できごと→思考→感情について【うつ状態からの脱却 CDA男子ドタバタ奮闘記】 | CDA・キャリアカウンセラーライダー 新島左京のブログ

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うつ状態とその対応策について、
この2ヶ月弱の学んだことの復習と
自分の頭の整理も兼ねてちょっとまとめておきたいと思います。
 
自分なりに、うつ状態からの脱却のために
やってきたこと、これからやろうとしていることが
正しいのかどうかも考え直してみたいですし。。。
 
ちょっと、かなり、真面目な話になるかな。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
何か、自分に出来事が起こるとする。
やった、やられた、だけではなく、
見た、聞いた、匂いがした、触った、でもいい。
 
何かの情報が自分に入力されるわけだ。
 
すると瞬時に、いいな、きれいだな、とか
嫌だな、ムカつく!とか、
良い反応や悪い反応が生じる。
そして、感情が生まれる。
 
出来事
認知
反応、感情
 
こんなプロセスだ。
 
認知が歪んでいるから、
すごく悲観的に捉えたりすると
うつ状態になる。。。
 
とまでは、知っていたこと。
では、出来事と認知の間にも、もっと何かあるのだろうか?
と、疑問に思ったときに、思い出したのが、
ヴィパッサナー瞑想です。
 
 
ものごとが知覚され、最終的な認識として確定されていく「認知のプロセス」があり、仏教ではそのプロセスを「12処」の構造で説明しています。
(『ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』より)
 
ちょっと、わけわからん言葉が並びますが、
同書より引用してみると、
 
対象(色、声、香、味、触、法)
六門(眼、耳、鼻、舌、身、意)
想(知覚)
尋(絞り込み)(←ここまで、ほぼ一瞬)
反応 
 
「対象」が「六門」を通して識につながった瞬間に心が生まれ、次の瞬間には滅するそうです。
 
。。。って書いていくと、ものすごく長くなりそうですね。
こんな一瞬の出来事を、ブッダは良くここまで分析したものだと感心してしまいます。
 
 
大事なことは、六門から一瞬も途切れることなく
膨大な情報が乱入していること。
(そして、直ぐに消え去っていく)
 
よって、何も意識していないと、あらゆる情報が、
欲望系か怒り系の煩悩に発展する基本傾向が人にはあるということらしい。
 
そのために、
一切の思考や判断を差し挟まずに、
 見た物を「〜を見た」、
 聞いたものを「聞いた」
・・と、ひとつひとつ内語でラベリングしながら、
純粋に事実だけに気づいていく。
 
上記の図だと、「尋」のあたりで、
ラベリングするのだけど。
 
この作業を「サティ」といい、
ラベリングすることをサティを入れるといいます。
これが、ヴィパッサナー瞑想の基本のき、非常に重要な項目。
 
僕が少し前に、「何かいやな気分を感じたら、まずサティを入れる」を書いた「サティ」とは、このことです。
 
注:「嫌な気分を感じてから(上記の図の「反応」)サティを入れる」のは、本当は遅すぎです。
嫌な気分を感じさせる何かを見た瞬間(想のあたり)に、反応(感情)が生まれる前に、「〜を見た」といれるのが本来です。
 
尋で「絞り込む」とは、歪んだ認知の方に思考を絞っていくことも含まれるから、だから、その前にサティを入れて、意識を止めるわけですね。
 
 
うつ状態になるのも認知の歪みが大きな原因ですが、
認知を歪ませる前に、意識を止めてしまうのが、サティというわけです。
 
 
この本から、引用します。
 
「私たちの人生が苦しいものになってしまうのは、
事実をありのままに見ないで、
思い込みや自己中心的な妄想で編集した世界を心の中に作りだし、
それに対して嫌悪や不安、欲望、執着などの不善なる反応を起こすからだと原始仏教は考えています」
 
まったく・・・この通りですね。
うつの本にも、認知療法の本にも、同じことが書いてありました。
 
 
苦しい感情は認知の歪みからきているから、
その認知のゆがみを直していくのが認知療法。
 
ヴィパッサナー瞑想は、サティを入れて気づくことで、
諸悪の根源である妄想の世界を捨てていきます。
 
意識を変える位置としては、認知療法の少し手前ですね。
 
よって、前回、まずサティをいれ、
次に認知療法やセドナなど感情に気づいてからの対処法をやると書いたのでした。
 
 
なお、このサティ、英語に訳すとマインドフルネスです。
今流行のマインドフルネス瞑想は、
このヴィパッサナー瞑想を元にしています。
 
 
おっと、思考のところだけで長くなりすぎた。
続きは明日に。
 
【備忘録】
・ビールなどの買いもの以外は、終日ダラダラ。
ダラダラ生活は好きだけど、これが毎日となるとどうだろう?
 
自分はまったく平気だと思ってたし、
何もしないことが理想だ!とも思ってたが、
うーん、以外と時間を持てあましそうだ。