活動を重視した実践をくり返しています。
「自分の思いをコトバにのせて届けるには、
どうすればいいのか?」
「ある人はこのニュースにこういう意見を示しているけど、
私はどうなのか?」
などなど。
「国語」の学習としても大事なことだけど、
それがテストとか成績とかをゴールにせず、
実生活の場で活きるように・・・
そんな思いでやっている授業。
だから、具体的に実生活の場で、
これまでなかった行動が見えた、という
ような報告をしてもらえると、
たまらなくうれしい。
やっぱりやっていて良かったって素直に思える。
僕らがここに存在している意味が
きちんとあったのだと、
素直に実感できるポイント。
新聞を読んだり、ニュースを見たり、
これまであんまりなかったことが、
見られるようになった。
しかも、それだけでなく、
その事件や意見に対して、
自分はどう思うのか、
家族はどう思っているのか、
そうした発言が出てきているとか。
実際に、「基礎講座」の授業中にも、
NIE(Newspaper In Education)を
実践しています。
特定の記事にクローズアップしたり、
投書の意見に対して自分の意見を表現したり、
時に、あるテーマに基づいて、
自分で新聞を作ったり…。
そうした取り組みが授業の中での出来事として
閉じたものとせずに、活かしている。
これ以上うれしい報告があるのでしょうか。
また、比較的内気な子が、
積極的に発言するようになってきたり、
何か有志で行う活動に手を挙げ、
積極的に参加したり…
ここで取り組んでいることが、
何か「自信」のようなものを、
積み重ねているのかもしれません。
家でも学校でもない、
第3の居場所。
これも当塾ラーニング・ラボが
大切にしているコンセプト。
ここに来ることが、
ここでの実践が、
家とも学校とも違う形で、
自分を解放することにつながっているのであれば、
やっぱりこれもこれ以上にうれしいことはない。
12月ももう中盤。
1週間そこそこで冬休み。
慌ただしい中でも、
だからこそ、
ふっと気持ちが温かくなるひと時でした。
さぁ明日からもまた頑張ろう。
そうだ。
週末は「衆議院選挙」+「最高裁判事国民審査」ですね。
選挙権をお持ちの方はぜひ1票を投じに投票所へ。
「選挙の大義がない」とか、
「選挙費用がもったいない」とか、
「どうせ自分の1票では何も変わらない」とか、
そんなネガティブな理由ばかり探していても仕方ありません。
投票は、僕たち国民が政治に対し、
直接物申す大切な出来事です。
選挙に行かずに政治の文句を言っている人は、
ぜひ当塾で「公民」の授業を受けて下さい。
日本は間接民主制をとっていますから、
実際に政治を行っている人は別世界の人、
という印象があるかもしれません。
でも、あくまでも私たち一人ひとりが
政治的な視点を持って、
国や地域、自分たちの生活のことを
考えていかなければ何も良くなりませんよね。
政治に不信感があるなら、
為政者の政策に異論があるならば、
きちんと自分が政治的視点を持って
ルールに則って変えていかなければいけません。
そうではないのに、
ただ大声で文句を言うだけなんて、
誰かが何とかしてくれると思ってしまうなんて、
それはただのルール違反。
さぁ、みなさん日曜日は最寄りの投票所へ、GO!