「母が嫌い」――そう感じている人、意外と多いんじゃないかなと思います。
スピリチュアルを学びはじめたり、
自分の心を整えるようになってくると、
なんとなく親との関係を見直すタイミングが
やってきたりします。
でも、「見直す」といっても、
親のことを許さなきゃとか、
仲良くしなきゃ…なんて話ではないです。
たとえば、母との関係にしっかり境界線を引いて、今は距離を取っている。
連絡も最低限にしてるし、
会ってもあっさり帰ってくるようにしてる。
なのに――
どこかでいつも、母のことが頭から離れない。
心の中で、何かが引っかかってる。
ちゃんと線を引いてきたはずなのに、
母の言葉や態度が、
心の中で繰り返される感情として残っている。
実は、そういう方の中には、
「母が大嫌い」と言いつつ、
その奥に、気づいていない本当の気持ちがあることも多いんです。
たとえば――
小さい頃、本当は寂しかった。悲しかった。
もっと理解されたかった、
褒めてほしかった、認めてほしかった、
愛されたかった。
母の期待に応えようと頑張ってきたけど、
それがうまくいかなくて、
いつしか疲れて、
やがて、「母なんて大嫌いだ」って
心にフタをするようになった。
でも、そのフタのもっと奥には、
実はずっと、
“お母さんが大好きだった自分”が
いたりするんです。
ただ、その気持ちに気づけたとしても、
母から無意識に刷り込まれてきた
**「こうしなければいけない」「こうであるべき」**
という価値観が、
今でも自分の選択や人生に
ブレーキをかけていることもあります。
恋愛や結婚、仕事、生き方にまで――
母の声が、自分の声を覆ってしまっているように感じる人も少なくありません。
そうやって、本当は自由に選べたはずの道を、
「なんとなく」母の望む方へ進んできてしまった。
そしてその結果、
人生に納得がいかずに苦しんでいる人もいます。
でも、それを今すぐ“思い出しましょう”とか、
“お母さんを許しましょう”って言いたいわけじゃないんです。
母の呪縛って、思っている以上に根深くて、
それに苦しんでいる人って、本当にたくさんいます。
たとえば、結婚したい相手がいたのに、
「あなたは跡取りだから養子をもらうのよ」と母に言われて育ち、
相手の学歴や職業にあれこれ口を出されて、
結局別れることになってしまった――
そんなふうに、母の価値観が知らず知らずのうちに人生を動かしてしまった方もいます。
もちろん、自分が言いなりになってしまった部分にも原因はあるかもしれません。
でも、そうなる背景には、
子どもの頃から続いてきた
“親に認められたい気持ち”がずっとあるんです。
それでも、
本当は、もっと愛されたかった。
もっと自由に生きたかった。
母の期待に応えたかったけど、苦しかった。
そんな思いがずっと心の奥に残っていて、
それが今でも「母の影」が心の中に残ってしまう理由になっていることもあるんです。
親だからといって、
関係を続けなきゃいけないわけじゃない。
距離を取ることが、必要な場合もある。
でも――
その自分の中にある“引っかかり”を優しく見つめてあげることは、自分を自由にする最初の一歩になります。
私がこれまで関わらせていただいた方の中でも、
「母のことは大嫌いだった」と言っていた方が、
セッションの中で、小さな頃の“お母さんが大好きだった自分”を思い出して、
涙を流されたことが何度もあります。
その涙は、許しじゃなくて、
“やっと本当の気持ちに触れられた安心感”の涙。
もちろん、それですぐに現実の母と仲良くなれるわけじゃない。
でも、心の中の何かが、すこし軽くなる。
そしてある日、ふと母とのあたたかい思い出が浮かんだとき、
「大嫌いなだけじゃなかった」と気づけるだけで、自分が少し楽になれることもあるんです。
あなたの中にも、
ずっと置き去りにしてきた“引っかかる気持ち”があるなら――
そこに、少しだけ目を向けてみてほしいなと思います。
こんな心の奥の声を丁寧に見ていきたい方には、
「インナーチャイルドセラピー」がおすすめです。
過去の自分との対話を通して、
今の人生に安心と自由を取り戻していく――
そんな時間を一緒に過ごしてみませんか?



