こんにちは、
株式会社Lean Stack代表の吹上由樹です。
【著者プロフィール】
吹上由樹(ふきあげ よしき)
株式会社Lean Stack 代表取締役
2021年4月 経済産業省へ入省
2023年7月 経済産業省を退職
2023年9月 株式会社Lean Stack設立
◉弊社HP:https://www.leanstack-buzz.com/
◉YouTubeチャンネル:DXできるくん
https://www.youtube.com/channel/UCpKWNCmxjPHYg6f8t3FaiUA
はじめに
「ChatGPT以外で、本当におすすめできるAIツールって何ですか?」
この質問をセミナーでいただくたびに、私は迷わず答えます。
「NotebookLMです」と。
(ちなみに私はChatGPT派ではないですw)
2024年6月に日本語対応が始まってから、AI界隈でも評価が圧倒的に高いこのツール。
何がそんなに違うのか。
それは、自分で選んだ信頼できる情報だけをソースとして、AIが回答を生成してくれるという点です。
これがあまりにも強烈すぎます。
この記事では、中小企業の経営者や、現場で生産性向上に取り組む担当者の方に向けて、NotebookLMがなぜ業務効率化の切り札になるのか、具体的にどう使えばいいのかをお伝えしていくばい。
NotebookLMが他のAIと決定的に違う理由
まず大前提、一般的なChatGPTやGeminiは、過去に学習した膨大な情報から回答を生成します。
便利なんですが、「どのソースから持ってきたのか」が分かりづらい。
結果として、ハルシネーション(AIのもっともらしい嘘)のリスクが残ります。
これが多いな問題点なわけですよ。
一方、NotebookLMは違います。
あなたがアップロードした資料だけを参照して回答を作ります。
しかも、回答の一文一文に「どのソースのどの部分から引用したか」が番号で表示される。
これ強すぎ。
例えば、社内の営業マニュアル、過去の提案書、業界の公式ガイドラインをPDFで入れておけば、そこからしか情報を引っ張ってこない。
信頼性が段違いに高いんです。
GoogleのGeminiエンジンを使っていて、しかも無料で使えるのもポイント。
有料プラン(Google One AIプレミアム、月額2,900円)に入れば、ソース300件、質問500件/日まで拡張できますが、無料でも十分使えます。
どんな業務で使えるのか
NotebookLMが本領を発揮するのは、情報が散らばっていて整理に時間がかかる場面です。
以下のような使い方があります。
1. 議事録の自動作成
会議の文字起こしデータ(ZoomやGoogle Meet、TLDVなど)をアップロード。
「決定事項、未解決事項、今後のTodoをまとめて」と指示すれば、即座に整理された議事録が完成します。
手戻りゼロ、記録漏れもなし。
2. 社内マニュアルのチャットボット化
分厚いマニュアルをPDF化してNotebookLMに入れておく。
新人や担当者が「このボタンを押すと何が起きますか?」と質問すれば、該当ページを参照して即答してくれます。
何度も同じ質問に答える手間が省けます。
実際にFC展開するマニュアルをNotebookLMで作成して支援させていただいている方もいらっしゃいます。
FCオーナーは分からないことがあれば本部に聞く前にNotebookLMに聞けば解決することがほとんどです。
これめちゃめちゃ良い。
3. 提案書・企画書の叩き台作成
業界レポート、過去の成功事例、自社の提案テンプレートを入れておく。
「10枚構成で提案資料の要点をまとめて」と依頼すれば、信頼できるソースに基づいた骨子が一瞬で完成。
その後、GammaやCanvaなどの資料作成AIに流せば、スライドまで自動生成できます。
4. 引き継ぎ資料の一元化
過去数回分の商談議事録や文字起こしを全部入れておく。
「お客様の要望を整理して」「当初の課題は何だっけ」と聞けば、即座に経緯を把握できます。
担当者が変わっても、情報のロスがありません。
5. YouTube動画やウェブ記事の要約
URLを貼り付けるだけで、動画の文字起こしやWebページの内容をソースとして取り込めます。
マインドマップ機能を使えば、全体像を視覚的に把握できるので、長い動画も数分で理解できます。
小さく始める3ステップ
いきなり全社展開する必要はありません。
まずは以下の流れで試してみてください。
Step 1: 無料アカウントで触ってみる(30分)
公式サイト(https://notebooklm.google.com/)にアクセス。
Googleアカウントでログインし、新規ノートブックを作成。
手元にあるPDF資料やURLを1つだけ入れて、質問してみる。
「この資料の要点を3つ教えて」だけでOKです。
Step 2: 1業務で試す(1週間)
例:次回の会議議事録を作成してみる。
文字起こしツール(Zoom、Google Meet、iPhoneのボイスメモなど)で録音。
NotebookLMにテキストを貼り付け、「決定事項、未解決事項、Todoをまとめて」と指示。
出てきた内容をメモに保存し、次回会議で振り返る。
Step 3: チームで共有する(2週間後)
うまくいったら、共有機能でチームメンバーに閲覧権限を付与。
「よくある質問」機能でQ&Aを自動生成しておけば、初めて使う人もスムーズに理解できます。
週1回、15分だけレビュー時間を設けて、「どこが便利だったか」「どこで詰まったか」を確認。
失敗しないための注意点
NotebookLMは強力ですが、使い方を間違えると逆効果になります。
注意点1: 信頼できるソースを選ぶ
AIは入れた情報をそのまま使います。
間違った資料や古い情報を入れると、そのまま誤った回答が返ってきます。
公式ガイドライン、社内の承認済み資料、信頼できるメディアの記事など、ソースの質を担保してください。
注意点2: 機密情報の扱いに注意
個人のGoogleアカウントで機密資料をアップロードする場合、権限設定に注意。
共有する際は、「閲覧のみ」「編集可」「チャットのみ」を使い分けましょう。
フィードバック送信時には、人間のレビューアーが確認する可能性があるため、共有したくない情報は入れないこと。
注意点3: 専門分野では裏取りが必須
医療・法律・財務など、高度な専門知識が必要な分野では、AIの回答をそのまま鵜呑みにしない。
必ず専門家の確認を通してください。
まとめ:今日やるべきこと3つ
NotebookLMは、「情報は揃っているのに整理する時間がない」という課題を一瞬で解決してくれるツールです。
まずは以下の3つから始めてみてください。
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公式サイトにアクセスして、無料でノートブックを1つ作る
手元のPDF資料を1つ入れて、質問してみる。
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次回の会議議事録を自動生成してみる
文字起こしデータをアップロードし、「決定事項・Todo・未解決事項をまとめて」と指示。
-
週1回、15分だけレビュー時間を設ける
何が便利だったか、どこで詰まったかを確認し、運用ルールを1ページにまとめる。
小さく始めて、数字が出たら横展開。
NotebookLMは、経営判断と現場実装をつなぐ強力な相棒になります。
ぜひこの革命の大波を乗りこなしていただけますと幸いです。
では、また次の記事でお会いしましょう^^
【著者プロフィール】
吹上由樹(ふきあげ よしき)
株式会社Lean Stack 代表取締役
2021年4月 経済産業省へ入省
2023年7月 経済産業省を退職
2023年9月 株式会社Lean Stack設立
◉弊社HP:https://www.leanstack-buzz.com/
◉YouTubeチャンネル:DXできるくん
https://www.youtube.com/channel/UCpKWNCmxjPHYg6f8t3FaiUA
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