バンガロールから南西30キロにあるBig Banyanに行ってきました。
2019年に開業した、だいぶ新しいワイナリーになります。ワイン自体は日本でも、見たことがありませんでした。
ナビを頼りに、田舎道を進むと右手にセキュリティが現れますので、こちらでワインツアーに参加したい旨を伝え、テクテク上ると、こちらの美しい白い建物が見えてきます。
ツアーの予約はWebサイトから出来る事になっておりますが、日本で作ったクレジットカードでの決済は出来ませんで、現地銀行口座を持っているなど、現地決済方法が利用できる状態になっていないと予約できません。(私が訪問した時点での情報です)
建物の入り口をくぐると、受付がありますが、そこにインド人の若者たちが狭いところにすし詰め。「いらっしゃいませ」など、と声をかけてくれる感じでもなく、携帯を見ていたり、自由な時間を過ごされています(笑)
ひとまず、ツアーに参加したい旨を伝えると、一時間後に再度ここに来るように言われたため、ひとまず出直し。
もと来た道を戻り、セキュリティを通り、道の反対側に向かいます。すると、テーマパークの入り口のようなセキュリティが待っています。そちらを抜けるときれいに整備された公園のような雰囲気が広がっています。
Big Banyanはダイニング(レストラン)、結婚式場、宿泊施設などを持つ、ちょっとしたワインリゾートとなっております。比較的新しいこともあり、整備されており、とても気持ちのよい空間が広がっています。
セキュリティを通ってすぐ目の前に、レストランがありましたので、レストランでご飯を食べることに。オープンエアーのオシャレな内装のお店です。
バンガロールは、牛肉が有名なのですが、夕飯など今後も牛肉を食べる機会はあるだろうと、豚の低温調理 青りんごソース と、ワインは、シャルドネをチョイス。
あまりにボリューミーで、脂の部分は最後、少し避けてしまいましたが、インドで食べた肉料理の中で、もしかすると一番おいしかったかもしれません。(夜に、バンガロールで食べた牛肉よりも・・・)
ここは、ご飯を食べる価値があります。
満腹になりつつも、その後、白い建屋に戻ると、ツアー参加者は私一人だったため、(まだお客さん来るかもしれないので)ひとまず待ってと言われ、テイスティングルームに通されます。
白い紙のテーブルマットを覗くと、グラスの位置とワインの名前が書いてあります。ワインスクールの様で、それだけでちょっとアガってしまいます(笑
15分待つも、残念ながら誰も来ず。一人でツアー開始。まずはビデオ鑑賞します。
ここら辺も、とても新しいワイナリーらしさを感じます。この場所を始める時から、それなりにお金があったのでしょうね。
その後、醸造施設を見せてもらいます。とても、清潔。ステンレスタンクと熟成用の木樽。書きながら気づいたのですが、発酵用の設備は、日本のブティックワイナリーよりだいぶそろっている印象です。やはり、気温の高さから、温度調節を徹底できる設備がないとインドでのワイナリーは経営できないのかもしれません。
ツアーは私のみだったこともあり、工程ごとに、「理解できる?」「質問は?」と聞いてくれます。この時点で、とても好印象です。
その後、テイスティング。
白2種、ロゼ1種、赤2種、デザートワインが基本のコースでした。
- Vionier
- Chardonnay
- rossa rossa(ロゼ)
- Shiraz
- Cabernet Sauvigion
- Bellissima(デザートワイン)
だったでしょうか。
一杯一杯、先ほどの調子で、「何を感じる?」「そのほかには?」「あとは?」「ほかのワイナリーと比べてどう?」などと、だいぶツメめられます・・・。日本語ならまだしも、英語で言いたいことを表現するのは、だいぶ苦労しました。たぶん、ワインの用語としては、通常使われない表現などもたくさん口走ったように思います。ただ、そういう言葉は大体「言い換えると?」「それはどういう意味?」とさらに追撃を受けることもあり、やりだいぶタジタジでした(笑
どのワインもとても丁寧に作ろうしているのがわかります。品種の特色をよく感じることができます。
品種の特色がしっかり出ているワインを一通り、そろえる事、個人的にはニューワールドでとても大切なことだと思うのです。
ワインエキスパートのテイスティング試験では品質の特色をとらえることを試されるので、一般的なワインスクールでは安定して品質の特色が明確に出る2000円から3000円台のワインで練習するのですが、私は、ワインスクールのコースを取らずに勉強をしたこともあり、1000円台前後のチリワインで品種の違いなどを覚えていきました。(自転車マークで有名なワインメーカーです
)
ワインテイスティングで大切になるのは、年代の違い、産地の違い、品種の違い、製造、醸造方法などによる違い、などの差異を、うまく理解し、それをワイングラスの中で紐解いていくことだと思いますが、ワインを始める人にとって、基本になるのは品種の違いではないでしょうか?
その意味で、自分が育った土地で、様々な国際品種が植わっており、それぞれを楽しめる状況がそろっていることは、その国のワイン文化を醸成するためにとても大切なことだと私は思っています。
例えば、日本で言えば、ピノといえば北海道。北海道はこんな感じの気候、など自然と想像できますよね。そういうことが大事だと私は思うのです。
その意味で、Big Banyanはインドのワイン文化をけん引してくれるワイナリーの一つになってくれるのではないかと期待したいブティックワイナリーです。
全体的にヨーロッパ品種でのワインとなっておりますが、デザートワインはトムソン・グリーン(アメリカ品種)で作っていると、言われていました。また、印象的だった品種として、ロゼはジンファンデルで作られていました。
「どのワインも品種の特徴が良く出ており、フレッシュで良いね。この後どのように熟成していくのか楽しみですね」と伝えると「Vintage Shirazがあるよ、有料(※)だけどどうする?」と言われたので、お願いしました。確かに、通常のものよりは大分落ち着いておりました。
※伺った価格はたぶん200ルーピー程度だったと思いますが、その後、何本もワインを買ったから、忘れていただけか、請求されることはありませんでした・・・
その後、ツアーに組み込まれていたのか、いなかったのか、わかりませんが、「畑見せてもらえる?」と聞いたら二つ返事で快諾をもらい、一緒に向かいました。先ほどご飯を食べたレストランのほうに戻り、さらに進んだところにある畑を案内いただきました。(結構歩くので、もしかしたら通常のツアーには含まれていないかもしれません。)

「日本ではどう仕立てるの?」と聞かれたので、いろいろ情報共有したのですが、よくよく考えたら、自分もこの仕立てを聞いておけばよかったです・・・。
今更ながら、この仕立ては何という仕立てなのだろう・・・。コルドン・ドゥブル?
最後に、「ありがとう。私も色々インサイトが得られてよかった」とお褒めの言葉?をいただき、ツアーは終了。気づけば、ガイドさんと仲良くなり、だいぶ楽しかったです。
総括すると、Big Banyanは、体験を通してインドワインを学び、楽しめる場所です。
今後、インド国内外問わず様々な人がBig Banyanを訪れ、体験することで、ますますインドワインマーケットが発展、成熟していくのではないかと期待させてくれる、そんな素敵な場所になっています。







