読書日記中国の怪綺談集。著者は明末から清初の人。壁に描かれた美女に惹かれて絵の中に入って行ったり、幽霊を見初めて結婚したりする不思議な話が多い。翻訳の関係か、奇怪だとは感じても怖いと思う話はない。寓話のような内容も多いためかもしれない。中国のグリム童話のような感じ(童話集ではないけど)。近世の中国の人々の想像力がどういう風に働いていたのかの一端に触れられたような気がして面白かった。