こんにちは、
株式会社Lean Stack代表の吹上由樹です。
はじめに
今回は、ちょっと尖った話をします。
AI事業者、増えましたよね。
ものすごい勢いで。
僕もその一人なので、いい気分はしませんが笑。
「助成金を使ってAI研修を受けられます」
「DX推進の補助金でAI導入をサポートします」
こういう謳い文句のサービスが、ここ1〜2年で爆発的に増えた。
それ自体は悪いことじゃない。
AIの裾野が広がるのは、業界にとってプラスです。
でも、正直に言わせてください。
あの研修を受けて、本当に業務が変わった会社って、どれだけありますか?
僕の体感では、非常に少ない。
ほぼないと言ってもいい。
実際に「助成金が出るから研修を受けたけど、全く身にならなかった」という声、かなり多いんですよね。。。
今回は、なぜ「AI研修を受けたのに何も変わらない」のか。
そして、AI導入の本質はどこにあるのかについて、業界の人間が絶対に言わない本音を書きます。
「AI研修を受けました」で止まっている事務所
助成金が出るからという理由で、AI研修を受けた士業事務所。
かなり増えています。
でも案外、研修自体は満足度が高いことが多い。
「ChatGPTの使い方がわかった」
「プロンプトのコツを教えてもらった」
「こんなことができるんだと驚いた」
受講後のアンケートは「大変満足」に丸がつく。
受講満足度4.9。
すばらしい数字です。
でもね、1ヶ月後にその事務所を見に行ったら、何も変わっていないんですよ。
ChatGPT、Geminiの使い方は知っている。
プロンプトのテクニックも覚えた。
だがしかし、給与計算は相変わらず手作業。
助成金のチェック業務も人力のまま。
就業規則の作成フローも変わっていない。
「研修でAIの使い方は学びました。でも、実際の業務にどう落とし込めばいいかわからなくて……」
この声、本当に多いんです。。。
これ、研修を受けた側が悪いわけじゃないんですよね。
教える側が、AIの「機能」を伝えることをゴールにしてしまっている。
AIの最新機能はどんどんアップデートされる。新しい機能が出れば、それを紹介する。「すごいでしょ?」で終わる。
でも、機能を知ることと、業務が変わることは、まったく別の話です。
断片的な——というか一時的な、最新情報の機能だけを伝えて「はい、おしまい」。
それ、本質じゃないんですよ。
自己満足でしかない。
泥臭くAIを叩き込んだ事務所
一方で、地味に、泥臭く、AIを業務に叩き込んでいる事務所があります。
ちなみに華やかさは、ゼロです。一ミリもございません。
何をやっているかというと、
こういうことなんです。
給与計算だったら、まず各会社のルールを一つひとつ明文化する。
「この会社は20日締め」
「この手当はこういう条件で支給」
「ここの経理担当者はこのフォーマットじゃないと受け取ってくれない」
こういう、ベテランスタッフの頭の中にしかなかったルールを、全部吐き出してもらって、文字に起こす。
それをAIが読める形に整理して、食わせる。
で、出力を確認する。
- 「ここが違う」
- 「この条件が抜けてる」
- 「この例外に対応できていない」
一個一個、PDCAを回していく。
就業規則を作るとなれば、
まずひな形を整備する。
ヒアリングシートを作って、完成版のデータを蓄積していく。
業種ごとに「この業界には絶対に入れないといけない文言」がある。
それを明文化する。
イレギュラーなケースには、イレギュラーなケース用のルールをAIに設定する。
地味ですよねー。
泥臭いの何物でもない。
でも、これをやった事務所は、結果が出ている。
-
助成金のチェック業務がAIでほぼ完了するようになった。
-
キャリアアップ助成金120社分の工数が半分になった。
-
給与計算が5分の1に短縮された。
-
ヒューマンエラーも激減した。
最初の出力精度が60%だったとしたら、
それを61%に変える。62%に変える。
この積み重ねでしかないんですよ。
華やかなAIセミナーでは絶対に語られない、地味で退屈な作業の連続。
でも、これがホンモノなんです。
この差を生んでいるのは、たった1つの違い
「AI研修を受けました」で止まっている事務所と、泥臭くAIを叩き込んだ事務所。
この差を生んでいるのは、たった1つの違いです。
「AIの使い方を学んだ」か、「業務をAIで変えた」か。
AIの使い方を教えるのは、手段です。
目的じゃない。
目的は、業務が改善されること。
もっと言えば、さばける案件が増えて、売上の天井が上がること。
でも、多くのAI研修は、手段を教えて終わっている。
「受講満足度4.9です」——それ、本当に業務改善したんですか?
「この業務が、このくらい改善しました」と具体的に言えるなら、めちゃくちゃ説得力がある。
でも、「受講者が満足しています」だけでは、何の証明にもならないんですよね。
めちゃめちゃ厳しいようですけど。
受講者が「よかった」と言うのは当たり前なんです。
知識は増えるから。新しいことを知るのは楽しいから。
ただそんなのYouTubeの動画見るだけで十分です。
問題は、その知識が業務に変換されているかどうか。
そこが抜け落ちた研修は、ただの助成金消化イベントです。
厳しいけど、これが事実なんです。
「現場主義」だけが、本物を見分ける基準になる
じゃあ、何がホンモノなのか。
僕は「現場主義」という言葉を使っています。
たしか経済産業省もこれを理念の一つにしていた気がしますね。
まあそれはさておき、
実務ベースで、具体的に、どの業務がどう改善されるか。
そこにコミットできるかどうか。
AIの機能を教えること自体は、もちろん必要です。
教えないと使えませんから。
でも、それは大目的じゃない。
入口にすぎない。
その先にある「いかに業務を改善していくか」——ここにどれだけ伴走できるか。
これが全てなんです。
-
給与計算のルールを一社一社明文化する作業。
-
就業規則のデータを蓄積する作業。
-
業種別のルールを整理する作業。
-
イレギュラー対応のルール設計。
全部、地味です。
華やかさの欠片もない。
でも、案外こういうもののほうが本物だったりするんですよね。
そして、この「本物」を求められる事務所、会社こそが、AIをちゃんと活用できる思考を持っている。生き残っていける。
AI導入って、結局は事業者と事務所の「覚悟の問題」なんです。
華やかな研修で満足するのか。
泥臭い改善にコミットするのか。
僕らは、後者にコミットしていきたいと思っています。
まとめ
AI導入の本質は、泥臭さの中にしかない。
助成金が出るからAI研修を受ける。
それ自体は悪くないです。
でも、それで「AI導入しました」と思っているなら、何も始まっていません。
本物のAI活用は、華やかさとは対極にあります。
各社のルールを明文化して、AIに叩き込んで、精度を1%ずつ上げていく。
この泥臭い積み重ねだけが、
業務を変える。
売上の天井を上げる。
事務所の未来を作る。
60%を61%に変える。
これだけなんです。
でも、「これだけ」ができる事務所は、驚くほど少ない。
だからこそ、今やれば差がつく。
今やらなければ、差をつけられる。
あなたの事務所は、華やかなAI研修で満足しますか。
それとも、泥臭い本物を選びますか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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