「宮崎駿監督が引退」
という見出しが飾りました。
現在公開中の「風立ちぬ」を最後に映画製作の第一線を退くとのこと。
一ジブリファン、宮崎駿ファンとしては大変残念ではありますが、
これまで「風の谷のナウシカ」をはじめ、大変刺激的な作品によって僕は育てられてきましたので、
「お疲れ様でした」
「ありがとうございました」
と言いたいですね。
さて、その最新作「風立ちぬ」、宮崎駿監督が初めてファンタジーではなく、実在の人物にスポットライトを当てたとして話題となっていました。
ずっと「見たい」と思っていたのですが、なかなか時間が合わずヤキモキしていました。
が、先日、やっと時間がとれて、見てきました「風立ちぬ」。
キャッチコピーにもある通り、「生きねば」というワード。
また、タイトルにもある「風が立っている」というワードが本編でも度々繰り返され、
今この時代を「生きねば」ならない私たちに直接強いメッセージとして響きました。
さらに、印象的だったのは、やはり飛行機というものが「美しい」「美しい夢」だということば。
そして、「美しい」が「呪われた」ものであるということば。
堀越二郎さんという「零戦」の設計者が主人公の物語ですから、当然、開発しているのは人の命を奪う兵器。
しかし、二郎さんは少年の頃に抱いた「美しい飛行機を作りたい」という純粋な夢をずっと見続けている。
ある種の矛盾の上に、しかし、きちんと「生きねば」ならなかった時代、人というものを感じ、また、考えさせられました。
零戦つながりで、今夏は百田尚樹さんの「永遠の0」を読み直しています。
こちらも映画化されるようで、予告編が流れていました。
それもあったのか、「風立ちぬ」を見ている最中に、「永遠の0」のセリフが鮮明に浮かんできました。
両者に共通しているのが、やはり、市中の人、あるいは最前線の人間は、どんな時も、強くたくましく、生きているのだということ。
「永遠の0」がそのことを大変印象的なセリフで表しています。
「名もない人たちはいつも一所懸命に頑張っている。この国はそんな人たちで支えられているんだと思う。あの戦争も、兵や下士官は本当によく戦ったと思う。戦争でよく戦うことがいいことなのかどうかは別にして、彼らは自分の任務を全うした」
先の大震災でもそうだったと記憶しています。
純粋な思いを抱き生きる人、純粋がゆえに「美しく」、純粋がゆえに「危うい」科学。
そうしたものを、人はどう扱っていくのかということも考えさせられる内容となっていますね。
きっと宮崎駿監督はそうしたメッセージをこの映画に込めたのでは、と勝手な解釈。
いや、きっとそうにちがいない。
僕が宮さんだったら、きっとそういうメッセージをこの時代に放っていると思います。
ま、僕みたいな凡人には、天才、鬼才の考えは分かりませんが。
ご覧になった方はぜひ感想をお聞かせください。


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