こんにちは、
株式会社Lean Stack代表の吹上由樹です。

 

 

📝私の簡単なプロフィール

  • 2021年4月 経済産業省へ入省

  • 2023年7月 経済産業省を退職

  • 2023年9月 株式会社Lean Stack設立

  • 2025年2月 地上波テレビ番組出演

  • 弊社HP:https://www.leanstack-buzz.com/

 

 

2025年8月29日、大阪市内某所。

 

私は、建設業を営む10名の経営者の皆様を前にお話しする機会をいただきました。

 

テーマは、「建設業の人材不足を解決する唯一のソリューションはAIである」

 

かなり強い、挑戦的なタイトルであることは自覚しています。

 

 

しかし、私が元官僚として、そして今はAIの事業を推進する経営者として、日本の産業構造と向き合ってきた中で、もはやこれしか道はないと確信しているからです。

 

 

この記事は、そのセミナーのレポートであり、私の決意表明でもあります。

 

人手不足に喘ぎ、未来への漠然とした不安を抱える、全ての経営者に届けたい。

 

ぜひ最後までご覧ください。


セミナー会場に渦巻いていた、リアルな「悲鳴」

セミナーが始まる前、会場には重い空気が漂っていました。

 

集まっていただいたのは、地域に根差し、何十年も会社を支えてきたであろうベテランの経営者の方々。

 

その表情は、一様に硬いものでした。

 

私が「今、一番の経営課題は何ですか?」と問いかけると、堰を切ったように悲鳴にも似た声が上がりました。

 

 

「とにかく人がいない。募集をかけても若い子は誰も来ない」

 

「頼りの職人たちも60代、70代。あと5年、この会社が持つかどうか…」

 

「2024年問題で残業規制は厳しくなったのに、仕事量は変わらない。利益だけが削られていく」

 

「技術を継承したくても、肝心の若手が見て覚えようとしない。昔とは時代が違うんだ」

 

 

これらは、決して他人事ではありません。

 

日本の建設業界全体が直面している、”待ったなし”の現実です。

 

今まで、我々日本人は「真面目に働いていれば報われる」と信じてきました。

 

しかし、人口構造という抗いようのない大きな波が、その前提を根底から覆そうとしています。

 

求人広告にお金をかけても、給与や福利厚生を改善しても、そもそも働く人がいないのです。

 

 

これまでの延長線上に、
もはや解決策はありません。

 

 

「もう打つ手なしか…」

 

そんな絶望的な空気が会場を支配しかけたとき、私はあえて断言しました。

 

「いいえ、あります。そして、その唯一の解決策がAIです」と。

 

絶望の先に見えた「光明」としてのAI

 

当然、経営者の皆さんは「またAIか」「うちみたいなアナログな会社には関係ない」という顔をされます。

 

無理もありません。

 

AIという言葉は、あまりにも漠然としていて、どこか遠い世界の話に聞こえるでしょう。

 

 

しかし、私は具体的な事例を挙げて説明を始めました。

 

 

1. バックオフィス業務の完全自動化


ある経営者の方が「社長である自分が、未だに見積もりや請求書作成に毎日2時間も取られている」と嘆いていました。これこそ、AIが最も得意とする領域です。 過去のデータをAIに学習させることで、図面を読み込ませるだけで、積算・見積もりを数分で作成。請求書や日報の処理も自動化する。 これにより社長やベテラン社員は、本来やるべき現場管理や新規顧客の開拓、若手の育成といった「人でなければできない仕事」に集中できるようになります。

 

 

2. AIによる”最強の現場監督”


「現場の安全管理や進捗確認で、一日が終わってしまう」という声もありました。 これも、AIカメラを導入すれば解決できます。危険な行動を検知すればアラートを鳴らし、定点観測で進捗状況を自動で記録・報告させる。ドローンとAIを組み合わせれば、人力では危険だった高所の点検も安全かつ正確に行えます。 AIは24時間365日文句も言わずに働き続ける、最強の現場監督になり得るのです。

 

 

3. 「勘と経験」のデジタル継承


最も深刻な課題であった「技術継承」。 「ベテランのあの感覚だけは、言葉では教えられない」 その通りです。だからこそ、AIの出番なのです。熟練工の作業風景を撮影した動画をAIに解析させ、「どこで、どのくらいの時間、どの角度で工具を使っているか」といった暗黙知をデータ化。若手向けの教育マニュアルとしてタブレットでいつでも確認できるようにする。 これにより、育成スピードは飛躍的に向上し、経験の浅い若手でも即戦力化が期待できます。

 

 

これらの話を具体的なデモンストレーションを交えてお話しすると、会場の空気が明らかに変わりました。

 

 

「そんなことまでできるのか…」
「うちみたいな小さな会社でも、導入できるコストなのか?」
「補助金とかは使えるのか?」

 

 

「他人事」だったAIが、自分たちの会社を救うかもしれない「自分事」に変わった瞬間でした。

 

疑いの眼差しが、希望と期待の光を帯びていくのを、私ははっきりと感じました。

 

あなたは傍観者でいるのか、それとも未来を創る当事者になるのか

 

セミナーの最後に、
私はこう締めくくりました。

 

 

今、日本は大きな岐路に立たされています。

 

 

特に、日本のインフラを最前線で支えてきた建設業界は、最も厳しい現実に直面しています。

 

 

「AIなんて関係ない」と目を背け、茹でガエルのように変わらない日常に安住するのか。

 

それとも、「居心地の悪さ」を覚悟の上で未知の世界に飛び込み、AIを最強のパートナーとして未来を切り拓くのか。

 

その選択は、経営者であるあなた自身に委ねられています。

 

この記事を読んで、少しでも心が動いたのなら、それはあなたの会社が変わる分岐点かもしれません。

 

AIは、大企業のためだけの魔法ではありません。

 

 

むしろ、リソースの限られた中小企業こそ、AIを”最強の武器”として活用し、この厳しい時代を勝ち抜くことができるのです。

 

 

踊らされるのではなく、自ら踊る側へ。
波に流されるのではなく、波を作る側へ。

 

 

株式会社Lean Stackは、その第一歩を全力でサポートします。

 

 

今回のセミナーのように、
私たちは現場の声にどこまでも寄り添います。

 

 

ちなみに次回は9月25日に開催します。

 

 

次は、あなたの会社がその光を掴む番です。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

また次の記事もお楽しみに。

 

 

株式会社Lean Stack代表

吹上由樹