またまた勉強ブログ
なので最初に ←アロマブログランキング投票ありがとうございます
精油の成分がある程度わかってくると
「d-○○」とか「l-○○」なんていう成分が出てきます
例えばリモネン
柑橘系に含まれるリモネンは「d-リモネン」と呼び
肝臓強壮、腎臓機能促進、蠕動運動促進、血圧降下作用があります
それに対して和製ハッカなどに含まれる「l-リモネン」は
肝臓強壮、腎臓機能促進、蠕動運動促進作用だけです。
わかりやすいのは鎮静、血圧降下、抗不安作用「l-リナロール」
これはラベンダーなどに含まれる芳香分子なのですが
ローズウッドでは「d-リナロール」になり
神経強壮作用、疲労回復作用とl-リナロールと全然違う
働きになります
この「d-○○」とか「l-○○」とは精油の化学に
欠かせないのが「異性体」というものです
分子式や原子の総合関係は同じでも
立体的配置が異なるものを立体異性体といいます
その中でも形は一緒でも、左右対称形となる
芳香分子を光学異性体といいます
右手と左手の関係にも例えられるのですが
芳香分子の回転角度を測定して
右回りであれば「d体」、左回りであれば「l体」という事です
同じ芳香分子でも右回りか左回りかで
作用が違うなんて奥が深すぎるぞアロマー
またトランス形とかシス形という幾何異性体(今はそんな呼び方はしないみたいですが)
シス形の代表はネロール、トランス形はゲラニオール
一般的にはローズに含まれているシス形のネロールの方が
ゼラニウムに含まれるトランス形のゲラニオールより
良い香りとされています
はぁ~、アロマの道は茨の道ですねぇ