こんにちは、
株式会社Lean Stack代表の吹上由樹です。

 

社労士事務所向けDX支援「ヨハクル」
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■ 社労士事務所へのAI・DX導入実績


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はじめに

今回は、社労士事務所の就業規則と、AI・DXの話を少し耳の痛い形で書きます。

 

「標準的な就業規則ツールがあるから、うちは大丈夫」
「ひな形ベースで出せば、ひとまず形にはなる」

 

こう思っている事務所がかなり多いんですよね。

でも、断言します。


標準就業規則はもう危ないです。

 

 

労使トラブルが増えている今、顧問先が求めているのは「それっぽい規則」じゃない。

 

業界や実態に合った
きっちりした就業規則です。

 

ところが現場では、スタッフさんが平均品質の叩き台を作り、最後は所長が全部添削して返す。

 

この構造が静かに事務所を疲弊させています。

今回書くのは、その構造を壊して、スタッフ全員が所長並みの精度で就業規則を作れる状態をどう作るか、という話です。

 

社労士事務所が信じている、標準就業規則の嘘


「平均的なツールで出せれば十分でしょ」
これが、いちばん危ない考えです。

 

たしかに、画面に沿って入力すれば、それっぽい就業規則は出てきます。

 

見た目は整っている。
条文も一通りある。
提出用の体裁もそれなり。

 

でも、実務で起きているのはこういう光景です。

 

スタッフさんがツールで叩き台を作る。
所長が読んで、直す。
また直す。

 

「この業界ならこの条項は入れるべき」
「この規模ならここは削っていい」
「この顧問先の運用だと、この書き方は危険」

 

こういう判断は、残念ながらツールの標準出力には載っていません。

 

結局、所長の頭の中にあるナレッジで全部補正している。

つまり、ツールがやっているのは「速さの演出」であって、品質の担保ではないんです。

 

しかも今は、AIの進化と並行して、
労使間のトラブルや訴訟リスクへの感度が上がっています。

 

顧問先側もなんとなくの標準規則では不安になってきている。

 

 

「うちの業態に合うのか」
「トラブル時に本当に守れるのか」

 

ここを見てくる企業が非常に増えているんですよね。

 

標準品質のまま出すことは、スピードの問題じゃなく、信頼性の問題になってきている。

 

ここを見誤ると、社労士事務所は「早く作れるけど、毎回所長が直し続ける」状態から抜けられません。

 

社労士DXで本当にやるべきこと


じゃあ、正解は何か。
ツールを捨てろ、という話ではありません。

 

所長や就業規則に詳しいスタッフのナレッジをAIに蓄積すること。

 

 

これが本丸です。
就業規則はケースバイケースです。

 

業界によって、入れるべきものが違う。
入れなくていいものも違う。
勤務形態、規模、助成金目的かトラブル予防か、目的によって力点も変わる。

 

ここを「なんとなく」でやっている限り、品質は人に依存し続けます。

 

逆に分岐をちゃんと作り込む。

 

「この条件ならこの条項を厚くする」
「この業種ならこの項目は必須」
「このケースならこの表現は避ける」

 

こういう判断を事務所の基準としてAIに載せる。

 

そうすると何が起きるか。
スタッフ全員がそれなりの精度で就業規則を出せるようになります。

 

所長並み、とまでは最初からいかなくても、「所長が直す前提の平均品質」から「所長が例外だけ見る品質」に引き上げられる。

これはかなりやばいことだと思いませんか。


社労士DXの本質は便利ツールを増やすことではありません。

事務所の判断基準をスタッフの誰しもが再現可能な形で残すことです。

 

弊社サービス「ヨハクル」でも、就業規則作成・チェック業務で95%削減という実績が出ているのは、まさにこの思想です。

 

単に文章を生成しているのではなく、事務所固有のナレッジと分岐を載せて、実務品質まで引き上げている。

 

だから、スタッフが作っても、所長がゼロから作り直す添削地獄が減っていくわけです。

 

では、具体的にどう変えるか

◉標準ツール依存をやめる

まずやるべきは、「標準で出せたからOK」をやめることです。

 

 

速いけど平均。
見た目は整っているけど、所長の添削前提。

 

これがいちばん高くつきます。
なぜなら、添削は一度で終わらないから。

 

スタッフの作成時間に加えて、
所長の添削時間、差し戻し、再確認。

 

結局、二重三重に時間が溶けていきます。

 

◉就業規則の分岐をナレッジ化する

次に、分岐を作り込みます。

 

 

 

ここが面倒くさい。
でも、ここをやらなければ何も変わりません。

 

業種別。
規模別。
勤務形態別。
目的別。
先生のこだわり別。

 

面倒です。

正直、最初は泥臭いです。

 

でも、一度作り込めば、
将来の時間はそれなりに圧縮できます。

 

クオリティも抜群に上がります。
毎回ゼロから悩む仕事が条件入力と微調整の仕事に変わる。

 

就業規則は頻度が低いから軽く見られがちですが、1件あたりの消耗はそれなりに大きいです。

 

年間件数を掛け算すると
案外バカにならないんですよね。

 

◉所長の添削を「例外処理」にする

ゴールは所長が毎回ぜんぶ直す状態からの脱出です。

理想はこうです。

 

スタッフが事務所基準でそれなりの精度の就業規則を出す。

所長はイレギュラーと最終確認だけを見る。

 

 

これが実現すると
所長の時間がシンプルに増えます。
スタッフの成長も加速します。

 

「あの人がいないと就業規則が出せない」という属人化も薄まる。

 

まさに誰が作っても
同じ品質に寄っていく状態
です。

 

◉顧問先の信頼を品質の再現性で取る

最後にここが地味にいちばん大事です。
顧問先が信頼するのは、「所長が優秀だから」だけじゃない。

 

 

事務所として毎回ちゃんと作れることです。


担当が代わっても品質が落ちない。
業種ごとの注意点が抜けない。
トラブル予防の観点が落ちていない。

 

この再現性こそが
いまの時代の信頼になります。

 

標準就業規則を量産する事務所と
ナレッジを溜めて精度を揃える事務所。

 

見た目のスピードは前者でも
中長期で勝つのは後者だと私は考えています。

 

まとめ

標準就業規則は危ない。

なぜなら、労使トラブルへの感度が上がっている今、「平均品質」では顧問先の不安を解消できないからです。

 

しかも現場では、平均ツールで作ったものを結局所長が直し続ける。

 

これは効率化ではなく
ボトルネックの固定です。

 

やるべきことはシンプルでした。

 

①所長と詳しい人のナレッジをAIに蓄積する。

②業界やケースごとの分岐を作り込む。

 

スタッフ全員が同等の精度で就業規則を出せる状態をつくる。

実際にやると分かりますが、それなりに面倒です。

 

でも、その面倒を一度引き受けた事務所だけが、
将来の時間と顧問先からの信頼を同時に手に入れます。

 

社労士DXの勝ち筋は
ここにあると僕は思っています。

 

標準を量産するのではなく
事務所の基準をAIに残す。

 

万が一、所長が急に仕事から離れるとなった時にもAIにナレッジを載せておけば、事務所は回り続けるというわけです。

 

これこそが今の就業規則業務でいちばん効く一手です。

 


 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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それでは、また次の記事でお会いしましょう。