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Barcas の”ゲルマン踏破行”

Aug.20.2010~Barcelona in Spain
Jun.11.2012~Dusseldorf in German


太陽の国から曇天の国へ。
生ハムの国からソーセージの国へ。
陽気なラテンから気難しいゲルマンの地へ・・・・・

対照的な二つの国を比べながら、ヨーロッパの魅力に迫ります!

こうタイトルを書くとまるで自分が2000年以上の昔、ローマ攻略に執念を燃やしたカルタゴの英雄、ハンニバルにでもなったような気分です。


イベリア半島(バルセロナ)からゲルマン経由とはいえ、イタリア半島入りするコースもまたかつての英雄の経路をなぞっているかのごとくです。

(ちなみに私のハンドル名であるBarcasはこの英雄名(ハンニバル・バルカ)から拝借しました。バルセロナの地名の語源もこの名前にあることがその理由です)


しかしかつての英雄が数々の辛酸を舐めて達成したイタリア半島入りを、私のような凡人が軽々と2時間程度で可能になるとは現代文明恐るべしです・・・。


何を大袈裟な・・・というタイトルにしてしまいましたが、でも今年はそんな気持ちでイタリアに向き合うのだ!というくらいの気概であることもまた確かなのです。



4月のイースター休暇では『ナポリ、カプリ、ポンペイ』

8月の夏期休暇では『フィレンツェ、アルバ、ピサ、チンクェテッレ』


いや~、まさに今年は“イタリアに捧げる休日”ですね!


そんな夏期休暇の前夜祭として、金曜日に一日休日(夏休みの一部として・・・)をいただき、二泊三日でサルディーニャ島へ海水浴に行ってきました。


あ、今回はもちろん飛行機です。さすがに車でサルディーニャには行きません(笑)



6歳と4歳の子連れ家族。

しかし欧州に来てから“子供サービス”はとんと御無沙汰。

常に大人の好奇心と旅に付きあわせているばかりなので、たまには・・・と気まぐれな子供向けサービスも兼ねた今回の海水浴でもあります。


ちなみに我が家には“家族サービス”という言葉は存在しません。

“私vs家族”ではなく、“夫婦vs子供達” という構図なので、“子供サービス”という表現になるわけですが、周辺の他のご家族のお話を聞く限り、皆さんきちんと子供に配慮した旅にされているようで、我が家の親の“独善性”がひと際目立ちます・・・でもゴメンなさい!当分それを改めることは出来ないのですが(笑)。


本当は・・・本当はイビサ島(スペイン)、メノルカ島(スペイン)およびそこから足を伸ばしてフォルメンテーラ島に行きたかったのですが、デュッセルドルフからの直行がない為、日程の関係からも断念。

あぁ・・・バルセロナ時代に行っておくべきだったかな・・・と後悔の念。


もちろん、デュッセルドルフからでも渡航は可能ですが、私達夫婦の旅行スタイルが『リゾート滞在型』ではない為、1週間も海にいたら飽きてしまいそうで・・・。貧乏症なんですねぇ・・・身に付いた性分は替えられません、やっぱり(笑)



レンタカーで宿泊するホテルに向かう途中。

様々な美しいビーチに誘惑されます。


Barcas の”ゲルマン踏破行”

今回のホテルの眼前にあるビーチ。Costa Rei という名です。


Barcas の”ゲルマン踏破行”

うーん、まるで一昔前のポカリスエットのCMで出て来そうな光景ですね~。


Barcas の”ゲルマン踏破行”

海の透明度は期待通りの素晴らしいものでした。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


ホテルにはプールも完備しています。

海に飽きたらプールで塩を砂を洗い流してサッパリ出来るというわけですね。

子供にももってこいの環境です。


Barcas の”ゲルマン踏破行”

リゾート内のコテージはこんな感じです。


Barcas の”ゲルマン踏破行”



ところで下の写真は2005年の夏、五島列島は福江島、高浜に海水浴に行った時の写真です。

特に二枚目の写真は上から3枚目の写真と酷似にしていると思いませんか!?


解像度が悪かった当時の写真でもこれですから、五島の海の素晴らしさも際立っているというものです。

・・・サルディーニャ島のPRなのか五島のPRなのか分からなくなりましたが、とにかく美しくて人が少ない(ここが私のポイント!!)海はリラクリゼーションにはピッタリですね。


Barcas の”ゲルマン踏破行”




Barcas の”ゲルマン踏破行”


それにしてもサルディーニヤの海の透明度は最高でかなり沖までいっても海底まで見られるのですが、魚がいなかったですねぇ・・・。実は高浜もそうでした。

逆にいうと魚があまりいないからこそ、この透明度が保たれているんでしょうか・・・?



サルディーニャの強烈な日差しに晒されて、子供はいうに及ばず、私自身もこんがりとローストされて戻って来ました。日焼け止めは塗りましたが、やはり1日中水に浸かっていると落ちてしまいますね。


それにしても外国人達の“焼く”ことへの熱心さは徹底しています。

いつもながら“美白”を追及する日本人とかなり大きなギャップを感じる点でもあります。


私自身の日焼け痕の痛みは消え、そろそろ痒くなりつつありますが、何よりもヨーロッパにて来て4回目の夏にしてようやく・・・『寂しい夏休みだったの??』とスタッフに聞かれなくて済みそうでホッとしています(笑)


◆7/16(月)


最終日はデュッセルに戻るだけですが、午前中「オランジェリー美術館」に行きました。

この日も快晴。

朝早くてもかなり暑いので、なるべく日陰を選んで美術館を目指します。


オランジェリーには印象派の絵画も多少おさめられているのですが、何といっても“目玉”はモネの睡蓮の大作です。

特に家内はこの睡蓮を見たかったということで、この日の時間に当て込みました。


楕円形にも似た部屋を囲いこむかのような睡蓮の連作は確かに圧巻の一語です。

部屋の真ん中に立っていると、自分がモネの庭の池の中に立っているかのような錯覚にすら襲われます。

例によって写真はありませんが、ここもまた小ぶりにもかかわらず見応え十分な美術館でした。




さてさてこの後、マドレーヌ広場近くのブラッスリーで昼食を摂ってからデュッセルへの帰路についたわけですが、今回のパリでは、美術館以外にも色々と面白い発見がありました。

街歩きだけでも面白い発見があるのがパリなんですね~。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


地下鉄の入口。一瞬ガウディのデザインか?と思わせるような特徴ある外観です。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


フランクリン・ルーズベルト駅のプラットホーム。

照明といい、構内の雰囲気といい、まるでどこかのBarのような雰囲気です。

ちなみに構内にはJazzのような音楽が流れていました・・・まさにBarです。『大人の駅』という雰囲気ですね。


街を歩く人も様々なファッションに身を包み、自分の個性を自由に発揮出来ている点が凄いし、羨ましくもあります。

一例をあげると地下鉄構内ですれ違った『紫がかった紺のワンピース(というかドレス?)に黒の帽子の女性』とか、華やかな黄色のパンツに真黒なニット?を合わせた男性とか・・・。他にも多数。


私が「あんなファッションどうかな?」と指摘する度に、一緒に歩く家内が『いいとは思うけど・・・日本ではムリかな・・・』と呟くのが「印象的でした。


やっぱり日本では、特に女性の場合、世間の“相互監視”がきつ過ぎて、すぐに『イタイ格好』と認定されてしまうのが、思いきったファッションに出来ない理由なのでしょうか。

年齢などで許容される色、デザインが暗黙に“決められ”過ぎているような気がします。


東京ほどの大都会がそれでは勿体ないですよね~。少なくとも銀座を歩いていてもファッションで


「面白い!!」

「あんな組合せもあるのか?!」

「自分もあんなデザインを着てみたい!!」


と指摘したくなるようなケースは、パリに比べれば限りなく少ないと思います。


なかなか瞬間にすれ違う他人様を激写することも叶わず、写真でご紹介出来ないのが残念です。


下はパレードを待つ人達の姿ですが、子供でも大胆なセンスですよね~。


Barcas の”ゲルマン踏破行”



下の写真はマレ地区のあるお店です。

まあ、こんなにスラッとした細身では到底ありませんので、これはモデルハウスみたいなものでしょうが、これなんかもいいなぁと思わせられます。


白と緑と黒ですか・・・。

これは私が持っていないタイプ。


今はセール期間なので買えばよかったかなぁ。。。とちょっと後悔です。


Barcas の”ゲルマン踏破行”



Barcas の”ゲルマン踏破行”



Barcas の”ゲルマン踏破行”


セレクトショップも多数で、見て歩くだけでも楽しいです。

白のワンピースは私好みのデザイン。違うお店ですが、白のワンピースやモノトーン系に合わせると映えそうなバックを見つけました。


一方で街のサロン・ド・テのテラス席でみかけた.。。。



Barcas の”ゲルマン踏破行”


スーツ姿のこんな集団が・・・!

みんな格好いんですよ、本当に。

これを絵にするだけでルノアールあたりが描いた一枚になりそうな気がするほどです。


ちょっと影に隠れていますが、奥の帽子の男性なんかグレーのスーツに紫が映えますねぇ~!

やっぱりこれがパリなんでしょうか。


よくよく目を凝らすとこのカッコイイ男性連の一人は。。。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


特大のパフェを楽しそうに頬張っておりました・・・。


パリに限らず、アイスクリームやパフェといったスイーツを好む男性が堂々と市民権を持っているのはヨーロッパの特徴ではないでしょうか。

日本ではこれをやろうとすると女性だらけの中に突入することになり、それだけで敬遠する男性も多いと思われます。そもそも甘いもの苦手、という男性も多いですしね。


私のような甘党には実に心地よい環境です。



8月の休暇では初めて北イタリアに挑戦します。

イタリアでも同じような街歩きの発見があるのか?密かに期待しています。

終わり。

◆7月14日(日)


前日にもまして快晴のパリ。

本日はもちろんパレードの見学です。


とにかく凄い人でシャンゼリゼ通り等へはとても近寄れない為、午前10:00頃、マドレーヌ広場の一角に陣取り、気長にパレードがやってくるのを待ちました。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


パリ祭とは日本人による命名で、本来はフランスの革命記念日による祝祭日です。

これが終わるとフランス人は夏のバカンスシーズン突入だそうで、以後仕事でもぷっつり連絡が取れなくなるとか(笑)

そういえば昨日仕事でメールを出したフランス人スタッフも即『9月2日より出社します』と自動返信メールが帰って来ましたっけ・・・。こちらは結構笑いごとではすまないのですが・・・。



轟音と共に上空を戦闘機が通過します。

トリコロールの煙霧が鮮やかです。


Barcas の”ゲルマン踏破行”

フランス本国のみならず、フランス圏に属する国の軍隊も行進に参加しています。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


Barcas の”ゲルマン踏破行”


最後はフランス国旗に見立てたパラシュート部隊が上空から降下してきました。

演出効果満点です。(ちょっと遠過ぎて最大望遠でもこんな感じです)


Barcas の”ゲルマン踏破行”



パレード見学を終えた私たちはそのまま人ごみを抜け出してルーブル地下の買い物ストリートを経由してマレ地区へ。

ここはユダヤ人街のある場所で、パリでも日曜日に買い物を楽しめる場所だとか。


ひとしきり買い物を終えたその後、サンジェルマン通りのサロン・ド・テへGO!


子連れなので「目的もなくひたすら歩く」というのは非常に苦手な我が家。

常に“ニンジン(この場合はケーキやアイス)”で“釣って”おかないと大人しく歩いてくれません。



この日の夕食はモンパルナス地区のビストロ『L'Assiette』 です。



このお店はフランス伝統料理がベースになっていて、カスレがまた売り物の一つらしいのですが、迷った末に今回はカスレはパスしました。

トゥールーズで本当に印象に残るカスレを食べてきたので、ここでその印象を変えたくない・・・という家内の希望を優先しました。


このお店は“当たり”でした。

モンパルナスはパリ6区、またはその先にある14区の方にあり、1区2区からはかなり外れています。しかもモンパルナスの地下鉄の駅からもかなり徒歩で歩かなくてはならず、交通の便としては非常に悪いと言わざるを得ません。

それでもこの店を選んだのは、単に日曜日に開いてるお店だっから(笑)

食いしん坊が揃っている我が家としては実に適当な決め方だった訳です。


最初のオードブル。

温かい海老のフリート冷製の野菜の組合せが非常に良かったです。

当初は食べられればいいや!的なノリだった私達夫婦も、この一品で俄然盛り上がって来ました。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


私がチョイスした豚肉です。
ベースに敷き詰めてあるキノコと数種類の木の実、ハーブがアクセントとなり、しつこさを感じさせないお料理になっていました。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


家内チョイスの白身魚。

左側の豚肉は完全にコクだす為だけを目的に添えてあるものですね。

淡白な白身魚とこの脂の組合せが素晴らしいです。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


実はこのデザートでこのお店は、“当たり”の地位を不動のものしました。

桃のコンポートに2種類のお酒(一つはアニス酒だと思う・・・)のグラニテを添えて、さらにアイスクリームを少々。

下の画からも伺えますが、このイメージ通り。実にサッパリとした、それでていて手の込んだ感があるデザートでした。これはホントにエクセレント!でした。

白ワインが程良く回り、肉料理で少し脂が残った食後には最高のデザートだと思います。


Barcas の”ゲルマン踏破行”


非常に満足のいくお味だったので、あとから調べてみるとそれなりに定評あるお店だったようで・・・。

本当に偶然のヒットでした。


場所は少々不便ではありますが、もう一度、今度は秋のジビエ料理の時にでも訪れてみたいお店です。


これでパリ2日目が終了。

今回念願のオルセーには行けましたが、まだ私にとってはルーブル博物館という“大物”が残されています。(家内は若い頃に制覇済み・・・)


本当はムーラン・ルージュでフレンチ・カンカンを一度見てみたい・・・という希望も持っていたのですが、家内からは敢え無く“却下”でした(涙)

子連れゆえの難点です。


最終日(3日目)はドイツまで帰らなければならないので精々午前中しか使えません。

中途半端にルーブルを観る気にはなれないので、これは次回に回します。


一応続きます・・・