どうもleafmoonです。
高校を卒業いたしまして、ひと段落しました。
また書きます。
前回は志願理由書について書きましたが、今日のところは頑張って、事前提出論文と、資料について書きます。
まず、事前提出論文に関して。
文学部の募集要項を見ると、
在学中の総合的な学習の時間や、自主的な研究活動、社会貢献活動などを通じて学んだことを元に、文学部でさらに追究したいと考えていることについて論じてください。
と書いてあります。
ここで少し疑問に思うであろうことは、志願理由書とどう違うのか、ということだと思います。
そこで、この前あげた志願理由書の要項を見てみると、文学部で学びたい専門分野について具体的に書くことを求められています。
それに対して、論文はやりたい「こと」を書けと言われてるわけです。
つまり、論文の方がもうちょっと自由だということですね。抽象的に書いてもいいし、特定の専門的分野に収めなくてもいい。過去の体験に根ざして、大学でやりたい研究について論じる、という構造さえ押えておけば良いのです。やりたいことの根っこを自らの過去の体験に認めつつ、未来をみすえるような文章が求められています。
ちなみに、この論文で何よりも大切なのは、注をきちんと付けることです。
何よりも大切って言い過ぎじゃないかと思ったそこのあなた。
大切なんです。
研究をする人間、そして特に文学部に行く人間にとって、何を読んで、何を見て、そう考えたかと示すのは、とても大切なことです。
研究者は、本文ではなく注から読むくらいです。それくらい注は、本文の骨組みを表してるものでなくてはなりません。
わざわさ、文学部の募集要項に、きちんと注をつけて論文の体裁を整えること、と書いてあるのには、理由があるわけですね。
そこを学んできてるかということを見られているのです。実績をそれほど求めない文学部が、わざわざ、書いているのですから、そこを外したら、書類審査の時点でアウトだと思います。
注の付け方は、高校生には馴染みがないですから、誰か、大学を出ていて、論文を書いたことがある方(例えば高校の先生や、予備校の先生、周りの人で大学院生などがいたらそれでもよい)に指導してもらうのが良いでしょう。大学院も出ている人だと、さらに学術的な書き方がわかるので、良いかもしれませんね。
さて以上、簡単ではありますが、事前提出論文に関してです。
内容に関しては、もうほんとに、自由に書いてください。
文学部の指定している構造さえ踏まえれば、あとは何を書いてもいいのです。
では、今回は資料についても書くと宣言してしまいましたので、提出した資料の内訳を書きたいと思います。
私が提出した資料は以下の通りです。
・SSHの課題研究の論文
・GTECのスコア証明書
・作文コンクールの賞状(中学の時のもの)
・バレエのコンクールの賞状
・高円宮杯県代表となったことを示す賞状(中学の時のもの、全国大会予選に出場)
この中で提出してよかったなと思ったのは、1番上の資料です。この論文は、井上ひさしの「頭痛肩こり樋口一葉」という脚本について、テクスト研究を中心に行ったものです。2年生の時に1年間基礎的な研究を行い、3年生の夏休みにそれを膨らませ、さらに論文の体裁をしっかりと整えた上で提出しました。
おそらく事前提出論文より時間をかけたと思います笑
そしてですね、これが、とても面接官に評判がよかったんです。
もちろん、SSH指定校ではない学校から受ける人もいるので、一概には言えませんが、何かしら高校で研究することがあるのなら、しっかりやっておくことをオススメします。
文学部の先生方にとって、ちゃんとした研究論文を書いてくる子、ということ自体が実績提示になります。論文自体が実績なのです。まあ、大学での実績の考え方を思えば、それはそうです。
だから、資料として出すのであれば、ちゃんと注も付けて、論文の形にして出してください。実は先生方は細かいところまでしっかり読んでくださいますから。
あとの資料はまあ、自分の経歴として書いたことを踏まえて、相応しいものを提出したという感じです。
文学部の場合、それほど大きな実績(数学オリンピック入賞に匹敵するようなもの)は、求められていません。
それより、いかに自分の考えを文章に表すことができるか、そして二次試験では、いかに自分の考えを論理的に話すことができるか、といった、大学で学ぶ上で基礎となる能力を求められています。
あまり外部の評価は気にしてないってことですね笑
教授達の目でしっかりと見極めようと考えているのだと思います。
私が最初、高校の先生に東大の推薦を受けたいと言った時、難色を示されました。
なぜなら、目立った実績が無いからです。
学術的な論文のコンテストで優勝したとか、演劇の脚本で最優秀賞を取ったとか、政府の研究支援プログラムの対象者に選ばれたとか。
私は中学と、高校の途中まではほぼずっとバレエしてましたから笑
そんな立派な実績などないわけです。
しかし、重ねて言いますが、文学部はそんな外部の評価は求めていません。
確かに、英語の能力を示す資料とか、ある程度提出しておいても良いかもしれませ
ん。
でも、華々しい実績が無いからと言って挑戦をあきらめるのは、もったいないと思います。
ですから、賞状などの提示はまあ、そこそこにしておいて、事前提出論文と、志願理由書に力を注ぎましょう。