


リョウさんは、今回のアルバムでキャッチコピーを考えていただきました。
「あなたの姿勢はこの空を詠ぐ」
このキャッチコピーは、ジャケの中で私が勝手に各曲への想いをつづったことを踏まえた上での、深いキャッチコピーです。(各曲の想い・メッセージは、CDをGETしてくれた方のみぞ知ることができるのであ~る


***********************レビュー***************************
音楽の世界を通じて出会った竹腰友美氏との付き合いは、もう3年くらいになるだろうか・・・その3年の間に僕は大学を卒業し、サービス業に身を投じてゼロからの勉強の日々を送っている。その一方で、DJやライター活動はたまたクラブミュージシャンの活動にチャチャ入れることを長年の趣味としながら、世界中を飛び回り各国の様々な人々と分け隔てなく手を取り合って周囲をいとも簡単にひとつに繋げてしまう陽気でアクティブな竹腰氏と〈音楽フリーク〉同士仲良くさせていただいている。僕なんかは以前氏になんの前置きもなくチャカ・カーンのバックドラム奏者とお話をする機会をいただいたことがあったけれど、他にも様々なアーティストとの交流を分けてもらっている手前、今となっては氏がどんな人と交流を持っていようが驚かなくなってしまった(いちいち驚いていると心臓に悪い)。
16名もの優れたアーティストに自身の定めるコンセプトを投げかけて曲を制作・提供してもらい、それを一枚に落とし込んでリリースする話は、さすがに驚かずにはいられなかった。全曲インストゥルメンタルとはいえ、この面子が一堂に揃うことなどメジャー作品でもそうそうあるものではない。ソロ活動もさることながらフォーリン・エクスチェンジとして昨年行われたグラミー賞のアーバン/オルタナティブ部門にノミネートされたニコレイをはじめ、マライヤキャリー、ニーヨ、モスデフなどに楽曲を提供しているクリス・ショーラー、シックやケニー・ラティモア、ラサーン・パターソンなど数えきれぬ著名アーティストへの楽曲提供経験を持つDAWU、国内外問わずアングラ・ヒップホップシーンを長きに渡り牽引し続けるDJ TONKなど、このジャンルレス且つ豪華な面々は上質この上なく、さらにココでしか聴くことのできない貴重な曲が含まれているのを踏まえると、世界的にもヨダレモノとなり得るレア・アルバムであることには変わりないのだ。
さて、アーティストが共有したコンセプトは本作のタイトルに起因している。「勉強をする際に聴く曲」に承諾した上で個々の音楽家としてのオリジナリティを適量垂らす16名のアーティストとその仕掛け人である大学講師・竹腰友美にとって、これは学校や会社などといった通常性において人々が求められる「エネルギー」についての前衛的アプローチといっていいだろう。それを“成果”と呼びそれを構成するものを“勉強”とするなら、本作は勉強と自分たちの信じる音楽とを結びつけ“成果”を求めることに明るい、なんとも欲張りでチャレンジ精神旺盛な存在といえる。
その試みがいつどこで何のために発揮されるかはリスナー次第・・・リスナーの生活の中で、いつか本作の試みがほんのちょっとでも成果を生み出せたら、制作陣にとってそれほど喜ばしいことはないだろうと思う。
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RYOさん!! 本当にありがとうございます



